2021年02月26日

『夢七日 夜を昼の國』いとうせいこう

交通事故に遭い、意識不明となった木村宙太。311の後、原発で働いていた君だが最愛の妻の呼びかけにも応じられない深い眠りの中にいる。201911月、私は君に、日々ささやきかける。―君よ、目覚めよ。(「夢七日」)

1710年、身分違いの悲恋で心中し、恋人・久松と共に「書かれた世界」に放り込まれてしまったお染。歌舞伎や浄瑠璃に脚色され、名誉を傷つけられてきた彼女は今また生き返り、ネットでの中傷に立ち向かおうとする(「夜を茶の國」)。言葉の力を知り抜いた著者がいまこそ贈る、渾身の小説集

文藝春秋 (2020/10/29)


いとうせいこう 1961年、東京都生まれ。編集者を経て、作家、クリエーターとして、活字・映像・音楽・テレビ・舞台など、様々な分野で活躍。1988年、小説『ノーライフキング』で作家デビュー。1999年、『ボタニカル・ライフ』で第15回講談社エッセイ賞、2013年、『想像ラジオ』で第35回野間文芸新人賞を受賞。


〈日本の中世に生まれたその前衛を、我々はもっと味わうべきです。文化に理解がない人は「現代の人間にとって意味がよく分からないものはなくなってもいい」みたいな短絡的なものの見方をしますが、いいんですよ。わけの分からないまま取っておくべきなんですよ〉いとうせいこう

posted by koinu at 13:00| 東京 ☁| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする