2021年01月23日

『わたしたちが光の速さで進めないなら』キム・チョヨプ(早川書房)

打ち棄てられたはずの宇宙ステーションで、その老人はなぜ家族の星への船を待ち続けているのか…(「わたしたちが光の速さで進めないなら」)


初出産を控え戸惑うジミンは、記憶を保管する図書館で、疎遠のまま亡くなった母の想いを確かめようとするが…(「館内紛失」)


行方不明になって数十年後、宇宙から帰ってきた祖母が語る、絵を描き続ける異星人とのかけがえのない日々…(「スペクトラム」)


今もっとも韓国の女性たちの共感を集める、新世代作家のデビュー作にしてベストセラー。生きるとは愛するとは優しく、どこか懐かしい、心の片隅に残り続けるSF短篇7作。

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「記憶と感情、心、関係のように一般的に非物質的とされる概念を物質的な概念に変換して眺めることを好む。抽象的な生活の属性を具体的な科学の言語で捕捉し、そうすることで、別の質問を発掘し出す文を書きたいと思う。」


キム・チョヨプ 金草葉。1993年生まれ。浦項工科大学化学科を卒業し、同大大学院で生化学修士号を取得。在学中の2017年、第2回韓国科学文学賞中短編部門にて「館内紛失」で大賞、「わたしたちが光の速さで進めないなら」で佳作を受賞し、作家としての活動をスタートした。


《翻訳》カン・バンファ 姜芳華。岡山県倉敷市生まれ。岡山商科大学法経学部法律学科、韓国梨花女子大学通訳翻訳大学院卒、高麗大学文芸創作学科博士課程修了。大学や教育機関、韓国文学翻訳院日本語特別課程・同アトリエなどで教える。


《翻訳》ユン・ジヨン 尹志映。韓国ソウル生まれ。延世大学校英語英文学科、日本学卒。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻修士・博士号取得。韓国文学翻訳院日本語特別課程修了、同アトリエ1011期生。

posted by koinu at 10:00| 東京 ☀| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする