跋折羅〔ばさら〕マンガ同人誌
1971年〜1981年に刊行された、伝説の漫画同人誌。創刊メンバーは、三宅秀典、三宅政吉の兄弟、伊藤重夫、勝川克志の四人。
三宅政吉(または秀典)がアシスタントをしていた山上たつひこも、活動を支援していた。他のメンバーとして栗栖直哉。
のちに桜井昌一主宰の桜井文庫から雑誌『螺旋』を発行。また、跋折羅社をつくり、漫画単行本「跋折羅社・劇画叢書」を刊行した。
「桜井さんのもとで私は印刷機を回し、丁合し、背がためをやりと、印刷・製本の原理的な作業を学んでいった。その作業のすべてが手作業だったことは、印刷・製本の始元(ママ)を学ぶかのようで、印象的だった。どのような機械化−合理化とも無縁でしかありえない、零細な企業の裸の姿を目のあたりにできたことは、とても大切なことを学んだといえるかもしれない」(三宅政吉「『夕食、晩酌付き』のころ」、『貸本マンガ史研究』第十三号)
劇画の仕掛け人、桜井昌一さん