2019年05月05日

ヤマザキマリさんのベスト10冊

海外生活の長い人の読書体験は、貴重な時間となっている。とても実感が伝わる惹かれるガイド内容。

極論を言えば一度でも「自分を辞めて」観ることが、大切な時を与えてくれるだろう。


第1位『百年の孤独』ガブリエル・ガルシア=マルケス著 鼓直訳 新潮社 

蜃気楼の村マコンドの創設から興隆、滅亡まで、めくるめく百年の物語。ラテンアメリカ文学ブームを巻き起こした傑作


第2位『けものたちは故郷をめざす』安部公房著 新潮文庫 

敗戦後、旧満州に残された少年が、正体不明の中国人と日本を目指す。「私が映画監督なら、映像化したい作品1」


第3位『豊饒の海』全4巻(『春の雪』ほか) 三島由紀夫著 新潮文庫 

三島が「究極の小説」を目指して書いたという輪廻転生の物語。第四巻の最終回を書き上げた後、三島は割腹自決した


第4位『眩暈』エリアス・カネッティ著 池内紀訳 法政大学出版局 

ノーベル賞作家の代表作。「人間の内部構造をつぶさに観察した本。表現者には必読書」


第5位『ハドリアヌス帝の回想』マルグリット・ユルスナール著 多田智満子訳 白水社

病に伏した皇帝が自らの治世、旅、愛した人の死を振り返る。類い稀なる人間の内省の物語


第6位『ロビンソンの末裔』開高健著 新潮文庫 

敗戦後、北海道にわたった開拓民の過酷な現実と自然との苦闘を、感傷を交えず綴る


第7位『老人と海』ヘミングウェイ著 福田恆存訳 新潮文庫 

「戦う老人とカジキマグロの間には敬意がある。両方とも、地球に愛されていると感じる」


第8位『族長の秋』ガブリエル・ガルシア=マルケス著 鼓直訳 集英社文庫

「モデルは著者と親しかったカストロ。ダイナミックな人間の在り方が凝縮された作品」


第9位『シリウス』オラフ・ステープルドン著 中村能三訳 ハヤカワ文庫 

人間と同等の知能を得た犬の物語。「他と異なるものを持ってしまった人間の物語でもある」


第10位『異邦人』カミュ著 窪田啓作訳 新潮文庫

「受け止められなさと向き合った作品。世界に不条理が満ちている今、読まれるべき」

『週刊現代』2017年2月25日号より

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/50975?page=2



ヤマザキマリ公式サイト

https://www.thermariromari.com/


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posted by koinu at 13:00| 東京 ☀| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする