2019年12月10日

春日井建 の短歌世界

 朝鳥の啼きてα(アルファ)波天に満つうたの律呂もととのひてこよ 

天秤のかしぐか天を見てゐしにさらさらと銀河の水こぼれたり 

一瞬の燦にかなはずそののちの彼が得しやも知れぬ永き生 

前世来世見ることなからむわれなれば今をとことはとする言葉あれ 

昼かげろふゆらゆら揺るる日向にて今年も会はむ咲(えま)へる花に 


 春日井建 (かすがいけん)1938−2004 昭和後期-平成時代の歌人。昭和13年12月20日生まれ。父の春日井Oが主宰する「短歌」に作品をよせる。昭和33年発表の「未青年」50首が三島由紀夫の絶賛をうける。父没後の54年から「短歌」を継承,主宰する。ロマン性のたかい歌風で知られ,平成10年「高原抄」ほかで短歌研究賞,12年「友の書」「白雨」で迢空賞。平成16年5月22日死去。65歳。愛知県出身。南山大中退。歌集に「行け帰ることなく」「青葦」など。
posted by koinu at 13:00| 東京 ☔| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする