2020年11月10日

H.D. ソロー『森の生活 : ウォールデン』(岩波文庫)

ウォールデン湖畔の森の中に自らの手で小屋を建て、自給自足の生活を営んだ。湖水と森の四季の移り変り、動植物の生態、読書と思索等々が、「詩人博物学者」の清純な感覚で綴られる。湖とその周辺の写真多数を収める新訳。

「朝早く起き、静かに落ち着いて朝食をとるか省くかする、客が来るのも去るのも、鐘が鳴るのも子供が泣くのも、なりゆきにまかせよう。一日を精いっぱい、楽しく生きようと心に決めて」

「突然私は自然が~雨だれの音や、家のまわりのすべての音や光景が~とても優しい、情け深い交際仲間であることに気づき、たちまち筆舌に尽くしがたい無限の懐かしさが込み上げてきて、大気のように私を包み」

「これほど透明度の高い、底なしめいた、雲を映し出す水の上にいると、あたかも自分が風船に乗って空中に浮かんでいるかのようだったし、魚たちの泳ぎは空中飛行か空中遊泳を思わせ、魚の群れは体中の鰭を帆のように張って、私の左右を少し低めに飛んでゆく密集した小鳥の群れに似ていた」

「自己の高度な、あるいは詩的な能力を最良の状態に維持したいと本気で考える人々はみな、とりわけ動物食や過食を避けてきたに違いない」

「もし人が自らの夢の方向に自信を持って進み、頭に描いたとおりの人生を生きようと努めるならば、ふだんは予想もしなかったほどの成功を収めることができる」

「汝の視力を内部に向けよ。やがてそこには、いまだ発見されざる、千もの領域が見つかるだろう。その世界を経巡り、身近な宇宙地理学の最高権威者となれ」

「もしひとが、みずからの夢の方向に自信を持って進み、頭に思い描いたとおりの人生を生きようとつとめるならば、ふだんは予想もしなかったほどの成功を収めることができる」

「われわれの内なる生命は、川の水のようなものである」

ヘンリー・デイヴィッド・ソロー
アメリカ合衆国の作家・思想家・詩人・博物学者。 1817年7月12日生まれ。
posted by koinu at 10:00| 東京 ☁| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする