2020年10月08日

平岡正明 『横浜的 芸能都市創成論』青土社

日本のジャズの揺籃の地にして、美空ひばりを産み、いま世界の大道芸をリードする芸能都市になろうとしている港町・横浜に、「思想としての江戸」の再生をもくろみ、平岡流「民衆芸術論」を集大成して「場末美の思想」へと昇華させる究極の都市論。

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【目次】

序 秘法19番―一皿に港町の精髄が

芸能都市創成論(ひばり「東京キッド」の観点で横浜をロケハンする;「横浜みなと祭り」「ヨコハマどんたく」を批判する;TVKのハマ番組は禿頭が偉かった;「破産宣言の町」にアメリカの疲弊を見る)

横浜四天王(シャンソン語り元次郎は野毛のジャン・ジュネである;三代目彫よしは最後の芸術を生きる;北原おもちゃ館でビリーの歌を聴いた;ジャグラー水野雅広には山下公園の夜景がよく似合う)

日付のある横浜

浜ひばり江戸ひばり

(青土社1993年刊行)


オンデマンド書籍というものを、初めて注文してみた。ハードカバー装丁にこだわり人でなければ、読者として快適である。
posted by koinu at 13:00| 東京 ☔| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする