2019年02月28日

「映画の父」D・W・グリフィス

デヴィッド・ウォーク・グリフィス(David Wark Griffith、1875年1月22日 - 1948年7月23日)
アメリカ合衆国の映画監督、俳優、脚本家、映画製作者。

映画文法の基礎を築いた人物であり、様々な映画技術(モンタージュ、カットバック、クローズアップなど)を確立して、映画を芸術的な域へと高めた。アメリカ初の長編映画『國民の創生』や『イントレランス』などの監督作品は彼の技術の集大成的な作品であり、現在でもアメリカ映画の名作として数えられる。また、女優のメアリー・ピックフォードやリリアン・ギッシュなど数多くの映画人を輩出したことでも知られ、それらの功績から「映画の父」と呼ばれている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/D・W・グリフィス


グリフィスは、映画芸術の基本を作った人物として映画史にその名が刻まれている。これまでの映画というと、ワンシーンワンショット、固定カメラ撮影が特徴で、演劇色が濃かった。しかし、グリフィスは様々な演出法や撮影技法を確立・駆使していき、映画を独自の視覚的表現・一つの芸術として発展させた。
グリフィスはこれまでのワンシーンワンショットによるシーン単位の撮影からショット単位の撮影を行い、1つの場面を複数のショットで構成させ、モンタージュを確立させた。1つの場面を複数のショットで構成することは「物語を撮る」意味で初期の作品から行われていたが、彼はショットとショットを繋いで劇的な効果を生みだすことに成功している。グリフィスのモンタージュは時間の連続性を失わせないように複数のカメラを使うマルチ・カヴァレッジという方法で撮影されたのが特徴。この方法は当初多大な撮影予算がかかるため敬遠されていたが、戦後に黒澤明が『七人の侍』の合戦シーンを複数カメラで撮影したことをきっかけにハリウッドでも普及し、このスタイルは一般的になった。モンタージュに関しては1920年代にソ連の映画人たちが「モンタージュ理論」として体系化した。
異なる場所で同時に起きている2つ以上のシーンで、それぞれのショットを交互に繋ぐ編集法であるクロスカッティング(並行モンタージュ、同時進行描写とも)もグリフィスが創始したといえる技術である。グリフィスお得意の演出「ラスト・ミニッツ・レスキュー(最後の瞬間の救出)」を使うときにクロスカッティングを用いられている。この技法は『淋しい別荘』の強盗襲撃のシーンで初めて用いられ、以降『國民の創生』『イントレランス』『東への道』などほとんどのグリフィス作品で使われた。
そのほかグリフィスが生み出した技法には移動撮影、フラッシュバック、フェードイン・アウト、アイリスイン・アウト、ポイントオブビュー(主観の切り換え)、イマジナリーラインなどがあり、一つのシーンをロングショット、ミドルショット、クローズアップといった違うショットサイズで撮影したのもグリフィスの功績である。
クローズアップを初めて使ったのもグリフィスと言われるが、グリフィスの以前から『おばあさんの虫眼鏡』『大列車強盗』などの作品でクローズアップはすでに使われていた。しかし、物語を語る点で初めて使ったのはグリフィスであり、映画評論家のH・A・ポタムキンは『シアター・ギルド』誌で「グリフィスの『網を繕う人』(1912年)で初めてクローズアップを芸術的に使った」と指摘している。
撮影技師のビリー・ビッツァー(英語版)は、1908年から16年間にわたってグリフィス作品で撮影を担当し、彼の右腕として活躍した。『國民の創生』や『イントレランス』を撮ったのもビッツァーである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/D・W・グリフィス


[主な監督作品]
1975年に米国郵便公社からグリフィスの記念切手が発行された。
ドリーの冒険 The Adventures of Dollie(1908年)
じゃじゃ馬馴らし The Taming of the Shrew(1908年)
質屋の娘の恋 Romance of a Jewess(1908年)
迷惑帽子 Those Awful Hats(1909年)
カーテン・ポール The Curtain Pole(1909年)
黄金のルイ The Golden Louis(1909年)
淋しい別荘 The Lonely Villa(1909年)
毒蛇の飼育 Nursing a Viper(1909年)
封印された部屋 The Sarled Room(1909年)
インディアンの考え The Red Man's View(1909年)
小麦の買い占め A Corner in Wheat(1909年)
罠にかかったサンタクロース A Trap for Santa Claus(1909年)
不変の海 The Unchanging Sea(1910年)
境界州にて In the Border States(1910年)
高利貸し The Usurer(1910年)
鎧戸の締まった家 The House with Closed Shutters(1910年)
老人たちをどうすべきか What Shall We Do with Our Old?(1911年)
女の叫び The Lonedale Operator(1911年)
老男優 The Old Actor(1912年)
見えざる敵 An Unseen Enemy(1912年)
大虐殺 The Massacre(1912年)
ピッグ横丁のならず者 The Musketeers of Pig Alley(1912年)
ニューヨークの帽子 The New York Hat(1912年)
強盗のジレンマ The Burglar's Dilemma(1912年)
ベッスリアの女王 Judith of Bethulia(1913年)
國民の創生 The Birth of a Nation(1915年)兼脚本
イントレランス Intolerance(1916年)兼脚本
世界の心 Hearts of the World(1918年)
散り行く花 Broken Blossoms(1919年)兼脚本
東への道 Way Down East(1920年)兼製作
嵐の孤児 Orphans Of The Storm(1921年)兼製作・脚本
アメリカ America(1924年)
素晴らしい哉人生 Isn't Life Wonderful(1924年)兼脚本
曲馬団のサリー Sally of the Sawdust(1925年)
posted by koinu at 07:59| 東京 ☀| 観測 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする