2020年02月16日

小川洋子の偏愛短篇箱と陶酔短編箱

小川洋子の偏愛短篇箱 (河出文庫)

短編小説から小川洋子さんがセレクトした極上のアンソロジー。十六編収録は厳選された名作ばかりなので、文庫本を10冊読んだ気分を味わえる。


新しい物語を創作する前に、過去にどれだけ高く深く斬新に切りこんた作品があるか知ることは肝心。洞察力を発揮するには、優れた方法を知覚するのが有利。


<収録作品>  

私の偏愛短篇箱 小川洋子

 内田百閨u件」 

 江戸川乱歩「押絵と旅する男」 

 尾崎翠「こおろぎ嬢」 

 金井美惠子「兎」 

 牧野信一「風媒結婚」 

 谷崎潤一郎「過酸化マンガン水の夢」 

 川端康成「花ある写真」 

 横光利一「春は馬車に乗って」 

 森茉莉「二人の天使」 

 武田百合子「薮塚ヘビセンター」 

 島尾伸三「彼の父は私の父の父」 

 向田邦子「耳」 

 三浦哲郎「みのむし」 

 宮本輝「力道山の弟」 

 田辺聖子「雪の降るまで」 

 吉田知子「お供え」 


「この箱を開くことは、片手に顕微鏡、片手に望遠鏡を携え、短篇という王国を旅するのに等しい」。小川洋子が「奇」「幻」「凄」「彗」のこだわりで選んだ短篇作品集。


928B32B9-A3AA-44CF-869E-157813129777.jpeg


小川洋子の陶酔短篇箱 (河出文庫)

短篇と短篇が出会うことでそこに光が瞬き、どこからともなく思いがけない世界が浮かび上がって見えてくる。

魅惑の短篇十六篇と小川洋子さんの解説エッセイが奏でる極上のアンソロジー続刊。


<収録作品>  

文庫版によせて 小川洋子

【小川洋子解説エッセイ】    

「河童玉」川上弘美+仏頂玉

「遊動円木」葛西善蔵 +友達に恵まれない人生  

「外科室」泉鏡花  +鳴らないポケットベル

「愛撫」梶井基次郎 +文鳥のピアス

「牧神の春」中井英夫 +動物園の檻 

「逢びき」木山捷平  +ズロース問題 

「雨の中で最初に濡れる」魚住陽子 +禁を犯す

「鯉」井伏鱒二 +食べてはならないもの

「いりみだれた散歩」武田泰淳 +食パンの死骸

「雀」色川武大   +死後の父

「犯された兎」平岡篤頼  +バニーガールの尻尾  

「流山寺」小池真理子  +焼香の列

「五人の男」庄野潤三  +選択のやり直し

「空想」武者小路実篤 +空想倶楽部 

「行方」日和聡子   +影踏み

「ラプンツェル未遂事件や岸本佐知子+塔と刺繍  

私の陶酔短篇箱 小川洋子 


著者 小川洋子 (オガワ ヨウコ)

1962年岡山県生まれ。早稲田大学卒業。88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞、「妊娠カレンダー」で芥川賞、『博士を愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞を受賞。

posted by koinu at 16:17| 東京 ☁| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする