2021年09月28日

音楽はウイルスと類似した感染拡大パターンを持っていることを発見した数学者

音楽は人から人へと伝わり、多くの人が耳にするようになるが、その流行経路はウイルスによる感染症が拡大するのと似ているという。

 カナダ、マクマスター大学の数学者グループは、そのことを感染症モデルによって証明してみせた。感染症の広まりを説明する数理モデルを、音楽が流行するプロセスに応用してみたところ、きわめて類似していることがわかったのだ。

『Proceedings of the Royal Society A』(21年9月22日付)に掲載された結果によると、ウイルスの種類によって感染力が異なるように、音楽の種類によっても感染力がに違いがあることという。

 またウイルスの種類によって感染力が異なるように、音楽の感染力(流行)がジャンルによって異なるは興味深い。
たとえば一番感染力が弱かったのは、「ダンス」と「メタル」で、それぞれのR0は2.8と3.7(中央値)だった。

 もっと広く聴かれている「ポップス」は35。「ロック」と「ラップ/ヒップホップ」はそれぞれ129と310だ。
 そして最強の感染力を持つのは「エレクトロニカ(電子音楽)」である。そのR0は3430。1人のリスナーから3430人のリスナーが誕生する。

 世間を騒がせているデルタ株のR0は5〜8と言われている。ウイルス界最強クラスとされる麻疹ウイルスなら12〜18だ。だがエレクトロニカは圧倒的で、後者の190倍も感染力が強いのだ。

SNSが音楽の感染力を強化
 音楽にこれほど強い感染力があるのは、病気と違って物理的な接触がなくても感染するからだ。SNSがそれに拍車をかけている。

 かつてはラジオが音楽の宣伝に大きな役割を果たしていた時代があった。しかし今ではTwitterで誰か1人が呟くだけで、一気に大勢の人に音楽が伝えられる。
 そのおかげで、これまであまりメディアに取り上げられなかったジャンルやアーティストたちも注目されるようになったようだ。

 さて次はどんな音楽が流行するのか? 一度聴いたらクセになる、しゃべる猫や歌う犬と人間のコラボ音楽かもしれないし、そうでもないのかもしれない。
posted by koinu at 09:00| 東京 ☁| 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする