2020年03月28日

『溝口健二著作集』キネマ旬報社

時代劇映画『西鶴一代女』
溝口健二監督の没後50年を記念してリリース。井原西鶴の作品を原作に、溝口健二監督が映画化した古典文芸作品。幾人もの男を渡り歩いてきた女の数奇な半生を描く。田中絹代、山根寿子、三船敏郎ほか出演。1952年ヴェネチア国際映画祭 監督賞受賞作品。

舞台となるのは、江戸時代の京都。公家の娘であるお春(田中絹代)は、一方的に想いを寄せてきた若党・勝之介(三船敏郎)の情熱にほだされ駆け落ちする。が、二人は捕まり、勝之介は斬首、お春は家族ともども追放となる。これが除幕となる理不尽な悲劇の始まり。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200323-00036727-bunshun-ent


溝口健二 1898年東京に生まれ、1956年京都に没する。 1923年に第一作を発表してから1956年まで90本の作品を監督。 サイレント時代の1920年代には、新派・表現主義(『血と霊』)、翻案文芸物(『霧の港』)、 活劇・喜劇(『金』)、下町情話(『紙人形春の囁き』『日本橋』)、傾向映画(『都会交響楽』)など、 多様なジャンルに挑戦し、1930年代には明治物(『滝の白糸』『神風連』『折鶴お千』)を連続して手がける。 
アメリカ、ドイツ、フランス、ソヴィエトなどの外国映画の新しいテクニックを貪欲に吸収しながら、 日本的美の映画的表現に尽力する。 
トーキーの意義をいち早く認識し、『ふるさと』(1930)で音と映像の非同時的使用という先駆的試みを行い、 『浪華悲歌』『祇園の姉妹』(1936)、『愛怨峡』(1937)、『残菊物語』(1939)、 『元禄忠臣蔵』(1941、42)において、流麗なカメラワークを伴う「長回し」と、 引いたカメラによる奥行きの深い縦の構図を特色とする独自の映像世界を確立する。 
戦後は『西鶴一代女』(1952)、『雨月物語』(1953)、『山椒大夫』(1954)で3年連続ヴェネチア国際映画祭で受賞して世界のミゾグチ≠ニなる。 
また、『近松物語』(1954)や『赤線地帯』(1956)に見られる斬新な音楽と音の創造も注目に価する。 
posted by koinu at 09:00| 東京 ☁| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする