『ガロ・COM漫画名作選』講談社
1: 1964-1970
「カムイ伝」白土三平
「火の鳥 」手塚治虫
「火の鳥 : 休憩 」手塚治虫
「福の神 」水木しげる
「ジュン」石ノ森章太郎
「チーコ 」つげ義春
「フーテン」永島慎二
「さそり 」辰巳ヨシヒロ
「幽霊世界 」松本零士
「ぎんながし」滝田ゆう
2: 1968-1971
「野犬 」池上遼一
「こみっきすと列伝 : 陽炎のように燃えた… 」真崎守
「あらさのさぁー」楠勝平
「街には雨が… 」宮谷一彦
「わら草紙 」勝又進
「原点 」青柳裕介
「ひとつねた 」矢口高雄
「音 」つりたくにこ
「ガラス玉 」岡田史子
「赤とんぼ 」林静一
「うみべのまち 」佐々木マキ
「ノアをさがして」矢代まさこ
(講談社2012年刊行)
月刊漫画『ガロ』とマンガエリートのための月刊『COM』を題材にしている『マンガ黄金時代 '60年代傑作集』とは、アンソロジー素材が限りなく近い。
けれども編集へと熱気が平坦なせいか、温度差を感じてしまった。マニアチックな雑誌の傑作選は、やはり大手の出版社では荒削りなものになってしまうのだろうか。
もっと先鋭的な方針にするか、歴史的な名作を残してゆくのか絞りきれていなかったのが残念でならない。
ブログを検索しても本書について記載してるものは、これだけの作家を扱っているにも関わらず、ほとんど記事はないのも熱気不足なんだろうと考えられる。