2021年11月19日

『植物はそこまで知っている』ダニエル・チャモヴィッツ(河出文庫)

見てもいるし、覚えてもいる科学の最前線が解き明かす驚異の能力多くの感覚を駆使して生きる植物たちの「知られざる世界」。 


『植物はそこまで知っている』ダニエル・チャモヴィッツ

【目次】 

プロローグ 


1 植物は見ている 

植物学者ダーウィン 

生長をやめないタバコ 

日の長さを測る 

分子遺伝子学から見た植物の視覚 

概日リズムの進化的な起源 


2 植物は匂いを嗅いでいる 

エチレンの信号 

食の好みにうるさい寄生生物 

葉は盗み聞きするのか

植物はコミュニケーションしているのか


3 植物は接触を感じている 

ハエトリグサの罠 

水圧で葉を動かす 

接触によって活性化する遺伝子 

植物とヒトの「感じ方」 


4 植物は聞いている 

音楽と植物の疑似科学的な関係 

植物にもある「難聴」遺伝子 

植物の進化に聴覚は必要か


5 植物は位置を感じている 

上か下かを知る遺伝子を探せ 

ヒトの耳石、植物の平衡石 

宇宙での実験 

釣り合いをとりながら育つ 


6 植物は憶えている 

ハエトリグサの短期記憶 

長期記憶、またはトラウマ 

エピジェネティクス 

世代を超えて伝わる記憶 

知能をともなう記憶


エピローグ 


視覚、聴覚、嗅覚、位置感覚、そして記憶―多くの感覚を駆使して、高度な世界に生きる植物たちの知られざる世界を紹介。知能が問題なのではなく、植物たちが「知っているか」という意味では、科学が確かに証明している。光や色も、香りも、人間が手で触れたときの感触も、重力の方向も、以前にかかった感染病や寒かった気候の記憶も、「知っている」のだ。


ダニエル・チャモヴィッツ 遺伝学者。イスラエルのテルアヴィヴ大学の植物学の教授、同大学のマンナ植物バイオ科学センター所長。米国のイェール大学のポスドク当時、COP9シグナロソーム遺伝子群を発見、世界的に注目されている。

posted by koinu at 10:00| 東京 ☀| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする