2019年07月27日

「水木サンの人生は80%がゲーテです」

水木しげる『ゲゲゲのゲーテ』 (双葉新書)水木プロダクション

水木サンが最後に伝えてくれたのは、 
人生を幸せに生き抜く智慧の詰まった、 珠玉の言葉の数々でした――。 
「水木サンの人生は80%がゲーテです」と自ら語るように、 10代で出会い、死線を彷徨った戦場にも密かに携え、 暗唱できるほど繰り返し読んだ『ゲーテとの対話』。 
ドイツの文豪・ゲーテが創作、社会、仕事、そして人生について語った、 名言、格言、箴言の中から、水木サン自身が選んだ言葉93篇を収録。 
体の隅々まで沁み込んだゲーテの思想を、ユーモアを織り込みながら、 “ゲゲゲ流"にわかりやすく解きほぐす。 
さらに、インタビューや過去の執筆原稿を交えながら、 水木サンが敬愛した賢者の“人生の杖"となる言葉を贈ります。 
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水木さんは『ゲーテとの対話』を愛読して好きな言葉を三つ掲げている。
「意志の力で成功しない時は好機の到来を待つほかない」
「人は努力している間は迷うにきまったものである」
「自分自身を知るのは楽しんでいる時か悩んでいる時だけだ」

貧乏生活を経験してきた水木さんは、漫画家として成功した後も、贅沢なライフスタイルとは無縁。お腹いっぱい食べられて、寝ることができたら幸せ、という価値観を崩さなかった。
「怠け者になりなさい」「けんかはよせ 腹が減るぞ」など、独自の哲学から生まれた名言も数多い。

【水木さん語録】
他人を自分に同調させようなどと望むのは、そもそも馬鹿げた話だよ
「駄目な奴は、もちろんいつまでたっても駄目だ。小才しかない人間は、古代の偉大な精神に毎日接したところで、少しも大きくはならないだろう」

(南伸坊・書評)
編者の手柄と私が言うのはココです。ゲーテの言葉があり、そこに水木さんのコトバが並んでいる。こんな具合です。

才能があるというだけでは、十分とはいえない。利口になるには、それ以上のものが必要なのだ――ゲーテ

机に向かってるだけじゃダメなんだナ。楽しいことをやっているうちにクソがたまるようにアイデアもたまるんです。利口になるには、他人が捨ててしまったようなことやバカバカしいことにも詳しくなくちゃいかんのです――水木しげる
(水木さんは倒れる前まで本書に取り組んでいて、完成するのを楽しみにしていたという)

【関連図書】
『ゲーテとの対話』エッカーマン(岩波文庫)
posted by koinu at 21:00| 東京 ☀| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする