2008年05月17日

戦う相手は、人々を苦しめる凶暴にして尊大な魔神

インドラ(Indra)はバラモン教、ヒンドゥー教の神の名称
雷を操る雷霆神である。漢訳では帝釈天とされ仏教に取り入れられる。特に『リグ・ヴェーダ』においてはヴァーユとともに中心的な神であり、また、『ラーマーヤナ』には天空の神として出てくる。ゾロアスター教では魔王とされる。

ルーツは古く、紀元前14世紀のヒッタイト条文の中にも名前があることから、小アジアやメソポタミアなどでも信仰されていた神だったことが確認されている。茶褐色の巨躯で、髪や髭は赤く、豪放磊落な性格。神酒ソーマを好み、強大な力を発揮する武器・ヴァジュラ(金剛杵)を持つ。配下は暴風神マルト神群。戦う相手は、人々を苦しめる凶暴にして尊大な魔神・ヴリトラ。別名ヴリトラハンはヴリトラ殺しに由来する。またトヴァシュトリ神の生み出した3つの頭を持つ怪物や、ヴァラ(洞窟)、ナムチといった悪魔と戦う。

最初の神々への讃歌集『リグ・ヴェーダ』においては最も多くの讃歌が捧げられ、全体の約4分の1を占めるほどの人気のある神であったが、時代を経るに従い、徐々に人気を失った。しかし、その後の神話世界でも、神々の王である彼の権威は保持されており、神都アマーラヴァティーのナンダナの園に天女たちに囲まれている。シャチーという神妃との間には息子もあり、御者マータリの操る戦車に乗って出陣する。

別名ニーラカンタ(青い喉)(Nīlakatha)。これは、乳海攪拌の折にマンダラ山を回す綱となった大蛇ヴァースキが、苦しむあまり猛毒(ハラーハラ)を吐き出して世界が滅びかかったため、シヴァ神が毒を飲み干し、その際に喉が青くなったためである。

インドラの武器ヴァジュラは、依然として威力ある武器と考えられている。

マハーバーラタ等で表現されている英雄たちの超兵器の一つが「インドラの炎」「インドラの矢」等という名で呼ばれている。太古のインドでインドラが、アスラ族の王ラーヴァナの大軍を一撃で死滅させたという。


[ゾロアスター教のインドラ]
インドではデーヴァが善神でアスラが悪神だが、イランではダエーワが悪神で、アフラ・マズダーが善神と入れ替わっている。ゆえに、インドのデーヴァ(神々)が悪神として登場しており、インドラも魔王の一人となっている。

「ヴェンディダード」の7大魔王

アカ・マナフ
ドゥルジ
サウルワ
タローマティ
タウルウィー
ザイリチャー
アンラ・マンユ
あるいは

ナース
インドラ
サウルワ
ノーンハスヤ
タウルウィー
ザイリチャー
アンリ・マンユ
その他、アエーシュマ、アカタシュ、ワルニヤ を指す。「ブンダヒシュン」ではアフレマンが、

アコマン(アカ・マナフ)
アンダル(インドラ)
ソウァル(サウルワ)
ナカヘド(ノーンハスヤ)
タイレウ(タウルウィー)
ザイリク(ザイリチャー)
を創造したとしている。オフルマズドのアムシャ・スプンタに神性が対応しており敗れることになっている。ここではインドラは、文字通り帝釈天のインドラ、サウルワはルドラ神の異称シャルヴァ、ノーンハスヤはナサーティヤのことである。

天空の城ラピュタ - ムスカ大佐がラピュタ基底部の兵器を起動した際に、「ラーマヤーナではインドラの矢とも伝えているがね」と紹介している。なお、同時にソドムとゴモラにも言及している。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


posted by koinu at 13:47| 東京 霧| 観測 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする