2019年12月31日

『むかしむかしあるところに、死体がありました。』青柳 碧人(双葉社)

昔ばなし、な・の・に、新しい! 

鬼退治。桃太郎って……え、そうなの? 

大きくなあれ。一寸法師が……ヤバすぎる!

ここ掘れワンワン。埋まっているのは……ええ! ? 

「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さんご存じの 《日本昔ばなし》を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといった ミステリのテーマで読み解く全く新しいミステリ! 


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「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」 

「つるの倒叙がえし」「密室龍宮城」「絶海の鬼ヶ島」の全5編収録。読めば必ず誰かに話したくなる、驚き連続の作品集。


青柳碧人 

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回「講談社Birth」小説部門を受賞してデビュー。同書はシリーズ化されロングセラーとなる。 他、「ブタカン! 」「西川麻子」など人気シリーズ多数。


「浦島太郎」は「密室龍宮城」というタイトルになっている。

「むかしむかしあるところに、浦島太郎という、たいそう気立てのいい漁師の若者がおりました」

太郎が亀を助け、海に入るところまでは、わたしたちが知る浦島太郎の物語と同じだが、太郎は龍宮城で乙姫様のもてなしを受けた夜、眠ろうと客間に入ったころからきな臭くなってくる。

龍宮城はそれまでと変わらず、絵にも描けない楽園のような美しさでそこにある。だが内部では、不穏な変化が起こっていた。突如豹変して暴れ出す蛸、場違いな闖入者、そして死体となって発見された伊勢海老──。

 伊勢海老の死体発見現場は、完全な密室だった。太郎が助けた亀はヒト形になったときは美女で、黒目がちな瞳を潤ませて言う。「私たち海の生き物には知恵が足りませぬ。人の知恵を使って、どうか、おいせ姉さま(伊勢海老)の無念を晴らしてやってくださいまし」。

かくして太郎は、探偵役として、この龍宮城で起こった不可解な密室殺人の解決を目指すことになったのだが……!?


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posted by koinu at 08:27| 東京 ☀| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする