2020年07月07日

二十四節気「小暑」、七十二候「温風至」

7月7日は二十四節気「小暑(しょうしょ)」、七十二候「温風至(あつかぜいたる)」です。


「温風至」とは雲の間から注ぐ陽が強くなる頃。 梅雨明け頃に吹く風の事を「白南風(しらはえ)」ともいう。

●季節の言葉 七夕 

●季節の野菜 ゴーヤ、へちま、冬瓜などの夏野菜

次の七十二候は7月12日「蓮始開(はすはじめてひらく)」となる。

暦の上では本格的な夏に向かう頃です。

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2020年07月05日

『大唐西域記』

『大唐西域記』

唐僧玄奘が記した見聞録・地誌で646年(貞観20年)成立。全12巻。玄奘が詔を奉じて撰述して、一緒に経典翻訳事業に携わっていた長安・会昌寺の僧、弁機が編集した。


求法の旅を終えて帰国した玄奘は、持ち帰った経巻の訳業を皇帝の太宗に願い出た。許可に当たって西域の詳細な報告書を提出するよう命じられて、編纂された報告書が本書『大唐西域記』となる。


《巻第一》

古代印度の世界像(須弥山説)

贍部州の四主

諸国の異俗

胡人の習俗(タリム盆地)

阿耆尼国(焉耆)

屈支国(クチ、亀茲)

跋禄迦国(バールカー、姑墨)

窣利(スーリ、ソグディアナ) - 窣利総記(ソグド人)

笯赤建国(ヌージカンド)

赭時国(チャーチュ、石国)

㤄捍国(フェルガナ、大宛)

窣堵利瑟那国(ストリシナ)

颯秣建国(サマルカンド、康国)

弭秣賀国(マーイムルグ、米国)

劫布呾那国(カブーダン、曹国)

屈霜儞迦国(クシャーニヤ、何国)

喝捍国(カリガーンカト、東安国)

捕喝国(ブハラ、中安国)

戊地国(パイカンド、西安国)

貨利習弥伽国(クワーリズム)

羯霜那国(史国)

覩貨邏(トカラ、トハリスタン) - 覩貨邏国総記

呾蜜国(テルメズ)

赤鄂衍那国(チャガヤーナ)

忽露摩国(カルーン)

愉漫国(シュマン)

鞠和衍那国(クワーヤーナ)

鑊沙国(ワクシュ)

珂咄羅国(クッタル)

拘謎陁国(クマード)

縛伽浪国(バグラーン)

紇露悉泯健国(ルーシミンガーン)

忽懍国(クルム)

縛喝国(バルク)

鋭秣陁国(アンバール)

胡寔健国(グーズガーン)

呾剌健国(ターラカーン)

掲職国(ガチ)

梵衍那国(バーミヤーン)

迦畢試国(カーピシー)


《巻第二》

印度総説

北印度

濫波国

那掲羅曷国(ナガラハル)

健馱邏国(ガンダーラ)


《巻第三》

烏仗那国(ウッディヤーナ)

鉢露羅国

呾叉始羅国(タクシャシラー)

僧訶補羅国(シンハプラ)

烏剌尸国(ウラシャー)

迦湿弥羅国(箇失蜜、カシミール)

半笯蹉国(パルノーツァ)

遏羅闍補羅国(ラージャプラ)


《巻第四》

磔迦国(タッカ)

至那僕底国(チーナブクティ)

闍爛達羅国(ジャーランダラ)

屈露多国(クルータ)

設多図盧国(シャタドル)

中印度

波理夜呾羅国(パーリヤートラ)

秣菟羅国(マトゥラー)

薩他泥湿伐羅国(スターネーシヴァラ)

窣禄勤那国(スルグナ)

秣底補羅国(マテプラ)

婆羅呼摩補羅国(ブラフマプラ) - 蘇伐剌拏瞿呾羅国(スヴァルナゴートラ、東女国)

瞿毗霜那国(ゴヴィシャーナ)

堊醯掣呾羅国(アヒチャットラ)

毗羅刪拏国(ヴィラサーナ)

劫比他国(カピタカ)


《巻第五》

羯若鞠闍国(カーニヤクブジャ)

阿踰陀国(アユダー)

阿耶穆佉国(アヤムカ)

鉢邏耶伽国(プラヤーガ)

憍賞弥国(カウシャーンビー)

鞞索迦国(ヴィサーカー)


《巻第六》

室羅伐悉底国(シラーヴァスティー、現サヘート・マヘート遺跡群)

劫比羅伐窣堵国(カピラヴァストゥ)

藍摩国(ラーマ)

拘尸那掲羅国(クシナガラ)


《巻第七》

婆羅痆斯国(バーラーナシー)

戦主国(ガルジャパティプラ、ガルジャナパティ)

吠舎釐国(ヴァイシャーリー)

弗栗恃国(ヴリジ)

尼波羅国(ネパーラ)  


《巻第八》

摩掲陀国(マガダ)上

 

《巻第九》

摩掲陀国下


《巻第十》

伊爛拏鉢伐多国(イラーニヤパルヴァタ)

瞻波国(チャンパー)

羯朱嗢祇羅国

奔那伐弾那国(プンナヴァッダナ)

東印度

迦摩縷波国(カーマルーパ)

三摩呾吒国(サマタタ)

躭摩栗底国(タームラリプティー)

羯羅拏蘇伐剌那国(カルナスヴァルナ)

烏荼国(ウドラ)

恭御陀国(コーンゴーダ)

南印度

羯稜伽国(カリンガ)

憍薩羅国(コーサラ、コーサラ国とは別)

案達羅国(アーンドラ)

馱那羯磔迦国(ダーニヤカタカ)

珠利耶国(チョーダ)

達羅毗荼国(ドラヴィダ)

秣羅矩吒国(マライコッタ)


《巻第十一》

僧伽羅国(シンガラ)…セイロン島(羅刹国)

南印度

恭建那補羅国(コーンカナプラ)

摩訶剌侘国(マハラッタ)

跋禄羯呫婆国(バルカッチャパ)

摩臘婆国(マーラヴァ)

阿吒釐国(アターリ)

契吒国(カッタ)

伐臘毗国(ヴァラビ)

西印度

阿難陀補羅国(アーナンダプラ)

蘇剌他国(スラッタ)

瞿折羅国(グッジャラ)

鄔闍衍那国(ウッジャヤニー)

擲枳陀国

摩醯湿伐羅補羅国(マヘーシヴァラプラ)

信度国(シンドゥ)

茂羅三部盧国(今のムルターン)

鉢伐多国(パルヴァタ)

阿点婆翅羅国

狼掲羅国

(ペルシア)

波剌斯国(ペルシア)

西印度

臂多勢羅国(ピータシャイラ)

阿輿荼国(アヴァンダ)

伐剌拏国


《巻第十二》

漕矩吒国(ジャーグダ)

弗栗恃薩儻那国(ヴリジスターナ)

覩貨邏故地

安呾羅縛国(アンダラーバ)

闊悉多国(カスタ)

活国(グワル、クンドゥーズ)

瞢ノ国(ムンガーン)

阿利尼国(アリーニ)

曷邏胡国(ラーグ)

訖栗瑟摩国(クルスマ)

鉢利曷国(パリーガル)

呬摩呾羅国(ヒーマタラ)

鉢鐸創那国(バダクシャーナ、バダフシャーン)

淫薄健国(ヤンバガーン)

屈浪拏国(クラーンナ、倶蘭)

達摩悉鉄帝国(ダルマスティティ、護蜜)

(パミール高原からタリム盆地)

尸棄尼国(シキーニ、識匿)

商弥国(シャミ)

朅槃陀国(カルバンダ、蒲犁、渇槃陀)

烏鎩国(ウサー)

佉沙国(カーシャ、疏勒)

斫句迦国(チャクカ、朱居、朱倶波)

瞿薩旦那国(ゴースターナ、于闐)


【Wikipedia】より


中央アジアからインドへと、玄奘が歴訪した110か国、伝聞した28か国、更に16か国を付記。具体的に城郭・地区・国の状況など記録された。

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2020年07月01日

庭の石と池

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鉱石と水分で構成された空間
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2020年06月29日

雲のなかにワンワンがいる?

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2020年06月22日

夏至の空

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2020年06月13日

『マリオと魔術師』トーマス・マン(河出文庫)

 北イタリアの避暑地を訪れるドイツ人作家の一家。ある夜に町の劇場で魔術師が公演するのを一家で見に行く。観客を幻惑して、掌中におさめていく魔術師。わざと開始時間を遅らせて、観客の注意を集める。

 フロックコートにシルクハットに片眼鏡に口髭の衣装で人目を惹きつけて、高圧的な口調と慰める優しい口調を使い分ける。民族意識を高揚させて、魔術は目新しくないが、彼の動作に観客との巧妙な会話によって、舞台へと集中していく。得意技は催眠術で、数名の男女を躍らせる。そんな技は掛からないと頑強に抵抗する若者にも術を成功させた。観客は完全に魔術師の手中である。

街のレストランで給仕をする若い男マリオを舞台に上げて、魔術師はマリオの秘密を暴いてみせると、若い女の口調で彼を口説きだすのだったが。


 時はムッソリーニ率いるファシスト党が政権、不況とインフレ、社会不安のある中、人々は解決をする指導者を求めてしまう。そのとき理性的な判断が働かず、熱狂のうちに指導者を求めてしまうのだ。ナチスから追われることになるトーマス・マンは、早くから全体主義に対する危機感を持っていた。

 ファシスト的な陶酔から、マリオという狂言回しで、享楽舞台のカラクリを解体させる。

(トーマス・マン 1930

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2020年06月12日

白い鷺が川辺に

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涼んでいるように見えます。
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2020年06月04日

よく晴れていた日

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細胞分裂して、助かるのは誰だ?

人の犠牲によって成り立つ奴がいる。

六人チームだんだんと時が経つと、

犠牲になっている時間が嫌になる。

前方二人が神輿から去ると、

糾弾を後方に促すのだった。


神輿は重くなって音頭を取る奴が、

担ぐ側からすると犠牲を当然だとする言動は違法行為とも感じる。

自分の乗り物は、自ら管理しなよ!


細胞分裂して、助かるのは誰だ?


  「凡俗に堕ちて、凡俗を超え

  名利を追って 名利を絶つ

  流れに従って 波を揚げ

  其の逝く処を知らず」


細胞分裂して、助かるのは誰だ?

別れは出会いの始まり。

細胞分裂して、助かるのは誰だ?

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2020年06月03日

遠近法の景色

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遠くのものは小さく
近くのものは大きく
見える視覚技法である。
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2020年06月02日

【眠り口銭】ねむりこうせん

【眠り口銭】ねむりこうせん

売買において仲介などの役務を提供することなく、従来からの商慣習・取り決めにより自動的に入る手数料。


《三省堂 大辞林》第三版


広告代理店が製作費から、大半を中抜きするようなことを指している。

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2020年06月01日

木の芽

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種子も葉がある
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2020年05月31日

「東京三時間失踪術」種村季弘


(川本三郎さんとの対談「路地の博物誌」43頁)『東京迷宮考 種村季弘対談集』より



「東京三時間失踪術」から抜粋

「いまは東京を離れてしまっているが、東京に住んで勤めに出ていた頃、私は三時間失踪という忍びの術をよく使った。勤めの時間が終わると、自宅とは反対方向の電車、バスに乗る。ときにはそれを乗り継いで、何の用もない界隈でふらりと途中下車する。そこで三時間程だけ町を流す。場末らしい商店街が続き、それが途切れると横丁が四通八達して、家々の前には植木鉢の木棚があり、子どもの赤い三輪車がころがっている。魚を焼くにおいがする。磨硝子の窓ごしにテレビの明滅する輝きが映り、少女が家のなかのだれかを呼んでいる声がする。

 それだけである。たったそれだけの町の気配を横丁づたいに歩きながら確かめる。自分が恐ろしく遠いところから、場違いに見知らぬ町にまぎれ込んでしまったという感情がにわかにこみ上げてくる。

 それは根のない東京人特有の感情だ。自分のいるべき場所はここではない。かといって帰るべき具体的な故郷があるわけではない。背中がぽっかり抜けて、その空洞感がどこにもない宇宙の果てのようなところにつながっている。

 そういうヤケッ八みたいに風の吹き抜けている気分は、東京人だけが東京で味わえる感情なのではあるまいか。味もそっけもない空洞感、それでいてそのささやかな空洞感がつながっている遠い広大な空無の故郷へのノスタルジー。それが味わいたさに、夕刻の三時間だけ失踪してはそしらぬ顔で自宅へ戻っていたのである。」

『晴浴雨浴日記』(河出書房新社)収録


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「世界は動いている。世界は確実に動いてどんどん先へすすみ、自分一人だけがとりのこされている。そう思った。」

(種村季弘・同書「教養三日論者」より)

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2020年05月30日

空のかたまりを 砕く

「転身」 蜂飼耳


守ろう としてさしのべたつばさの

目にしみる そらとの界

西のひかりに背中を衝かれ そのはずみで

たら たり たる たれ たれ たれ

なみだに にたものを 腋のしたから

したたる アマ ミズ

したたる ユキ ドケ ミズ


いつまでも変わることのない

しかし ゆっくりと うつりつつある

おびただしい相似形がそらを

空のかたまりを 砕く

まばたきをせずにみている

あのなかに

あたしと


おもいの矛先をひたと揃え

よびかわしたものがいて、

でもな

いまや

見分けることが できない

みらいにつなぐためには記憶を

洗い流さなければならなかったひとよ

腋のした そこへ きつく抱いた

はじめてのたまごの ふたつはかえり

残るひとつは だめで つぎに


わたしはその中にいて、

ひいていく体温を

きょうだいたちのあかいあかい心拍に

捧げ


これで なん度目か

世界から こぼれ落ちるるる

「むすばれること」それさえ知らず

流れるあなたあたしあたしたち

すべての

守ろう としてさしのべられたつばさの

尖端に あつまり

無数の目が

みている

つぎの

巣の中


『蜂飼耳 詩集』(思潮社)より

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2020年05月29日

光あるところに影がある

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或る晴れた☀️陽がさんさんと降り注ぐ!
「私は中曽根と堤康次郎、田中角栄の線で、福島に原発が造られていく過程を描いた。 
また、東電がGE製の原子炉を採用したのが必然の結果であることも、 
鹿島建設と東芝がその建設と設備に深く関与していく過程も書いた。 
日本の原発にはアメリカ、否、ロスチャイルドの意向が強く働いていることも書いた。」 

鬼塚英昭著『黒い絆 ロスチャイルドと原発マフィア』 より
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2020年05月14日

『深夜の告白』(Double Indemnity)BSプレミアム本日午後から放送

『深夜の告白』(Double Indemnity)ビリー・ワイルダー監督

アメリカ映画(1944年パラマウント社作品。モノクロ)。日本は1953年公開

フィルム・ノワールの古典。不倫による生命保険金殺人する倒叙型サスペンスの先駆で、多くの映画・テレビドラマに影響を与える。

原作のジェームズ・M・ケイン小説『倍額保険』(1936年)は、保険会社勤務の経験を持つケインが、1927年に実際に起きた保険金殺人事件「ルース・スナイダー事件」に触発されて執筆した。

《あらすじ》

深夜に車を蛇行させて、保険会社ビルに乗り付けた男。よろめきながら無人のオフィスに辿り着き、事務用録音機をセットして、罪の告白を始める。

ロサンゼルスの保険会社の敏腕外交員であるウォルター・ネフは、顧客の実業家ディートリクスンの自宅で、美貌の後妻フィリスに出逢った。

フィリスに誘惑されたネフは彼女と不倫の関係に陥り、結果、倍額保険金目的の殺しに荷担してしまう。

欺いての倍額保険契約締結、不慮の事故で怪我を負ったディートリクスンを、敢えて列車で同窓会の会合に出席させるよう巧みに仕組んだフィリスの工作、駅頭や列車内で「ディートリクスン氏」の目撃者を作るためのネフの変装など、殺人は周到な偽装のもとに仕組まれ実行される。

その結果、ディートリクスンの死は単なる列車転落事故と処理されて、殺人は完全に成功したと思われた。だが保険会社でのネフの同僚である敏腕調査員バートン・キーズは、長年の経験による勘から疑問を抱き、死亡保険金支払いを差し止めさせて、フィリスの身辺調査に乗り出した。

保険金も得られないままになり、手詰まりの膠着状態に追い詰められたネフとフィリスは、運命共同体という立場にありながら、相互不信に陥るのだった。

それにつれてフィリスの恐るべき正体が徐々に明らかとなってくる。ネフはついにある重大な決断を下すことにする。


監督 ビリー・ワイルダー

出演 バーバラ・スタンウィック/フレッド・マクマレイ/エドワード・C・ロビンソン

映画脚本: ビリー・ワイルダー、 レイモンド・チャンドラー

ノミネート: アカデミー作品賞、 アカデミー主演女優賞、 アカデミー監督賞、 

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2020年05月09日

ガルシア=マルケス『百年の孤独』鼓直訳(新潮社)

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『百年の孤独』(Cien Años de Soledad)ガルシア=マルケス

ガブリエル・ガルシア=マルケスの代表的な長編小説。初版は1967年に出版、日本語版は1972年に新潮社から刊行。学生の頃の愛読書を外出規制の期間に再読する。


「長い歳月が流れて銃殺隊の前に立つはめになったとき、恐らくアウレリャノ・ブエンディア大佐は、父親のお供をして初めて氷というものを見た、あの遠い日の午後を思い出したにちがいない。」

ガルシア=マルケス『百年の孤独』鼓直訳(新潮社)より


ホセ・アルカディオ・ブエンディアとウルスラ・イグアランを始祖となる、ブエンディア一族が蜃気楼の村マコンドを創設して隆盛を迎えて、滅亡するまでの100年間が舞台となる。


コロンビアのリオアチャにあるコミュニティでは、近い血縁での婚姻が続いて、豚の尻尾が生えた奇形児が生まれてしまう。それを見てウルスラは性行為を拒否するが、それで馬鹿にされてウルスラの又従兄弟で夫のホセ・アルカディオは彼女を馬鹿にした男を殺してしまうのだった。

だが殺された男がホセとウルスラの前に現れ続けて、夫妻は故郷を離れてジャングル放浪の果て、新しい住処「マコンド」を開拓するに至る。

ウルスラは「豚のしっぽ」が生まれないように、婚姻の相手は血の繋がりのない相手に限定する家訓を残した。

様々な人間模様や紆余曲折がありつつも、「マコンド」は繁栄したが、ウルスラの残した家訓は玄孫の代に叔母と甥の恋愛結婚で破られ、「マコンド」は衰退と滅亡へと向かっていくのであった。



各章での構成

【1章】

ジプシーのメルキアデス。錬金術にハマるホセ・アルカディオ・ブエンディア。遠征の結果、マコンドが半島であることを発見するホセ・アルカディオ・ブエンディア。新手のジプシーたち。メルキアデスの死。


【2章】

マコンドの成り立ち(豚のしっぽを持つ子供が生まれることを恐れて、結婚を反対されるホセ・アルカディオ・ブエンディアとウルスラ。ホセ・アルカディオ・ブエンディアに殺され、幽霊となってあらわれるプルデンシオ・アギラル。村を出て、マコンドを建設するホセ・アルカディオ・ブエンディアたち)。ピラル・テルネラを孕ませ、村を出るホセ・アルカディオ。ウルスラが近くの村を発見。


【3章】

ピラル・テルネラからアルカディオを引き取る。発展するマコンド。ウルスラのまたいとこと称されるレベーカが来る。伝染性の不眠症と物忘れ。メルキアデスが戻ってくる(銀版写真術)。アウレリャノの初体験失敗。家の増築。町長モスコテ。


【4章】

自動ピアノ技師ピエトロ・クレスピとレベーカの恋。アウレリャノの、レメディオスへの恋(→婚約)。ピラル・テルネラと寝るアウレリャノ(→妊娠)。

アマランタのピエトロ・クレスピへの片思い。メルキアデスの死。発狂して栗の木に縛りつけられるホセ・アルカディオ・ブエンディア。


【5章】

アウレリャノとレメディオスの結婚。ピエトロ・クレスピとレベーカの結婚式の延期。教会建設のため、チョコレートの力で空中浮遊して、喜捨を求めるニカルノ・レイナ神父。レメディオスの死。ピラル・テルネラとアウレリャノの子、アウレリャノ・ホセが生まれる。

ホセ・アルカディオの帰還、レベーカとの結婚。保守党と自由党の戦争。アウレリャノがテロリストになる(アウレリャノ・ブエンディア大佐となる)。



【6章】

残忍な支配者となるアルカディオ。アマランタに結婚を断られ自殺するピエトロ・クレスピ。自らの意思でやけどを負い、死ぬまで繃帯をほどこうとしなかったアマランタ。サンタ・ソフィア・デ・ラ・ピエダと2人の子供(→双子だったので3人の子供)を作るアルカディオ。自由党の敗北。アルカディオの処刑。


【7章】

銃殺をまぬがれるアウレリャノ・ブエンディア大佐。ホセ・アルカディオが不思議な死をとげる。家に閉じこもるレベーカ。ヘリネルド・マルケス大佐に町を任せ、町を出るアウレリャノ・ブエンディア大佐。ホセ・アルカディオ・ブエンディアの死。


【8章】

アウレリャノ・ホセとアマランタの許されぬ情事。アウレリャノ・ブエンディア大佐とともに町を出る、ヘリネルド・マルケス大佐とアウレリャノ・ホセ。

マコンドの町長となり手腕を発揮する、保守党のモンカダ将軍(マコンドが市へと昇格)。アウレリャノ・ブエンディア大佐が戦場で産ませた17人の子供。保守党によって殺されるアウレリャノ・ホセ。マコンドを奪還し、モンカダ将軍を銃殺するアウレリャノ・ブエンディア大佐。


【9章】

アマランタに癒やしを求めるが、求婚を断られるヘリネルド・マルケス大佐。戦争に疲れ、はなはだしい無力感にとりつかれ、マコンドに帰るアウレリャノ・ブエンディア大佐。


【10章】

瓜二つの双子、ホセ・アルカディオ・セグンドとアウレリャノ・セグンド。メルキアデスが遺した本と手書きの草稿(「百年たたないうちは、誰もその意味を知るわけにはいかない」とメルキアデス)。神父のもとで軍鶏の世話をするホセ・アルカディオ・セグンド。アコーディオンの名手となるアウレリャノ・セグンド。アウレリャノ・セグンドの長男をお坊さんに育てる決心をするウルスラ。ペトラ・コテスの不思議な力で家畜がやたらと仔を産む。魚の金細工を作る仕事に没頭するアウレリャノ・ブエンディア大佐。空前の好景気。マコンドの川を整備し、筏を停泊させるホセ・アルカディオ・セグンド。信じがたいほどの美貌の、小町娘のレメディオス。カーニバルで起きたパニック。カーニバルの女王、フェルナンダ・デル=カルピオと結婚するアウレリャノ・セグンド。


【11章】

「いずれ女王になる」といわれて育った、フェルナンダ。フェルナンダとの結婚後もペトラ・コテスとの愛人関係を続けるアウレリャノ・セグンド。表彰を拒否するアウレリャノ・ブエンディア大佐。集まった17人の大佐の息子たち(消えない額の十字)。崩れかけた家で生き続けていたレベーカ。アウレリャノ・トリステがマコンドに鉄道を引く。


【12章】

マコンドにやってきた新発明(電球、活動写真、円筒式蓄音機、電話、鉄道)、新しい人々、バナナ会社。小町娘のレメディオスの信じがたいほどの美貌、シーツに抱かれて空へと姿を消す。

次々と殺される、灰の十字を持つ17人の大佐の息子たち。反乱をあきらめる、年老いたアウレリャノ・ブエンディア大佐。


【13章】

目が見えなくなり老いぼれる気配を見せないウルスラ。神学校へと発つホセ・アルカディオ。クラビコードの学校へ行くメメ。一家の采配を振るようになるフェルナンダ。ペトラ・コテスの家に入り浸るアウレリャノ・セグンド。食べくらべで死にかけるアウレリャノ・セグンド。4人の尼僧と68人の級友を連れて戻るメメ(72個のおまる)。ふたたび姿を見せだすホセ・アルカディオ・セグンド。アウレリャノ・ブエンディア大佐の死。


【14章】

アマランタ・ウルスラが生まれる。クラビコードの勉学を終えるメメ。父アウレリャノ・セグンドと娘メメの愉快な友だち付合い。顔も知らない医者との手紙で、テレパシーによる手術の準備をすすめるフェルナンダ。死神のお告げ通り、自分の経かたびらを織りあげた後に死ぬアマランタ。メメと恋に落ち、撃たれて寝たきりとなるマウリシオ・バビロニア(黄色い蛾)。


【15章】

フェルナンダによって修道院へ入れられるメメ。籠に入れられて川に浮いていたということにされて育てられる、メメとマウリシオ・バビロニアの息子、アウレリャノ。バナナ会社のストライキを計画するホセ・アルカディオ・セグンド。駅前の広場での、軍隊による三千人の死体を乗せた、二百両連結の列車。兵隊たちには姿が見えないホセ・アルカディオ・セグンド。


【16章】

振り続ける雨(4年11ヶ月と2日)。顔も知らない医者との文通に夢中になるフェルナンダ。ヘリネルド・マルケス大佐の死。フェルナンダがぶちまける忿懣と、家中の物をこわすアウレリャノ・セグンド。石膏像に入っていた大金を探して、家を破壊するアウレリャノ・セグンド。雨が止んで、10年間の旱魃が始まる。


【17章】

ウルスラの死。レベーカの死。テレパシーによる検査を受け、ペッサリーを手に入れるフェルナンダ。ブリュッセルに遊学するアマランタ・ウルスラ。同時刻に死ぬ、双子のホセ・アルカディオ・セグンドとアウレリャノ・セグンド。


【18章】

メルキアデスの部屋にこもり、羊皮紙の研究に没頭するアウレリャノ。消滅するメルキアデス。ブエンディア家に食べ物を送り続けるペトラ・コテス。家を出るサンタ・ソフィア・デ・ラ・ピエダ。ひとりでに動き回る、屋敷の物。虫に食われた女王の衣装を着るフェルナンダ。フェルナンダの死。ホセ・アルカディオの帰宅。ウルスラが隠し続けた大金がついに見つかる。アウレリャノ・ブエンディア大佐の17人の子供のうちのひとりアウレリャノ・アマドルが、警官に射殺される。金貨めあての子供たちに殺されるホセ・アルカディオ。


【19章】

夫ガストンを連れて帰宅するアマランタ・ウルスラ。屋敷の修繕に熱中するアマランタ・ウルスラ。退屈のあまりマコンドに航空便を開設しようとするガストン。アマランタ・ウルスラに惹かれつつ、ニグロマンタと恋仲になるアウレリャノ。4人の友人を得るアウレリャノ。4人のうちのひとり、ガブリエル(註:作者がモデルらしい)は、ヘリネルド・マルケス大佐の曾孫だった。ピラル・テルネラの経営する淫売屋を見つけるアウレリャノたち。アウレリャノに身体を許すアマランタ・ウルスラ。


【20章】

ピラル・テルネラの死。故郷へ帰ったカタルニャ生まれの学者のすすめに従い、マコンドを去る4人の友人たち。ブリュッセルへ帰るガストン。情事に夢中になるアウレリャノとアマランタ・ウルスラ。豚のしっぽを持つ赤ん坊アウレリャノを産んだ後に出血で死ぬアマランタ・ウルスラ。蟻の大群によって運ばれる、死んだ赤ん坊アウレリャノ。ついに解読されるメルキアデスの羊皮紙、ブエンディア一族の百年の歴史が書かれたものだった。自らの出生の秘密を知るアウレリャノ。暴風によってなぎ倒されて廃墟となるマコンドであった。


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Marquez,Gabriel Garcia(1927-2014)

コロンビアの小さな町アラカタカに生まれる。ボゴタ大学法学部中退。自由派の新聞「エル・エスペクタドル」の記者となり、1955年初めてヨーロッパを訪れ、ジュネーブ、ローマ、パリと各地を転々とする。

1955年処女作『落葉』を出版。1967年『百年の孤独』を発表、ベストセラーとなる。以後『族長の秋』(1975年)『予告された殺人の記録』(1981年)『コレラの時代の愛』(1985年)『迷宮の将軍』(1989年)『十二の遍歴の物語』(1992年)『愛その他の悪霊について』(1994年)など刊行。1982年度ノーベル文学賞を受賞。


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2020年04月16日

水面上の模様を観察する

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2020年04月12日

「コローナの松の木」J.R.ヒメーネス 

「コローナの松の木」J.R.ヒメーネス 
 どこでに立ち止まっても、わたしはねプラテーロ、そこがあのコローナの松の木の下であるような気がするのだよ。どんなところに行きついても――たとえば都会の中であろうと、あるいは愛情とか栄誉とかの問題についてであろうと! わたしは必ず白雲の浮かぶ青い大空のもとに、したたる緑をいつぱいに広げてトる、あの松の木の下に行きついたような気がする。あの松の木はわたしにとって、苦しい夢の荒海を照らす、円形の明るト灯台の役をしてくれるIちょうどモゲールの町の船乗りたちに、河口の砂洲であらしとたたかうときの導き亜となるようにね。あの松の木は、乞食たちがサンルーカルヘ行くときにたどる赤上の険しい坂道の頂上にあって、わたしの苫悩の日々には、確固不動の頂点となるのだ。

 あの松の木の思い出のもとに憩うとき、いっもわたしはどんなに心強く感じることだろう! 
 それは、わたしが成長してゆくにつれて、しだトにわたしの目に大きく映らなくなる、というようなことのなかった唯一のもの、いやますます大きく見えるようになった唯一のものだ。暴風でへし折られたあの枝が切り落とされたとき、わたしは自分の手足が一本もぎとられた感じがした。そしてまた時たま、なにかの痛みにとっぜんおそわれると、わたしにはその痛みがそのまま、あのいただきの松の木に伝わるように感じられる。

 広やかという言葉はあの松の木によく似合う―― 海にも、空にも、そしてわたしの胸にもぴったりするように。何ヤ年、何百年ものあいたいろいろさまざまの大びとが、あの松の木の陰で、雲をながめながら憩うてきた―― 海の上や、空の下に、そしてわたしのノスタルジアの中でも。とりとめもないわたしの物思トの中で、自由気ままなイメージが浮かんでは勝手に座をしめるとき、あるいはある物事が他の物事のかたわらで、漠然とした影にしか見えないとき、そんなおりには、あのコローナの松の木が、なにかしら永遠性を感じさせる画面の中に姿を現わし、思い惑うわたしの前で、ますます彭蒼と騒めき、いっそう巨人な姿に変わる。そしてわが人生の果てにたどりつく真正かつ永遠なる目的地として、あの松の本は、その安らかさの中に憩うようにとわたしを誘うのだ。
「いただきの松の木」
『プラテーロとわたし』J.R.ヒメーネス (岩波文庫)より

J.R.ヒメーネス 詩人。1881年スペインアンダルシア・モゲールに生まれる。十七歳の時に初めて詩を発表する。スペイン内乱とともに、プエルトリコ、キューバ、アメリカと各地に移り住む。1956年、ノーベル賞を授与される。1958年死去。享年七六歳

プラテーロとわたし (岩波文庫)J.R.ヒメーネス 真っ青な空と真っ白な家が目にいたいほど明るい,太陽の町モゲール.首都マドリードで健康をそこなったヒメーネス(1881−1958)は,アンダルシアの故郷の田園生活の中で,読書と瞑想と詩作に没頭した.月のように銀色の,やわらかい毛並みの驢馬プラテーロに優しく語りかけながら過ごした日々を,138編の散文詩に描き出す.
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2020年04月05日

タロットカードの星座と天体

無意識のうちにザリガニが、這い上がる世界。ふたつの塔に挟まれた月の変化とは?

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タロット占い方のページ。

http://penguintarot.seesaa.net/

《タロットカードの星座と天体》

T魔術師 双子座・処女座(水星)

U女教皇蟹座(月)

V女帝 牡牛座・天秤座(金星)

W皇帝 牡羊座(火星)

X法王 牡牛座(金星)

Y恋人たち 双子座(水星)

Z戦車蟹座(月)

[ 獅子座(太陽)

\隠者 乙女座(水星)

]運命の輪 射手座(木星)

]T正義 天秤座(金星)

]U吊し人魚座(海王星)

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]V死神蠍座(冥王星)

]W節制射手座(木星)

]X悪魔山羊座(土星)

]Y 牡羊座(火星)

]Z 水瓶座(天王星)

][魚座「海王星)

]\太陽獅子座(太陽)

]]審判蠍座(冥王星)

]]T世界 山羊座(土星)

愚者水瓶座(天王星)

《不正は正すべきか》

「LA JUSTICE」の天秤は平衡を保とうとします。正義というより「公平」。剣は、違法を罰する力。
人は生きる上で様々な想いを重ねるので、天秤は揺れます。昂まりと鎮まり、昇りと降り、喜びと苦しみ、得ることと与えること。
そして「公平」も「法」も、時代と社会その時々の価値観で揺れ動くもの。
8番のカードはただ厳しく罰する正義ではなく、慈悲も含んでいるのでしょう。
と、いうことで、ピクトスタイルのペンギンタロットでは、剣は少しだけ傾いています。天秤は、穏やかな和を願って、左右の違いはほんの少しだけ。

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タロット解説

http://zerogahou.cocolog-nifty.com/photos/22/

「さぁて、身軽に行こうかなぁ」

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