『美女伝』瀬戸内晴美(集英社)
・光明皇后
・だっ妃のお百
・嬌妓のお鯉
・酒井米子
・額田王
・道綱の母
・妖女宮田文子
・モルガンお雪
・管野須賀子
・岡田嘉子
・三浦環
酒井米子は、あの松井須磨子を一時期脅かしたと言われる女優。貧乏な生活から女優を目指し、美貌と才能でどんどんと抜きん出た。
須磨子とは別の劇団で男子にちやほやされながらやっていたけれど、その才能を見込まれて抱月の芸術座に入る。
でもその美貌と才能溢れる存在が女王須磨子の逆鱗に触れてノイローゼになり、退団。そこから何故か芸者デビュー。
人気者になり、落籍されもしたけれども再び舞台に戻ってくる。そこで恋に落ちたことを、旦那に見つかり、妾生活にピリオドをうつ。その恋に落ちた男の手により、映画デビュー。妖婦専門の女優として、大人気になった。