2021年11月09日

オバマ氏パリ協定離脱が「我々の進歩の一部は行き詰まった」

【ロンドン】「怒りを持ち続けろ。いらだちを感じ続けろ」。米国のオバマ元大統領は8日、英北部グラスゴーで開催中の第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)での演説で、地球温暖化の影響を長く受ける若者にこう呼びかけた。各国が掲げる温暖化対策では不十分との認識を示し、怒りやいらだちを行動の原動力とするよう求めた。

オバマ氏は将来世代へのメッセージに、演説の多くを割いた。年配者や家族と気候変動問題について議論し、無関心な人々を説得するよう求めた。聴衆からの拍手を浴びながら「(温暖化に関する)運動の最も重要なエネルギーは若者から生まれる」と訴えた。

「有権者からの圧力を感じなければ、各国政府はさらに野心的な目標を掲げないだろう」とも述べ、投票行動などを通じた働きかけの重要性も強調した。

現行の地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」はオバマ政権時の2015年に採択された。オバマ氏はトランプ前政権がパリ協定を離脱したことで「我々の進歩の一部は行き詰まった。私はそれに満足していない」と認めた。そのうえで、バイデン政権のパリ協定復帰により、気候変動の戦いに「米国は戻ってきた」と語った。

COP26の序盤に行われた首脳会議には中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席やロシアのプーチン大統領は参加しなかった。オバマ氏はこれに「特に落胆している」と語った。「(中国とロシアの)計画には緊急性が欠如しており、これは危険なことだ」とも指摘した。

【日経新聞】

posted by koinu at 21:47| 東京 🌁| 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする