『マーラー交響曲第七番』夜の歌
マーラーの妻アルマは著書「回想と手紙」の中では次のように記述している。
「1905年の夏にマーラーは第7交響曲を一種の熱狂の中で書き上げた。その《見取り図》と彼が呼んでいたものは、既に1904年の夏にできていた。二つの夜曲の楽章を書いているときには、アイヒェンドルフ的な幻想が彼の念頭にただよっていた。ちょろちょろ流れる泉、あのドイツ・ロマン派的情景が。その他の点では、この交響曲は標題的ではない。」
マーラー:交響曲第7番「夜の歌」(ハーディング指揮:バイエルン放響)
https://youtu.be/dVS7Gmh2gHM?si=EQZbRPnul3urbHiM
マーラー:交響曲第7番ホ短調「夜の歌」
第1楽章(00:00)
第2楽章(22:11)
第3楽章(38:54)
第4楽章(48:17)
第5楽章(01:00:17)
ダニエル・ハーディング指揮
バイエルン放送交響楽団
2023年5月19日 ミュンヘン、イザールフィルハーモニーにて収録
「夜の歌」とタイトルはマーラーの死後に名付けられたようであるが、後半では闇の世界から輝きを求めて一気に盛り上がって行く。
この第7交響曲はマーラーの他の交響曲と比べて演奏機会が少ない。使用楽器が多く揃えづらい、構成面と音楽的な多義性が演奏しにくいらしい。比較的にマーラーの深い愛聴盤となってしまっている。