2023年09月19日

ノーベル賞“登竜門”学術賞、日本人2人が受賞 “睡眠や覚醒”のホルモン発見 「ドラッグ・デリバリー・システム」研究者

【日テレNEWS】
ノーベル賞の登竜門とも呼ばれる学術賞を日本人2人が受賞しました。

この賞はイギリスの学術情報会社クラリベイト社が論文の引用回数などをもとにノーベル賞クラスの研究をしたと評価できる研究者に与える「引用栄誉賞」です。

今年、日本からは生理学・医学の分野で筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機構長の柳沢正史さん、化学の分野でナノ医療イノベーションセンターセンター長の片岡一則さんの2人が選ばれました。

柳沢さんは睡眠や覚醒のリズムをコントロールする働きを持つ「オレキシン」というホルモンを発見し、現在の不眠症の治療薬にもつながっています。

片岡さんは体の必要な場所に必要な分だけ薬を届ける「ドラッグ・デリバリー・システム」の研究者で、がん細胞だけに抗がん剤を到達させ、治療効果を高める「ナノカプセル」などを開発しました。

これまで、この賞を受賞した研究者のうち71人が実際にノーベル賞を受賞しています。
【日テレNEWS】
posted by koinu at 18:35| 東京 ☀| 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『名もなき毒』BS TBS 9/15(金)スタート 月曜〜金曜ひる12:59〜1:55

日常に潜む毒毒の連鎖が生んだ事件を、主人公・杉村三郎が謎解きしながら、様々な人間ドラマが繰り広げられる本格派ミステリー

『名もなき毒』

◆キャスト

小泉孝太郎、深田恭子、国仲涼子、南沢奈央、高橋光臣、ムロツヨシ、岡本 玲、森崎ウィン、平田 満、本田博太郎、室井 滋 、平幹二朗ほか 

◆スタッフ

原作:宮部みゆき「誰か Somebody」「名もなき毒」(文春文庫)

脚本:神山由美子

演出:塚原あゆ子

制作協力:ドリマックステレビジョン

製作著作:TBS2013年)


『誰か―Somebody』宮部みゆき(文春文庫)

菜穂子と結婚する条件として、義父であり財界の要人である今多コンツェルン会長の命で、広報室に勤めることになった杉村三郎。その義父の運転手だった梶田信夫が、暴走する自転車に撥ねられて死亡した。葬儀が終わってしばらくしてから、三郎は梶田の娘たちの相談を受ける。亡き父についての本を書きたいという姉妹の思いにほだされ、一見普通な梶田の人生をたどり始めた彼の前に、意外な情景が広がり始める――。


稀代のストーリーテラーが丁寧に紡ぎだした、心揺るがすミステリー。テレビドラマ化でも話題となった人気の杉村三郎シリーズ第一弾。


宮部作品では強烈な「引き」を持つ謎が冒頭に呈示されることが多い。不思議なことに、その謎は成長するのだ。これは話が逆でしょう。通常のミステリーの場合、謎は解明されるにしたがって小さくなっていくものである。どんな魅力を誇っていた謎も、要素に分解され、構造を分析されれば謎とは呼べないものに変わる。最後に残るのは、きわめて即物的な個人の事情です。しかし宮部作品は違う。いつまで経っても謎の魅力が褪せないのである。なぜならば、物語が進行するにつれて、謎に未知の側面があることがわかり、ますますその神秘性が深まっていくからだ。(杉江松恋「解説」より)


【原作小説】

『名もなき毒』宮部みゆき

今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。

折しも街では無差別と思しき連続毒殺事件が注目を集めていた。


『誰か Somebody』から約一年後の出来事を描き、テレビドラマ化でも話題となった人気の杉村三郎シリーズ第二弾。人の心の陥穽を圧倒的な筆致で描く吉川英治文学賞受賞作。


解雇されたことを根に持って杉村をつけ狙う原田いずみは、悪意に心をのっとられた存在だ。その行動は危険であるのに幼稚極まりない。彼女は真の大人になる契機を摑むことができずに成人してしまった偽の大人であり、人の世にありながら他者の痛みを感じることができなくなった歪な精神の持ち主なのだ。

思い起こせば、そうした者たちが仮面をつけたままこの社会で普通に生活しているということを、早い段階から不安視していたのが宮部みゆきという作家だった。(杉江松恋「解説」より)


『ペテロの葬列』宮部みゆき

『誰か』『名もなき毒』に続く杉村三郎シリーズ、待望の第3

今多コンツェルン会長室直属のグループ広報室に勤める杉村三郎が主人公の現代ミステリー

杉村はある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇。警察の突入そして突然の拳銃の暴発で犯人は死亡、人質は全員無事に救出され、3時間ほどであっけなく事件は解決したかに見えたのだが―。

しかし、そこからが本当の謎の始まりだったそのバスに乗り合わせた乗客・運転手のもとに、ある日、死んでしまった犯人から慰謝料が届く。

なぜすでに死んでしまった、しかも貧しいはずの老人から大金が届いたのか?

そしてそれを受け取った元人質たちにもさまざまな心の揺れが訪れる。警察に届けるべきなのかそれとも・・・?

事件の真の動機の裏側には、日本という国、そして人間の本質に潜む闇が隠されていた

果てしない闇、そして救いの物語!


杉村三郎らバスジャック事件の被害者に届いた「慰謝料」。送り主は?金の出所は?老人の正体は?謎を追う三郎が行き着いたのは、かつて膨大な被害者を生んだ、ある事件だった。待ち受けるのは読む者すべてが目を疑う驚愕の結末。人間とは、かくも不可思議なものなのか―。これぞ宮部みゆきの真骨頂。


宮部みゆき

1960年生まれ、東京・深川育ち。法律事務所勤務を経て、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。以降、「龍は眠る」で日本推理作家協会賞(92)、「本所深川ふしぎ草紙」で吉川英治文学新人賞(同年)、「火車」で山本周五郎賞(93)、「蒲生邸事件」で日本SF大賞(97)、「理由」で直木賞(99)、「模倣犯」で毎日出版文化賞特別賞(2001)、「名もなき毒」で吉川英治文学賞(07)を受賞。

posted by koinu at 11:00| 東京 ☀| TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする