2020年01月26日

「運命の輪」から「世界」への試練

タロット大アルカナ10番のカード。

運命と自由意志を描いている。輪は周期性・永続性の象徴。輪へ絡まるよう動物が、台座の上から監視される。右側の上を向いている動物はアヌビスで、左側の下を向いている動物はテュポンとされる。動物たちの向きから輪は左回転を行って、吉と凶は変則的ながら、規則的に訪れると暗示している。


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輪の回転を操り鎮座する存在は、ライオンの胴体、人面の頭、大きな羽から黄金の冠が神聖な力を示すスフィンクスと解釈される。


輪周囲の四大元素は黄道十二宮で、水瓶座、蠍座、牡牛座、獅子座で、いずれも「不動宮」に属している。そして天使達となる「世界」に向けて試練をしている。


輪の中央は、車輪の輻になぞらえて8本の放射線があり、仏教で用いられる「法輪」を彷彿とさせる。8本の放射線のうち縦横四方向には錬金術の記号がある。上側は「水銀()」、右側は「硫黄」、左側は「塩」という三元素、下側は「銅()」(宝瓶宮、水瓶座の象徴と溶解を表す記号)を意味して、三元素とそれを統合するものという四つ組の構成が採用されている。

縦横四方向の文字は時計の12時の位置から90度ずつ時計回りに読むと「TARO(T)」(タロット)、反時計回りに読むと「TORA」(女教皇が持つ書物と一致)、6時の位置から時計回りには「ROTA」(輪の意味)となる。


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「君と世界との戦いでは、世界を支援せよ。」フランツ・カフカ

posted by koinu at 11:30| 東京 ☔| 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする