2019年05月19日

ホール・オーツ『Private Eyes』(絶頂期アルバム)

「I Can’t Go For That(No Can Do)」が全米1位を獲得、アルバム5位となる。「Private Eyes」は当時のディスコ人気と、MTVでのヘヴィローテーションもあって多角的なヒットの仕組みを作った。アルバム構成は特に流行りの音をしているわけではなく、彼らのルーツであるソウル(特にフィラデルフィアソウル)をベースに、優れたポップソングをちりばめるシンプルな組み立て。良い曲を書くことが難しいかは音楽ファンとして想像できるが、タイトル曲の際立って多くの曲がとてもよく練り上げられている。彼らふたりがもっとも乗っていたことが推測できる佳曲が揃っている。ベースのTボーン・ウォーク、ドラムのミッキー・カーリー、サックスのチャーリー・デシャントらの活躍も見逃せない。


「I Can’t Go For That(No Can Do)」はフィラデルフィアソウルというよりは、南部寄りのソウルテイスト、ある意味で古臭いスタイルを採り入れて80年代サウンドとして提示できている。改めて本作を聴いてみると、真摯なアルバム作りと、単なる流行のサウンドではない普遍的な音楽を追究していたことがよく分かる。



ホール・オーツH2O(1972年、whole Oatsとは、未精白のカラスムギ)
『Private Eyes』whole Oats(1981年、全米第5位、1982年間第16位)




posted by koinu at 06:00| 東京 ☁| 音楽時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする