2020年01月01日

《世界》の中心で「無知」を囁くもの

「〈世界〉は渦動であり、何ものも停止することのない、永遠の舞踏である。運動が万物を生成しているので、すべては途切れなく回転している。最先端の化学によっても否定されないこの概念は、まんじ(卍)模様に捧げられた尊崇から判断するに、先史時代に遡る。」

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「この表徴は遥か古代の遺跡や遺物の至る所に見られる。それは天空の運動に関係しており、この運動は大昔の先祖たちによれば、森羅万象に伝えられて生命と動きを与えていると考えられた。この運動から生命が発し、それは原初、神的なものと見なされた。

 籠の中で輪を回すリスのように、緑葉の輪の中で走る生命の女神を描くとき、タロットは何万年も前のこうした概念から着想を得ていることになる。」

(オズヴァルド・ヴィルト『中世絵師たちのタロット』より)


タロット解説

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【秘法17番を描いた詩人の話】

(マルセル・マルソーの助手としてメキシコに行ったとき、シュルレアリスムの詩人・画家レオノーラ・カリントンと知り合いになった。スペイン戦争中に恋愛関係にあったマックス・エルンストが投獄されて、レオノーラは精神に異常を来たし、それによって理性という牢獄から解放されたのだった。額に私の名前が彫られた砂糖製のスカルでもてなしてくれて、「愛が死を甘美なものにする。タロットのアルカナ13番の骸骨は砂糖でできているのよ」と教えてくれた。タロットの手ほどきをお願いしたら、「大アルカナ22枚を一枚ずつよく見て、それが何を意味しているか感じたことを教えて」というのでその通りにすると、レオノーラは私が言ったことを全て書き留めて、ミステリアスな笑みを浮かべてささやいた。「これがタロットの秘密です。アルカナはそれ自体が真理なのではなくて、鏡のように、あなたがそこに見るものになる。タロットはカメレオンのように変幻自在なの」)

Alejandro Jodorowsky and Marianne Costa 『The Way of Tarot』 より)


タロットは本質的に自分を投影する道具なので、それ自体のうちにあらかじめ定められた唯一完全な方式などはない。タロットを学ぶことは曼茶羅を理解することから始まる。全体を理解することなく細部を分析することはできない。タロットはアルカナの結合体である。


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もし「愚者」のカードがしゃべったら:

「意識のあり方を変えることはいつだって可能だし、自分自身についての認識を瞬時に変えることもできる。人は他人に勝つために行動するが、それは間違いだ。世界のなかで行動したいのなら、子どもの頃から押し付けられ植え付けられ固定化してしまった「自我」を打ち砕かねばならない。絶え間なくどこまでも境界を押し広げるのだ。

我を忘れて没頭せよ。自分の心よりも強い心、非人格的なエネルギーに突き動かされるがよい。それは自分を見失うことではなくて、元々自分の内にある、根源的な聖なる狂気に発言権を認めることだ。

原初的な本能を解き放つことを怖れてはならない。道理を踏み越えることは精神の力の否定ではない。直観や精神感応、自己の外からの声、異なる次元からの言葉に心を開くこと。没我状態における個人の行動は後天的に学んだことによってではなく、個人の固有性そのものによって動機付けられているのだ」「Le Mat/The Fool」より


ペンギンタロットを使用した、占い方のページ。

http://penguintarot.seesaa.net/


posted by koinu at 22:00| 東京 ☀| 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする