2021年08月30日
「死ね死ね団のうた」
「死ね死ね団のうた」
川内康範・作詞 北原じゅん作曲
(キャッツアイズ、ヤング・フレッシュ唄)
死ね 死ね
死ね死ね死ね死ね死んじまえ
黄色いブタめをやっつけろ
金で心を汚してしまえ
死ねアー 死ねウー 死ね死ね
日本人は邪魔っけだ
黄色い日本ぶっつぶせ
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
世界の地図から消しちまえ 死ね
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
死ね 死ね
死ね死ね死ね死ね死んじまえ
黄色いサルめをやっつけろ
夢も希望も奪ってしまえ
死ねアー 死ねウー 死ね死ね
地球の外へ放り出せ
黄色い日本ぶっつぶせ
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
世界の地図から消しちまえ 死ね
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
「レインボーマン」昭和47年10月放送より
「死ね死ね団」悪の組織たる秘密結社(Wikipedia参照)
世界的な規模を誇り、マカオやアフリカなどにも拠点を構えて、近代兵器である戦闘機や潜水艦なども保有している。
レインボーマンに倒された団員の合同葬儀での犠牲者数は324名で、膨大な数の構成員が存在しているのがうかがえる。
戦争中に被占領地で日本軍の虐待を受けて、日本と日本人に徹底的に憎悪を抱くようになったと自称するリーダーの下、日本の解体と日本人殲滅を目的として結成された組織である。謎の人物ミスターKを首領とし、ダイアナ、ミッチーなどの女性幹部、秘密研究所で鍛えられた殺人プロフェッショナルたちが所属、メンバーのことごとくが日本を憎悪罵倒し、日本の脅威を唱えている。
人間の精神を破壊して狂気にする薬・キャッツアイによる社会混乱や、攻撃機ダッカーでの空爆などを仕掛けるも、ことごとくレインボーマンに阻まれ、やがては日本人撲滅ではなくレインボーマンの抹殺を至上命令とするようになった。
この他にも、宗教団体御多福会を通じて大量の偽札をばらまく「M作戦」により日本経済をハイパーインフレの大混乱に陥れ経済破綻を目指す、あるいは地底戦車モグラートによる人工地震と人工津波により日本の国際的信用と国際競争力を失墜させ孤立させるなど、直接的な破壊行為に留まらず経済的・外交的な観点から社会の基盤を揺るがそうという現実感のある作戦が行われた。(Wikipedia)
2021年08月29日
ワクチン接種後の死亡事例が1093例と厚労省が最新報告 前回から174例増
新型コロナワクチン接種後に死亡した事例が8月20日までに1093例にのぼることがわかった。25日開催の新型コロナワクチンの副反応を検討する専門家の合同部会に厚労省が報告した。8月4日の前回報告では919例で、174例増えたことになる。
1093例の内訳は、米ファイザー社製ワクチン接種後に死亡した1077例、米モデルナ社製ワクチン16例。2月17日から接種がスタートしたファイザー社製は8月8日までに991例、9日から20日までにさらに86例の死亡事例報告があった。
5月22日から接種が始まった米モデルナ社製は8日までに11例、9日から20日までに新たに5例が報告された。
専門家の評価は、米ファイザー社製が8日までの991件を対象に行われ、因果関係評価αβγのうち「α」(ワクチンと死亡との因果関係が否定できないもの)0例、「β」(ワクチンと死亡との因果関係が認められないもの)5例、「γ」(情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できないもの)986例。米モデルナ社製は8日までの11例について行われ、いずれも「γ」だった。
■ファイザー社製死亡事例は65歳以上が大半
ワクチン接種後の死亡事例が1093例と厚労省が最新報告 前回から174例増(日刊ゲンダイDIGITAL)より
https://news.yahoo.co.jp/articles/997167da96fb288cacfd57f7ec56f58f02fb6f78
ブレークスルー感染が世界で増加中 ワクチン接種は本当に必要なのか?
https://news.yahoo.co.jp/articles/51f6e1b4d710f2c4208924a4c18591d4054608af
冬虫夏草の効果

【冬虫夏草の科学的研究】
冬虫夏草のアルコール抽出物は、結核菌の増殖を抑える働きがある。
この抗菌性に関しては、水虫の真菌、日本脳炎、枯草桿菌などで確かめられている。
喘息時に気管支の収縮をゆるめるアセチルコリンを増加させるという気管支拡張作用があり、咳を鎮め、タンを取る作用も実験で確認された。
タンが出て取り除くのは細菌の感染と戦い、死滅させる働きで、タンを体外に速やかに排出すると呼吸が楽になる。
心臓に栄養を与えて、血液を送り込むのが冠状動脈。拡張させて血液の心臓への運搬量を増やす、物質〈D−マニトール〉が冬虫夏草に含まれてる。
血圧降下作用、狭心症、心筋梗塞の予防に使われる。増血作用、血管内での血液の固まり(血栓)を造る血小板の凝集を防ぐ作用も報告された。
過酸化脂質を消去する働きなどを総合すると、冬虫夏草には心肺機能を増強する物質が多く含まれている。
【冬虫夏草の効果】
・免疫力の向上
・免疫のバランスの調整
・腫瘍を抑える作用
・感染症を抑える作用
・生活習慣病の予防
・老化の予防
・コレステロールを下げる
・動脈硬化を予防する
・血圧を下げる
ほかに呼吸器系疾患を改善して、肺や腎臓の働きをよくする。
2021年08月27日
『ジュラシック・コード―あなたの脳に潜む「爬虫類脳」の不思議』(詳伝社〕
人間はなぜ、かくも「争う」のか?
答えは「脳」の仕組みにあった!
脳進化の驚くべき秘密を知れば、あなたの疑問が一気に解決する。
アメーバーから人類に進化する過程で、脳がどう発達して人間の生体に影響しているか、爬虫類時代の名残がある。
爬虫類脳=脳幹という不自然さをなぜ人類が克服できなかったのか。その成り立ちが老舗旅館の建増し状態の脳の三層構造にあった。大脳辺縁系の中にある、扁桃体と海馬がはっきり役割してる図解も楽しいです。
3つの脳のハンドルがキレイに揃って完璧に同方向に向かって操作されている時、予想だにしないパフォーマンスが出せたり、この上ない幸福感を味わえたりする。
ジュラ紀の刻印=ジュラシック・コード。恐竜時代からの記憶が刻まれている人類たちの脳へ馳せる想い。
【目次】
序章 人類はなぜ悩むのか、その答えは「脳進化」にあった
第1章 イケメンも美人も、「魚のエラ」なのだ―進化の基本法則「マイナーチェンジ」
第2章 老舗旅館の奥座敷には、恐竜が住んでいた!―脳の3層構造と「建て増しの原理」
第3章 ひとつの国に住むワガママな3人の王様―「本能・情動・理性」の脳内領域と機能
第4章 ハンドルが3つあるスーパーカー―脳構造からわかった「幸福のしくみ」
第5章 ワインの香りが、やさしく包む場所―脳の原型「嗅脳」からみる、脳進化の系譜
第6章 人類は本当に月に行ったのか?―脳の機能局在と「ミラーニューロン」
終章 この気持ち、言葉にできない…―「ジュラシック・コード」の刻印
渡邊 健一【著】/テレビ朝日【原案】
祥伝社(2005/12発売)
渡邊健一[ワタナベケンイチ]
放送作家。1957年、東京信濃町生まれ。桐朋音楽高校作曲科をへて、慶応大学文学部哲学科卒。テレビの放送作家としてレギュラー番組を企画構成している。中京女子大学伊達コミュニケーション研究所客員教授でもある。
塩ちんすこう

菓子ナンポー「塩ちんすこう」は甘すぎない現代的な味覚がいいですね。
使用されている塩は、沖縄県北谷沖の海水を40時間煮詰めて作られた「ちゃたんの塩」です。まろやかな味わいは、ちんすこうの素朴な風味にベリーマッチ。
2009年度 全国推奨観光土産品 厚生労働大臣賞 受賞
ちんすこうは、小麦粉とラードを使った沖縄を代表するお菓子です。細長いスティック状が一般的ですが、ナンポーのちんすこうは塩を練り込み白く、丸形に焼き上げた、サクサクの触感とほんのりとした塩味で引き立てられたまろやかな風味のお菓子です。(公式サイトより)
15個 378円(税込) 袋
33個 972円(税込) 箱
甘じょっぱくてクセになる味わいは、ファンも多いそう。
値段もお手頃なので、毎日のおやつにもおすすめですよ。

2021年08月26日
DJ俚謡山脈の民謡沼めぐり ▽夏スペシャル(2)民謡クロスオーバー
兎と亀 ロオド・ダンセイニ
兎と亀と、どっちが早いかということは、長い間、動物仲間のうちで問題になっていました。
あるものは、もちろん兎の方が早いさと言います。兎はあんなに長い耳を持っている。あの耳で風を切って走ったら、ずいぶん早く走れるに違いないと。
しかしまた、あるものは言うのです。いいや、亀の方が早いさ。なぜって、亀の甲良はおそろしくしっかりしているじゃアないか。あの甲良のようにしっかりと、どこまでも走って行くことが出来るよと。
そう言って、議論しているばかりで、この問題はいつまでたっても、けりがつきそうもありませんでした。
そして、とうとう動物たちの間には、その議論から一戦争はじまりそうなさわぎになったので、いよいよふたりは決勝戦をすることになりました。兎と亀とは、五百ヤードの競走を行って、どっちが早いかを、みんなの動物たちに見せるということになりました。
「そんな馬鹿々々しいことはいやですよ。」
と、兎は言いました。が、彼の味方たちは一生懸命兎を説きふせて、ともかくも競走に出ることを承知させました。
「この競走は大丈夫、私の勝ですよ。私は兎みたいにしりごみなどはしませんよ。」
と、亀は言いました。
亀の味方は、どんなにそれを喝采したことでしょう。
競走の日は、まもなくやって来ました。敵も味方も、いよいよ勝敗の決する時が近づいたので、口々に大声でどなり立てました。
「私は大丈夫勝ってみせますよ。」
と、亀はまた言いました。
が、兎は何にも言いませんでした。彼はうんざりして、ふきげんだったのです。そのために、兎の味方の幾人かは彼を見すてて、亀の方につきました。そして、亀の大威張りな言葉を、大声で喝采しました。
が、兎の味方は、まだだいぶたくさんありました。
「おれたちは、兎がまけるようなことは、どうしたってないと思う。あんなに長い耳を持っているんだから、勝つに違いないよ。」
彼等[#「彼等」は底本では「彼」]は、口々にそう言っていました。
「しっかり走ってくれ。」
と、亀の味方は言いました。
そして「しっかり走れ」という言葉を、定り文句のように、皆は口々にくりかえしました。
「しっかりした甲良を持って、しっかり生きている――それは国のためにもなることだ。しっかり走れ。」
彼等は叫びました。こんな言葉は、動物たちが心から亀を喝采するのでなければ、どうして言うことが出来ましょう。
いよいよ、二人は出発しました。敵も、味方も、一時にしんとなりました。
兎は一息に、百ヤードばかり走りぬきました。そして、自分のまわりを見廻してみると、そこには、亀の姿も形も見えないではありませんか。
「何て馬鹿々々しいことだい。亀と競走をするなんて。」
兎はそう言って、そこへ坐り込んで、競走をやめてしまいました。
「しっかり走れ、しっかり走れ。」
と、誰やらが叫んでいるのが聞えます。
「やめてしまえ。やめてしまえ。」
と、ほかの声が言っています。「やめてしまえ」も、どうやら定り文句になってしまいました。
が、しばらくしますと、亀は兎の傍へ近づいてまいりました。
「やって来たな。この亀の野郎。」
と、兎は言いました。そして、彼は起き上って、せい一杯の早さで走り出しました。亀がどんなにせいを出しても追いつけないような早さで。
「耳の長い方がやっぱり勝つだろう。耳の長い方がやっぱり勝つだろう。おれたちの言ったことは、いよいよ文句なしに正しいということになるぞ。」
と、兎の味方は言いました。そして、あるものは、亀の味方の方をふり返って言いました。
「どうしたい。お前の方の大将は。」
「しっかり走れ。しっかり走れ。」
と、亀方は言いました。
兎は、三百ヤードばかり走りつづけて、もう少しで決勝点というところへつきました。が、その時彼は、後の方に姿さえ見えない亀と、一生懸命競走している自分は、何と馬鹿げてみえることだろうと、考えました。そう思うと、もう競走するのが、すっかりいやになって、またそこへ坐りこんでしまいました。
「しっかり走れ。しっかり走れ。」
「いや、やめさせてしまえ。」
と、大勢は叫んでいます。
「どんな用があったって、もういやなことだ。」
兎はそう言って、今度はゆっくり腰をすえてしまいました。ある人は、彼は眠ってしまったのだと申します。
それから、一二時間ばかり、亀は死にものぐるいで走りつづけたのです。そしてついに競走は亀が勝ってしまいました。
「しっかり走ること、しっかりした甲良を持っていること――それが、亀の何よりのたからだよ。」
と、味方のものは言いました。
そして、それから彼等は亀のところに行って、「競走に勝った時の気持をお洩らし下さい」と言いました。亀は自分ではうまい返答が出来ないので、海亀のところへ聞きに行きました。
すると、海亀は、
「やっぱり、お前の足が早いから、名誉の勝利を得たのさ。」
と言いました。
そこで、彼は帰って来て、友だちにその言葉をくりかえしました。動物たちは、「なるほどそうかなア」と思って聞きました。
そこで、今日まで「足が早いから名誉の勝利を得たのだ」という言葉を、亀や、かたつむり類は、そのままに信用しています。
が、実際はもとより兎の方が亀より早かったのです。ただ、この競走を実際に見た動物たちが、その後まもなく起った大きな森の火事で、すっかり死んでしまったため、本当のことが伝わらなかったのです。
森の火事は、大風のある晩に突然起りました。兎だの、亀だの、その他五六匹の動物は、その時ちょうど森のはずれの小高い禿山の上にいたので、すぐ火事を見つけることが出来ました。彼等は、大いそぎで、この火事を森の中の動物に知らせに行くには誰が一番いいだろうかと、相談しました。その結果、ついにこの間の競走で勝った亀が、その役目を引うけることになったのです。
もちろん、亀が「しっかり走って」行くうちに、森の中の動物たちは、残らず火事にやかれてしまったのであります。(イギリス)
底本:「小學生全集第十八卷 外國文藝童話集(下)」興文社、文藝春秋社
1929(昭和4)年4月20日発行
2021年08月25日
『挑戦する脳』茂木健一郎(集英社新書)
「未知の領域に挑戦してきたからこそ、人類は文明を築き上げてきた。
挑戦することをやめてしまったら、人間は人間以外の何ものかになってしまうことだろう。」
脳の働きを一言で表せば、「学習」することで、決して完成することなく、その学習プロセスはオープン・エンド」な「旅」だと述べている。
そして挑戦は私たちが気付かないうちに、日常に忍び込んでいると指摘。
〈まえがき〉
「挑戦」とは、文脈を乗り越えていくことである。「大学入試」や「語学検定」といった特定の「文脈」の中で学習し、次第に正答率を上げていくことも、確かに一つの挑戦ではある。しかし、それは生という現場が私たちに提供する「挑戦」の本来の大らかさからは遠い。文脈にとどまっていては、生の本来の挑戦はできない。文脈を乗り越えること、あるいは、そもそも文脈さえもがないような状況に身をさらし、その中で踊り続けることが、生の本来の挑戦である。
誰も見ていないところで、誰も見ていないからこそ、踊り続けるのだ。
私たちは、困難な時代に生きている。グローバル化に伴うさまざまな混乱は、世界各地に共通のことではあるが、私たち日本人は、そのことを、より一層、骨身にしみて感じているのではないか。
日常生活においては、自分がある部分を注視しているということが、相手に対する心理的なメッセージともなる。「見る」「見られる」という関係性が、注視点のやりとりを通してダイナミックに変貌していく。そのような「晴眼者」どうしのコミュニケーションに慣らされている身からは、こちらがどこを見ているのか、全く気にしないかのようなその子の態度は、いかにも大らかでゆったりしたものに感じられた。
最初にあった構えが、いつの間にか嘘のように消えていた。急速なこだわりの消滅は、今振り返れば、彼が私の視点の行く先を全く気にかけていなかったことによるとしか思えない。
今振り返っても素晴らしいと思うのは、その子が、自分が視覚において「不自由」であるということにこだわっていなかったこと。そんあことは気にせずに、自分の人生を楽しむということに、全身全霊をかけているように見えたこと。
とりわけ、「耳を澄ます」という態度の純度が心を動かした。私たちも、目に見えないものに耳を傾けるということはある。しかし、私たちはあまりにも視覚に依存し、それに左右されているがために、目に見えないものの気配を懸命に探るという態度が、人生の中で時々しか訪れない。
『挑戦する脳』第1章 より
そもそも、ある人間が存在すること自体が、必然的なことではない。たとえば、「茂木健一郎」この宇宙にいるのは偶然の結果であって、存在しないことも有り得た。この世界の中にいること自体が、さまざまな事象の作用が重なり合った、いわば「ボーナス」のようなもの。その存在には、本来何の保証もなかったのである。
起源においては「偶然」であったにもかかわらず、いったんそのように存在してしまった以上、それが最初からの「必然」だったかのように作用し始める。このように、「偶然」から「必然」への命がけの跳躍が介在すること、すなわち「偶有性」こそが人間本来の本質である。
『挑戦する脳』第6章 より
このような「偶有性」の時代に求められているのは、ある決まった知識を身に付けることではない。むしろ、大量の情報に接し、取捨選択し、自らの行動を決定していく能力である。異なる文化的バックグラウンドの人たちと行き交い、コミュニケーションしていく能力である。
そのような時代に、日本の教育現場の実態は「偶有性」から逃げてばかりいる。初等教育から高等教育まで、「標準化」と「管理」が支配的なモチーフであり、子どもたちが偶有性に適応するための能力が磨かれていない。旧態依然の教育観、学力観によって、時代遅れの教育が行われているのである。それでは「挑戦する脳」は育たない。
『挑戦する脳』第11章 より
私たちの命は、そして意識は、何という奇跡に満ちていることだろう。確かに、この世は時に凄まじい。何も保証されているわけではない。大切なものも、奪われいってしまうこともある。すべてはつながっている。自然法則は、生きているものと死んでいるものを区別しない。悪意や、邪念があるわけではない。いつかは衰える。破壊される。死ぬ。しかし、その凄まじい世界の中で、私たちは生きている。震える意識を持っている。美しい、夕日が沈むその光景を目にして、涙することもある。
踊ろう、と思った。この世は、畢竟、無意味かもしれない。やがては、全ては熱的死に飲み込まれてしまうかもしれない。永遠などない。やがてはもろもろが失われる。しかし、だからこそ、私たちは、「今、ここ」にあることの軌跡を、打ち震える魂の中でつかむことができる。
目の前のことをしっかりやろうと思った。いつか、また、「その時」が来るかもしれない。それまでの、つかの間の日だまりのような日常。たとえ、それが、神様から与えられた執行猶予に過ぎないとしても、私は、「今、ここ」があたかも宇宙の万有であるかのように、踊り続けたいと思う。
意味を問うな。踊れ。人生のさまざまことに悩みを深化させていた高校生のときに、フリードリヒ・ニーチェに教えてもらったこと。踊ることが、生きることの偶有性に対する、最も「強靭な」答えであり得ること。
意味は、重力の魔である。負けてはいけない。踊れ。目の前の人を救え。生活を、立て直せ。エネルギーの将来を、必死になって考えよ。恋せよ。酒を呑め。花を見よ。愛せ。走れ。微睡め。空を見上げろ。「今、ここ」に没入せよ。耳に聞こえない音楽に合わせて、内側に耳を傾けて、踊れ。
日本は必ず立ち直る。いつかまた、日だまりの中で、花を眺めて、みんなで笑えるときが来る。そのときまで、みんなで踊れ。
『挑戦する脳』第18章 より
あとがき
「人はなぜ挑戦するのか?」それは「新しい風景」を見るためだ。新生児の話や盲目の方の話。決断に際して怖さや迷いを感じても、「新しい風景」を見るために、あえて困難な、新しいことに挑戦しよう。それが脳の本質だから。
『挑戦する脳』茂木健一郎(集英社新書)より
「人間の価値は、何よりもその人がどれくらい自分自身から解放されているかということで決まる。」アインシュタイン
2021年08月24日
仏師・加藤巍山・世界のアート界も注目!人が彫ることの意味と超絶技巧
加藤巍山 かとうぎざん G − Gallery Sumire
http://gallerysumire.squarespace.com/jp/gizan-katoh
2021/08/22 TBSテレビ 【情熱大陸】
仏師・加藤巍山・世界のアート界も注目!人が彫ることの意味と超絶技巧
仏師・加藤巍山に密着した。
1968年、東京都の下町生まれ。
周囲にはいくつも寺があり、仏像があった。
高校を出てプロのギタリストを目指したが芽は出ず、20代で人生に絶望しかけた。
しかし、アテもなくさすらっていた旅先でたまたま目にした仏像の衝撃が、今の道に向かわせた。
25歳で仏師に弟子入り。
非凡な才能が花開き、修業の傍らで独自の彫刻も造り始めた。
職人に徹しきることはできなかった。
去年、クリスティーズのオークションで3000万円超の値が付いた「示現1」も、仏像の枠には収まらない。
出品前から評価は高く、オークションのカタログでも表紙に採用されるほど。
一方、本筋の仏像では「釈迦如来坐像」が代表作。
東日本大震災の被災地・岩手県大槌町の「江岸寺」に奉納され、悲しみを抱える人々を慰め続けている。
加藤巍山の彫刻作品「白髪〜斎藤別当実盛」「朧月夜〜藤原保昌」「示現1」を紹介。
[芸術と祈りが融合する新しい仏像表現を。仏師・加藤巍山の挑戦]
https://intojapanwaraku.com/jpart/106488/
仏師・加藤巍山の作品
2021年08月23日
しばらくは 花の上なる 月夜かな
芭蕉:今は盛りと咲き誇る花の上へ月が照っている。しばらく月下の花見ができるだろ。

2021年08月21日
「柴咲コウ×斎藤幸平」SWITCHインタビュー 達人達
マルクス研究期待の星で、一般向けの新書も30万部を超すベストセラー。
その活躍で国内外から注目の経済思想家・斎藤幸平が会いたいと願ったのは、なんと女優・柴咲コウらしい。
(NHKEテレ1・東京) 8月21日(土) 午後10:00~午後10:50(50分)
https://www.nhk.jp/p/switch-int/ts/MPZZ23W13W/episode/te/LG7W6R9658/
前半の対談は柴咲が大好きな自然に囲まれた都内の古民家で。10代から女優の道を歩んできた柴咲が、そのハマりやすい性格からいかに役に影響されるかを明かす。また環境保全を目指して設立した会社や北海道との二拠点生活を語り斎藤と意気投合する。後半はドイツについて学べる図書館を訪問。アメリカやドイツでの研究生活、マルクスと気候変動問題のつながりなどを斎藤が語る。意外とミーハーな斎藤と硬派な柴咲の異色のトーク。
2021年08月20日
安部公房『砂の女』を舞台上演「ケムリ研究室」
安部公房原作の『砂の女』を舞台上演。「ケムリ研究室」はケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)と緒川たまき夫妻の演劇的な研究室。
出演者
緒川たまき
仲村トオル
オクイシュージ
武谷公雄
吉増裕士
廣川三憲
スタッフ:
美術:加藤ちか 照明:関口裕二 音響:水越佳一 映像:上田大樹 大鹿奈穂
衣装:伊藤佐智子 ヘアメイク:宮内宏明
演出助手:山田美紀 舞台監督:福澤諭志
宣伝美術:チャーハン・ラモーン 宣伝撮影:福山楡青
宣伝衣装:伊藤佐智子 宣伝ヘアメイク:山本絵里子 印刷:エーゼット
プロデューサー:高橋典子
制作:川上雄一郎 瀬藤真央子 重松あかり
票券:北里美織子 石幡奈津子 広報宣伝:米田律子 福本晋太郎
製作:北牧裕幸
企画協力:ラウダ
協力:KITTO ヘリンボーン ダックスープ
〈観客の孤独に寄り添う〉
安部公房の傑作小説「砂の女」が舞台化。2021年8/22〜9/5@東京都世田谷区・シアタートラムで公演のほか、兵庫公演もあり。
「孤独の中で、自分と距離のある社会や人間関係とどうやって折り合いをつけようかあがいているところがある」「観客の孤独、ひそやかな部分に寄り添う作品であってほしい」緒川たまき
2021年08月19日
Hotel California作詞の世界
「茶屋の娘」洪邁『夷堅志』より
「茶屋の娘」
都には石という姓の平民が茶屋を開き、幼い娘に客のお茶を注がせた。
ある時に乞食が来て、気がふれたように衣服は垢だらけのまま茶を飲もうする。石家の娘は礼儀正しく乞食をもてなし、御茶代を要求しなかった。
一カ月余りが過ぎると、石家の娘は毎日好いお茶を選んで、乞食をねんごろにもてなした。娘の父親はこれを見ると怒って、乞食を追い払い娘を叩いた。この娘は大して気にすることもなく、却って乞食に対して忠実に仕えた。数日後に乞食はまた来ると、娘に対していった。
「あなたは私が飲み残したお茶を飲む勇気がありますか?」
娘はお茶が不潔なのを嫌がり、少しばかり地べたに零した。すると思いがけずとてもよい香りが漂った。それで娘はすぐに残りのお茶を飲むと、気分が爽やかになり、力が湧いた。
「私は呂翁と申します。あなたは私が差し上げたお茶を全部飲み干すことはできなかった。だがあなたの願いを満足させるでしょう。富貴或いは長寿はどちらか叶うでしょう」
貧しい家の娘であったので、富貴がどんな意味か分からなかったが、ただ長寿を願うだけで、財物は足りていた。乞食が去った後、娘は状況を彼女の父母に教えた。彼女の父母は驚き喜んで、再び乞食を探しに行ったが、乞食の行方はすでに見当たらなかった。
それから娘が大きくなって、ある管営指揮使の所へ嫁ぐと、呉国の燕王の孫娘の乳母になり、称号を授かった。彼女の母乳で育った燕王の孫娘は、高遵約に嫁いで康国サマルカンドの大奥様となった。石家の娘の寿命は百二十歳だった。
(洪邁『夷堅志』第十四話より)
2021年08月18日
ザ・タイガース作品集 NHKFM
8月19日木曜 NHKFM 午後0時30分〜 午後2時00分
特選)ザ・タイガース作品集
「シーサイド・バウンド」(2分47秒)<ポリドール POCH9033--44>
「僕のマリー」(2分23秒)<ポリドール UPCH1128-9>
「モナリザの微笑」(2分31秒)<ポリドール UPCH1128-9>
「落葉の物語」(2分45秒)<ポリドール UPCH1128-9>
「シー・シー・シー」(2分54秒)<ポリドール POCH9033--44>
「廃墟の鳩」(3分27秒)<ポリドール POCH9033--44>
「青い鳥」(3分33秒)<ポリドール POCH9033--44>
「ジンジン・バンバン」(3分38秒)<ポリドール POCH9033--44>
「サティスファクション(3分56秒)<POCH9033--44>
「ダンス天国〜ラ・ラ・ラ」(3分11秒)<POCH9033--44>
「美しき愛の掟」(3分12秒)<ポリドール UPCH1128-9>
「嘆き」(3分40秒)<ポリドール UPCH1128-9>
「スマイル・フォー・ミー」(2分59秒)<ポリドール UPCH1128-9>
「都会」(3分15秒)<ポリドール POCH9033--44>
「素晴しい旅行」(2分54秒)<ポリドール POCH9033--44>
「誓いの明日」(2分57秒)<ポリドール POCH9033--44>
「アイ・アンダスタンド」(4分01秒)<ポリドール POCH9033--44>
「ラヴ・ラヴ・ラヴ」(2分48秒)<ポリドール POCH9033--44>
「花・太陽・雨(Single Version)」
PYG(4分33秒)<ユニバーサル UPCY9285>
「つばさ」加橋かつみ(2分26秒)<ユニバーサル UPCY6263>
「野生の馬」シローとブレッド&バター(3分44秒)<ユニバーサル UPCH1113>
「色つきの女でいてくれよ」ザ・タイガース(3分55秒)<ユニバーサル UPCH9024>
「銀河のロマンス」(3分09秒)<ポリドール UPCH1128-9>
「花の首飾り」(3分52秒)<ポリドール UPCH1128-9>
「君だけに愛を」(3分12秒)<ポリドール UPCH1128-9>
沢田研二(ボーカル・タンバリン)
岸部修三(ベース・コーラス)
加橋かつみ(ギター・ボーカル・コーラス)
森本太郎(ギター・コーラス)
瞳みのる(ドラムス)
岸部シロー(ギター・タンバリン・コーラス)
2021年08月17日
阪田寛夫『土の器』より「伊藤君のマーマ」
詩人の阪田寛夫さんの芥川龍之介賞の授賞作品『土の器』という小説。
この犬はそばに来ただけで息が臭い。一寸様子が違うので名前を呼んだら、横向きに両脚を突き出した。目がすわって伸ばしたきりの脚が曲がらない。誰もかまう者がいないので、てんかんを起したらしかった。
私の「祈り」はそれで終ってしまったが、その日犬を見ながら短い童話を書いているうちに雨が降り出して気持が落ち着き、嬉しいことがあるから早く病院へ行きたいという気分になった。その時書いた童話のあらましを箇条書きにしておく。
題は「伊藤君のマーマ」である。
小学校のクラスで両親のことをパパ・ママと呼んでいたのは伊藤君と私だけだった。
伊藤君はマーマと呼ぶ。私はママ。伊藤君は素直だから誰の前でもマーマ! 私は友達の前ではママと呼べぬ。
そのくせ支那事変(一九三七)の始まる少し前、松田文部大臣*から「日本の国柄にふさわしくないからパパ・ママという呼称をやめるよう」通達が出ると、私は大いに困る。「ママ」はただの呼びかけの言葉ではなく、そばかすのある、背の高くない、いつも着物の裾を蹴とばすように歩く、おそろしくて、時々やさしい、世界に一人しかいない「そのひと」だから。
伊藤君は、「うちはマーマだ。マーマはママとちがうから構わないんだ」と言う。そして死ぬまでマーマと呼び通した。中学一年の時腎臓病で危篤となり、「マーマ、僕を東の方に向けて」と頼んで、天皇陛下万歳を三唱して亡くなった。
私の方は相変らず家の中だけでこっそりママと呼んでいたが、そのうち何となく呼べなくなってしまった。その代わりに「お母さん」の呼称を使ったわけでもなく、母を呼ぶということを一切しなくなった。
文部大臣のせいにもできないし、それはいったい何故だろう? 「ママ」と呼ばれなくなったママは、どんな気持ちだったろう?
(阪田寛夫『土の器』より)
[肩の骨を折りながらも礼拝のオルガンを弾き通した八十歳の母を支えていたのは何か。その魂のありかをたどる芥川賞受賞作と、心温かに家族を描く四つの作品。](庄野潤三)
2021年08月16日
特選)なかにし礼作品集NHKFM
2021年08月15日
「馬の耳に念仏」解説

水木しげる戦記漫画
水木しげる先生本人が責任編集を務め、全身全霊を捧げて作り上げた貸本『少年戦記』がある。
「終戦記念日」には心して読みたいシリーズです。
太平洋戦争を舞台にリアルな人間像が描かれた戦記漫画に加えて、一度も復刻されていない、軍艦イラストや自ら取材に赴いたインタビュー記事、エッセイに至るまで、水木先生が手がけた全ページ収録。
『水木しげる漫画大全集』(1958-1961)
貸本戦記漫画集
第一巻★収録作品
「戦場の誓い」「暁の突入」「空中爆雷」「必勝雷撃隊」
★解説「水木さんは現実の怖さと重さ、それに人間の可笑しさを知っている」かわぐちかいじ(漫画家)
★付録「茂鐵新報」通巻1-24号
第二巻★収録作品
「0号作戦」「壮絶! 特攻」「駆逐艦魂」「零戦総攻撃」
★解説「全員が『犠牲者』、それが戦争です」ちばてつや(漫画家)
★付録「茂鐵新報」2-16号(通巻49号)