[ワシントン 23日 ロイター] - トランプ前米政権で大統領首席補佐官を務めたジョン・ケリー氏は、22日公表された米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)のインタビューで、トランプ氏はファシストの定義に当てはまり、独裁的な政治手法を好むと述べた。
トランプ氏が合衆国憲法や法の支配という概念を全く理解していないと批判し、大統領に返り咲けば、権威主義者のような統治を目指すだろうと指摘した。
また、トランプ氏がナチスドイツの独裁者ヒトラーについて「良いこともした」などと語っていたと明かした。トランプ陣営は否定している。
NYTによると、ケリー氏は「(トランプ氏は)間違いなく独裁者の政治手法を好む」とし、「間違いなく極右の領域に属し、確実に権威主義者で、独裁者を称賛している。彼自身そう言っており、間違いなくファシストの一般的な定義に当てはまる」と述べた。
ケリー氏は2017─19年に大統領首席補佐官を務め、退任後はトランプ氏との関係が悪化している。【ロイター】