2021年11月27日

『悪いやつの物語』ちくま文学の森7 (安野光雅, 森毅, 井上ひさし, 池内紀 編)

「美しいコトバが世の中にはまだまだあって、フツー人を四方八方から金縛りに縛っている縛っているわけだが、住所不定のこの世の外れ者である悪 いやつは、そういう美しいコトバなぞフフンと鼻先で笑い 飛ばして、殺したければ殺してしまう。読んでいて胸のす く思いがする。連中は〈やがて罰せられる〉という負の報 酬を背負っているけれど、やっぱりヒーローなのね。

で、そういう悪のヒーローが何に弱いかというと、これは 『文学の森・悪いやつの物語』を読んで発見したことだが、 じつは女、とりわけ女の子に弱いんだね。たいていが少女 か娘に破滅させられているんだね。」井上ひさし


『悪いやつの物語』目次

芸語(山村暮鳥)

昼日中/老賊譚(森銑三)

鼠小僧次郎吉(芥川龍之介)

女賊お君(長谷川伸)

金庫破りと放火犯の話(チャペック)

盗まれた白象(マーク・トウェイン)

夏の愉しみ(A.アレー)

コーラス・ガール(チェーホフ)

異本「アメリカの悲劇」(J.コリア)

二壜のソース(ダンセイニ)

酒樽(モーパッサン)

殺し屋(ヘミングウェイ)

中世に於ける一殺人常習者の遺せる哲学的日記の抜萃(三島由紀夫)

光る道(檀一雄)

桜の森の満開の下(坂口安吾)

女強盗(菊池寛)

ナイチンゲールとばら(ワイルド)

カチカチ山(太宰治)

手紙(モーム)

或る調書の一節(谷崎潤一郎)

停車場で(小泉八雲)


[筑摩書房  刊行年 2011年]

posted by koinu at 21:00| 東京 ☀| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする