2023年04月19日

『ガロ・COM漫画名作選』講談社

『ガロ・COM漫画名作選』講談社

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1: 1964-1970

「カムイ伝」白土三平

「火の鳥 」手塚治虫

「火の鳥 : 休憩 」手塚治虫

「福の神 」水木しげる

「ジュン」石ノ森章太郎

「チーコ 」つげ義春

「フーテン」永島慎二

「さそり 」辰巳ヨシヒロ

「幽霊世界 」松本零士

「ぎんながし」滝田ゆう

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2: 1968-1971

「野犬 」池上遼一

「こみっきすと列伝 : 陽炎のように燃えた… 」真崎守

「あらさのさぁー」楠勝平

「街には雨が… 」宮谷一彦

「わら草紙 」勝又進

「原点  」青柳裕介

「ひとつねた  」矢口高雄

「音 」つりたくにこ

「ガラス玉 」岡田史子

「赤とんぼ 」林静一

「うみべのまち 」佐々木マキ

「ノアをさがして」矢代まさこ


(講談社2012年刊行)


月刊漫画『ガロ』とマンガエリートのための月刊『COM』を題材にしている『マンガ黄金時代 '60年代傑作集』とは、アンソロジー素材が限りなく近い。

けれども編集へと熱気が平坦なせいか、温度差を感じてしまった。マニアチックな雑誌の傑作選は、やはり大手の出版社では荒削りなものになってしまうのだろうか。

もっと先鋭的な方針にするか、歴史的な名作を残してゆくのか絞りきれていなかったのが残念でならない。

ブログを検索しても本書について記載してるものは、これだけの作家を扱っているにも関わらず、ほとんど記事はないのも熱気不足なんだろうと考えられる。

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『COM傑作選』〈上〉〈下〉(ちくま文庫)

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虫プロ商事が発行していたマンガ雑誌・COMに掲載された作品を、評論家の中条省平が編纂した「COM傑作選」。膨大なバックナンバーから、年代を追ってテーマごとに分類されて資料性の高い集大成となっております。


【「COM傑作選」〈上〉19671969収録作品】

「創刊のことば」 手塚治虫

「ぐら・こん 活動をはじめよう!」 峠・あかね

「ぐら・こん まんが予備校」

「太陽と骸骨のような少年」 岡田史子

「ぐら・こん 新人入選者ぷろふぃる」 岡田史子

「まんが賞の審査をして…… 手塚治虫

「ある、なきごと、」 永島慎二

「フーテン」 永島慎二

「ごあいさつ、」 永島慎二

「ぐら・こん まんが予備校」

「夏」 岡田史子

「ぐら・こん 選評」 青柳裕介

「いきぬき」 青柳裕介

「ぐら・こん 新人入選者ぷろふぃる」 青柳裕介

「キャラクターは生きている」 峠あかね/編集部

「ぐらこん まんが予備校」

「『COM』創刊一周年を迎えて」 手塚治虫

300,000km/sec. あすなひろし

「『巨人の星』と涙」 草森紳一

「ぐら・こん まんが予備校」

「石子順造氏への公開状」 手塚治虫

「手塚治虫氏への反論」 石子順造

「コマ画のオリジナルな世界」 峠あかね 

「ぐら・こん 支部を結成して支部長に立候補しよう」

「蝶々の泣いた夜」 矢代まさこ

「新暦八九一年の皆既日食  はせがわほうせい

「ぐら・こん 新人入選者ぷろふぃる」 はせがわほうせい

「対談 マイペースで描こう!」 つげ義春/岡田史子

「戦争がつくった主人公」 小野耕世

「鉄腕アトムの死」 野田宏一郎

「ぐら・こんロビー 投稿」

「地下鉄」 樋口太郎 

「鳥」 樋口太郎

「バカ式」 長谷邦夫

「おさらばしろ!」 坂口尚

「こみっきすと列伝 VOL.1VOL.3 真崎・守

「ぐら・こん まんがカウンセリング」 楳図かずお/松本零士

【解説】中条省平


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【「COM傑作選」〈下〉19701971収録作品】

「九つの春」 やまだ紫

「ぐら・こん まんがカウンセリング」 水野英子/長谷邦夫

「アメリカの夢は死んだ?」 小野耕世

「達磨さん達磨さん睨めっこしましょう 笑うと負けよ アップップッ!」 楠勝平

「競作 トキワ荘物語」 赤塚不二夫

「競作 トキワ荘物語」 石森章太郎

「競作 トキワ荘物語」 手塚治虫

「解放最初の日」 樹村みのり

「まんがカワラ版」

「零の発見」 大山学

140万光年の沈黙」 松本零士

「ぐら・こん コミックスクール総評」 赤塚不二夫

COM読者白書」

「ジュン子・恐喝」 諸星大二郎

「少女まんがの瞳について」 草森紳一

「華麗なる死とのたれ死に」 斎藤次郎

「虫通信NO.3 手塚治虫

「虫通信NO.4 手塚治虫

「焦点」

「愛読者のみなさんへ」 手塚治虫/石井文男

「初恋漬」 上村一夫

「ぐら・こん ぐら・こんロビー 投稿」

「まんが家探訪記 日本刀が僕のすべて!! 日野日出志

「想い出のジュン」 石森章太郎

10月の少女たち」 萩尾望都

「座談会 少女まんがをさぐる!」

「火の鳥 休憩」 手塚治虫

「『マンガジュマン』発行にあたって」

「ぐら・こん ぐら・こんロビー」

COMの新しい夜明け」 手塚治虫

【解説】中条省平


(筑摩書房2015年刊行)

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『マンガ黄金時代 '60年代傑作集』文春文庫

六〇年代、マンガはこんなにも元気だった。空前の黄金時代に花開いた手塚、白土、つげ、永島などの傑作短篇をさらに精選して大集合。約八百ページのド迫力で贈る。

この傑作を読まずして、マンガを語ることなかれ。永遠の名作32編を満載

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『マンガ黄金時代 '60年代傑作集』

【収録作品】

手塚治虫   ジョーを訪ねた男

滝田ゆう   ラララの恋人

楠 勝平   おせん

山上たつひこ ゼンマイ仕掛けのまくわうり

つげ義春   ほんやら洞のべんさん

勝又 進   四コマ特集

藤子不二雄  ひっとらあ伯父サン

村野守美   宿の蛍り

赤瀬川原平  お座敷

山松ゆうきち 一六ばあさん

つげ忠男   河童の居る川

谷岡ヤスジ  ヤスジのメッタメタガキ道講座

林 静一   巨大な魚

佐々木マキ  うみべのまち

永島慎二   青春裁判

日野日出志  赤い花

水木しげる  テレビくん

真崎 守   情炎のぶつぎり

赤塚不二夫  怪僧ケツプーチンなのだ

川本コオ   すっぱい季節

宮谷一彦   ライク ア ローリング ストーン

やまだ紫   しつもんがあります

淀川さんぽ  身体検査

あすなひろし 武蔵野心中

高 信太郎  ホモ太郎

樹村みのり  おとうと

つりたくにこ 六の宮姫子の悲劇

鈴木翁二   マッチ一本の話

辰巳ヨシヒロ さそり

青柳裕介   いきぬき

石森章太郎  春の宵

白土三平   傀儡がえし

【解説】  赤瀬川原平(イラストレター)

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19866月に文春文庫ビジアル版として刊行。770ページ大冊を有効に編集して、単なる短編マンガの集大成にならない編集となっている。

残念ながら絶版となってしまったけれど、判型を変えて復刻出版されても傑作の数々は色褪せずに、現在の商業誌マンガにはない異形を放っているだろう

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posted by koinu at 09:00| 東京 ☀| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする