2020年10月12日

港の船舶から

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2020年10月11日

オリンピック2020は遠のいている

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2021も2022も架空の世界だろう。
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2020年10月10日

気象病に気をつけろ

気象病について

1)熱中症の初期症状

2)冷房と外気温の温度差

3)台風接近による気圧変化

熱中症の初期症状には、めまい、立ちくらみ、一時的な失神などがある。

体にこもった熱を逃がそうと皮膚の血管が広がるので、脳の血流量が減り症状となる。

冷房がきいた部屋や涼しい日陰で休みんで、体を冷やして水分を補給しましょう。

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2020年10月09日

「総合的、俯瞰(ふかん) 的な活動を確保する観点から判断した」

「総合的、俯瞰(ふかん) 的な活動を確保する観点から判断した」


立憲民主党の今井雅人「(除外された6人は)専門性はあるが、人間的に問題があるということか」「選に漏れた方たちの名誉に関わる」という。


安倍政権が進めた安全保障法制に反対する考えを表明した学者も6人の中に含まれることから、関連性も追及した。しかし政府側は「総合的・俯瞰的」を10回以上繰り返して具体的な説明を避けている。


<日本学術会議は、新しい学術研究の動向に柔軟に対応し、また、科学の観点から今日の社会的課題の解決に向けて提言したり、社会とのコミュニケーション活動を行うことが期待されていることに応えるため、総合的、俯瞰的な観点から活動することが求められている>

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2020年10月08日

平岡正明 『横浜的 芸能都市創成論』青土社

日本のジャズの揺籃の地にして、美空ひばりを産み、いま世界の大道芸をリードする芸能都市になろうとしている港町・横浜に、「思想としての江戸」の再生をもくろみ、平岡流「民衆芸術論」を集大成して「場末美の思想」へと昇華させる究極の都市論。

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【目次】

序 秘法19番―一皿に港町の精髄が

芸能都市創成論(ひばり「東京キッド」の観点で横浜をロケハンする;「横浜みなと祭り」「ヨコハマどんたく」を批判する;TVKのハマ番組は禿頭が偉かった;「破産宣言の町」にアメリカの疲弊を見る)

横浜四天王(シャンソン語り元次郎は野毛のジャン・ジュネである;三代目彫よしは最後の芸術を生きる;北原おもちゃ館でビリーの歌を聴いた;ジャグラー水野雅広には山下公園の夜景がよく似合う)

日付のある横浜

浜ひばり江戸ひばり

(青土社1993年刊行)


オンデマンド書籍というものを、初めて注文してみた。ハードカバー装丁にこだわり人でなければ、読者として快適である。
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2020年10月07日

『野毛的−−横浜文芸復興』平岡正明

港ヨコハマ野毛。混血文化を生みだす、場末美の町の物語。場末美の町の芸術論。

大道芸と、美空ひばりと、サンバと刺青と娼婦とジャズの街。ヨコハマの混血文化のなかでも場末ならではの美しさを持っていた野毛に集った人々、通った店、さまざまな思い出を語る。 


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第1章 異国の夕暮をさまよう

平岡正明/中野義仁/福田文昭/森直実/黄成武/田中優子

第2章 ミナトの女、六人半

藤代邦男/大谷一郎/大内順/中泉吉雄/田中優子/笑順/荻野アンナ

第3章 下町硬派

永登元次郎/中野義仁/中村文也/伊達政保/中泉吉雄/陳立人/四方田犬彦/黄成武/アズマダイスケ/大月隆寛/石川英輔

第4章 ビバ、下町!

種村季弘/中谷豊/田村行雄/橋本隆雄/森直実/福田豊/大久保文香/鈴木智恵子/平木茂/大久保文香/平岡正明

第5章 大道芸の自由

森直実・加藤桂/雪竹太郎/落合清彦/ルベ・エマニュエル/大久保凡/視察団座談会/水野雅広

第6章 in & out

森直実/宮田仁/高橋長英/田井昌伸/中島郁/見角貞利/佐々木幹郎/大内順/福田豊/織裳浩一/藤沢智晴/大久保文香/中谷浩/平岡正明vs.橋本勝三郎/田中優子vs.平岡正明/平岡正明/梁石日/三波春夫をみると、野毛ビバ系、野毛萌え系の大まかな構図が一望に出来る。


第1章 異国の夕暮をさまよう

平岡正明/中野義仁/福田文昭/森直実/黄成武/田中優子

第2章 ミナトの女、六人半

藤代邦男/大谷一郎/大内順/中泉吉雄/田中優子/笑順/荻野アンナ

第3章 下町硬派

永登元次郎/中野義仁/中村文也/伊達政保/中泉吉雄/陳立人/四方田犬彦/黄成武/アズマダイスケ/大月隆寛/石川英輔

第4章 ビバ、下町!

種村季弘/中谷豊/田村行雄/橋本隆雄/森直実/福田豊/大久保文香/鈴木智恵子/平木茂/大久保文香/平岡正明

第5章 大道芸の自由

森直実・加藤桂/雪竹太郎/落合清彦/ルベ・エマニュエル/大久保凡/視察団座談会/水野雅広

第6章 in & out

森直実/宮田仁/高橋長英/田井昌伸/中島郁/見角貞利/佐々木幹郎/大内順/福田豊/織裳浩一/藤沢智晴/大久保文香/中谷浩/平岡正明vs.橋本勝三郎/田中優子vs.平岡正明/平岡正明/梁石日/三波春夫

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2020年10月06日

横浜ホンキートンク・ブルース

『横浜ホンキートンク・ブルース』

作詞・藤竜也 作曲・エディ藩


ひとり飲む酒 悲しくて 映るグラスはブルースの色

例えばブルースなんて聞きたい夜は横浜ホンキートンク・ブルース


ヘミングウェイなんかにかぶれちゃってさ

フローズンダイキリなんかで酔いしれてた

あんた知らない そんな女 横浜ホンキートンク・ブルース


飯を食うなら「オリジナルジョーズ」なんて聞いたふうな事をぬかしてた

アマ色の髪のサラって女さ あの子横浜ホンキートンク・WOMAN


あなたの影を捜し求めて ひとり彷徨ったこの街角

本牧あたりの昔の話さ 横浜ホンキートンク・ブルース


革ジャンはおってホロホロとバーボン片手に千鳥足

ニューグランドホテルの灯りが滲む

おいらセンチメンタル ホンキートンク・ブルース


ひとり飲む酒 わびしくて 映るグラスは過去の色

あんた知らない たそがれの横浜ホンキートンク・ブルース

あんた知らない たそがれの横浜ホンキートンク・ブルース


http://www.tapthepop.net/machinouta/16883


横浜を代表するブルース音楽、歴史ある港街ならではの色彩感覚とドラマチックさが素晴らしい。

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2020年10月05日

港の水鳥

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遠くからやって来たような佇まい。
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2020年10月04日

AC/DCのボーカルであるブライアン・ジョンソン、ドラマーのフィル・ラッド、ベーシストのクリフ・ウィリアムズが、バンドの元に戻ってくると発表

AC/DCはギタリストでありオリジナルメンバーであるアンガス・ヤングとその甥のスティーヴィー・ヤングを含む5人メンバーの新たなアーティスト写真を公開。

ブライアン、フィル、クリフの3人のメンバーが復帰しての再始動には、バオフィシャルな声明は発表ないが、「#PWRUP」のハッシュタグを使ってTwitterで最新シングルかアルバムのリリースを匂わせた。

https://gekirock.com/news/2020/10/acdc_teaser1.php


ブライアン・ジョンソンは聴力の問題で、2016年のロック・オア・バスト・ツアー中に脱退。ツアー公演はアクセル・ローズがボーカル参加。元ドラマーのフィル・ラッドはアルバム『ロック・オア・バースト』のレコーディングには参加したが、ツアー開催前にニュージーランドにて、殺し屋に殺害を依頼した容疑と覚醒剤所有の容疑で逮捕されていた。告訴の一部は最終的に取り下げられ、フィルは8か月の自宅軟禁を宣告。

元ベーシストのクリフ・ウィリアムズはAC/DCのライブを欠席したことがなかったが、ロック・オア・バーストツアーの終了とともにバンドの脱退を発表。「マルコム・ヤングを失い、フィル・ラッドもいなくなってしまい、ブライアン・ジョンソンもツアーを降板してしまった、これがAC/DCだよ」と語っていた。


https://www.barks.jp/news/?id=1000190011

過去4年の間にメンバーは極力目立たないようにしていたが、2019年にはカナダ・バンクーバーにあるレコーディングスタジオにいる様子を目撃されていた。 

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2020年10月03日

Billie Eilish が歌う映画『007/NO TIME TO DIE』主題歌のMVが公開

11月20日公開映画『007/NO TIME TO DIE』主題歌“No Time to Die”のミュージックビデオ公開。


『007/NO TIME TO DIE』は『007』シリーズの25作品目かつDaniel Craig(ダニエル・クレイグ)がジェームズ・ボンド役を演じる最後の作品で、Daniel Craigの希望からEd Sheeranが主題歌を担当すると思われていたが、Billie Eilishが抜擢となる。
これによりJack WhiteとAlicia Keys以来12年ぶりに『007』シリーズの主題歌を担当したアメリカ人かつ最年少シンガーとなった。
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新しい政治様式を小沢一郎が憂える。

小沢一郎衆院議員が3日にツイッターで、日本の新しい生活様式ならぬ“新しい政治様式”を憂えた。

 小沢氏は「日本の新しい政治様式」として、安倍前政権において批判を招いた5項目を次の通り列挙する。

 1.公文書を改竄して不正を隠蔽

 2.隷従者を優遇し批判者は排除する

 3.何を言われても批判は当たらないを繰り返す

 4.目くらましで国民の関心が薄れるのを待つ

 5.国民が忘れた頃に適当な「国難」をでっち上げ、解散総選挙をする。

そして「あとはその繰り返し。今や政治そのものが国難」と、日本の“新しい政治様式”を憂えている。

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2020年10月02日

『イワンの馬鹿』トルストイ

ロシアの民話に登場するキャラクターで、極めて純朴愚直な男ではあるが最後には幸運を手にするのが多い。
帝政ロシア時代の小説家レフ・トルストイによって、愚者の彼を主人公とした作品で特によく知られる。

【あらすじ】
昔ある国に、軍人のセミョーン、たいこ腹のタラース、ばかのイワンと、彼らの妹で啞(おし)のマルタの4兄弟がいた。

ある日、都会へ出ていた兄たちが実家に戻ってきて「生活に金がかかって困っているので、財産を分けてほしい」と父親に言った。彼らの親不孝ぶりに憤慨している父親がイワンにそのことを言うと、ばかのイワンは「どうぞ、みんな二人に分けてお上げなさい」というので父親はその通りにした。

3人の間に諍いが起きるとねらっていた悪魔は何も起こらなかったのに腹を立て、3匹の小悪魔を使って、3人の兄弟にちょっかいを出す。権力欲の権化であるセミョーンと金銭欲の象徴のようなタラースは小悪魔たちに酷い目に合わされるが、ばかのイワンだけは、いくら悪魔が痛めても屈服せず、小悪魔たちを捕まえてしまう。小悪魔たちは、一振りすると兵隊がいくらでも出る魔法の穂や揉むと金貨がいくらでも出る魔法の葉、どんな病気にも効く木の根を出して助けを求める。イワンが小悪魔を逃がしてやるとき、「イエス様がお前にお恵みをくださるように」と言ったので、それ以来、小悪魔は地中深く入り、二度と出てこなかった。

イワンは手に入れた宝で、兵隊には踊らせたり唄わせたりして楽しみ、金貨は女や子供にアクセサリーや玩具として与えてしまう。無一文になった兄たちがイワンの所にかえってくると、イワンは喜んで養ってやったが、兄嫁たちには「こんな百姓家には住めない」と言われるので、イワンは兄たちの住む小屋を造った。兄たちはイワンが持っている兵隊や金貨を見て「それがあれば今までの失敗を取り戻せる」と考え、イワンは兄たちに要求されて兵隊や金貨を渡してやる。兄たちはそれを元手にして、やがて王様になった。

イワンは住んでいる国の王女が難病になったとき、小悪魔からもらった木の根で助けたので、王女の婿になって王様になった。しかし「体を動かさないのは性に合わない」ので、ただ人民の先頭に立って以前と同じく畑仕事をした。イワンの妻は夫を愛していたので、マルタに畑仕事を習って夫を手伝うようになった。イワンの王国の掟は「働いて手に胼胝(たこ)がある者だけ、食べる権利がある。手に胼胝のないものは、そのお余りを食べよ」と言うことだけだった。

ある日、小悪魔を倒された大悪魔は、人間に化けて兄弟たちの所にやってくる。セミョーンは将軍に化けた悪魔に騙されて戦争をして、タラースは商人に化けた悪魔に騙されて財産を巻き上げられて、再び無一文になる。最後に大悪魔はイワンを破滅させるために将軍に化けて軍隊を持つように仕向けるが、イワンの国では人民は皆ばかで、ただ働くだけなので悪魔に騙されない。今度は商人に化けて金貨をばらまくが、イワンの国ではみんな衣食住は満ち足りており、金を見ても誰も欲しがらない。そればかりか、悪魔は金で家を建てることができず、食べ物を買えないので残り物しか食べられず、逆に困窮して行く。

しまいに悪魔は「手で働くより、頭を使って働けば楽をして儲けることができる」と王や人民に演説するが、誰も悪魔を相手にしなかった。その日も悪魔は、高い櫓の上で、頭で働くことの意義を演説していたが、とうとう力尽きて、頭でとんとんと梯子を一段一段たたきながら地上に落ちた。ばかのイワンはそれを見て、「頭で働くとは、このことか。これでは頭に胼胝よりも大きな瘤ができるだろう。どんな仕事ができたか、見てやろう」と悪魔の所にやってくるが、ただ地が裂けて、悪魔は穴に吸い込まれてしまっただけだった。
《Wikipedia》より

青空文庫『イワンの馬鹿』トルストイ
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『人にはどれほどの土地がいるか』トルストイ

文豪トルストイの民話集から「イワンのばか」とともに、ロシアに伝わる古話らしい。小学生の頃に図書館から借りた時より、3.11以降となる現在読むと、心底ドキリとする結末が待ってた。

「人にはどれほどの土地がいるか」粗筋抜粋

ロシア農民の話。主人公パホームは小作農民で、商人などより安定した生活に暮して満足していた。
しかし「ただひとつ弱るのは、地面の足りないことだ! これで、地面さえ自由になったら、わしにはだれだってこわいものはないー悪魔だってこわかないよ!」と呟いた。
それを聞いて悪魔は「ひとつおまえと勝負してやろう。おれがおまえに地面をどっさりやろう。ー地面でおまえをとりこにしてやろう」と考えた。

近隣の地主が商人に土地を売却する話を聞き、一部の土地を買った。土地購入以降は家畜などの無断立ち入りなど、近隣住民と際限のない争いを惹起した。

「こうしてパホームは、土地は広く持ったけれども、世間を狭く暮らすようになってしまった」。

或る百姓が「ヴォルガのむこう」では移住すれば、広く豊穣な土地を分け与えられるという。移住したパホームは一人当たり3倍の土地を獲得する。やがて「だんだん住み馴れるにつれて、この土地でもまた狭苦しいような気がしてきた」。小麦生産の拡大を計ったが、自分の土地では足りず、他人の土地を借りる。土地の借用を巡ってて、またも近隣住民と競争する。

もっと広い土地を購入するのに物色はじめ、500デシャティーナの土地を1500ルーブリで買い取る。或る商人が1000ルーブリで5000デシャティーナの土地をパシキール人から買い取ったという。

その地に旅立ち到着すると、パシキール人は遊牧民で土地耕作していない。そこで贈物などして、気に入られるよう努めた。パシキール人は贈物に返礼したいというと、パホームは土地が欲しいと本音を語る。

パシキール人の村長は欲しいだけ土地をやる、その価格は均一で「一日分千ルーブル」と述べた。一人が一日歩き回った所を1000ルーブルで売るという。しかし条件は日没までに出発点に戻らなければならない。

<どうでもひとつ、できるだけ大きなパレスタイン(約束の土地)をとらなくちゃ>と彼は考える。一日かかったら、五十露里は廻るだろう。それに今は一番日の長い時だ。そこで周り五十露里の地面といえば、一体どれくらいになるだろう! そのうち悪いところは売るか、百姓たちに貸すかすればいい。そしていいところだけとって、そこに座り込むこととしよう。二頭の牝牛にひかせる犂をつくり、作男をふたりやとって、五十デシャティーナくらいを耕し、残りの地面で牧畜をやることにしよう。
ところが、その夜、パホームは夢をみた。パシキール人の村長、パシキール人の話をしていた商人、「ヴォルガの向こう」の話をしていた百姓が次々と夢の中に出てきた。

さらに見ると、それは例の百姓でもなく、角と蹄のある悪魔自身で、そいつがすわったまま腹を抱えて笑っているのだった。そしてその前には、シャツとずぼん下だけの裸足の男がひとりころがっている。パホームはなお側へ寄って、じっと見たーその男はいったい何者だろう? ところが、男はもう死んでいて、しかも彼自身である。パホームはぎょっとして、はっと目をさました。

夢から覚めると、もう朝で、パホームは、一日分の土地を計るために出発した。丘の上にある出発地点には、村長の帽子が置かれ、日没までにそこに戻ってこなければならなかった。
「いかにも地面がいいので、思いきるのは惜しいわい。おまけに、行けば行くほどよくなんだからたまらない。」ということで、とにかく大きな地面をとろうと必死にパホームは歩いた。途中で疲労し、眠気が襲ってきても、パホームは「一時間の辛抱が一生のとくになるんだ」といって歩き続けた。

さすがに日没が近づいてくるとパホームはあせり、出発地点に戻るために走り出した。

<ああ>と彼は考えた。<おれはあんまり欲をかきすぎた、ーもう万事おしまいだー日の入りまでには行き着けそうもない>…すると、なお悪いことに、こう思う恐れから、いっそう呼吸がきれてきた。パホームはただ走った。
(中略)
パホームは無気味になっては考えたー<あんまり夢中になって、死んでしまいはしないだろうか>
死ぬのはこわいけれども、立ちどまることはできなかった。<あんなに駈けまわりながら、いまになって立ちどまったら、ーそれこそばか呼ばわりされるだろう>こんなことを考えた。
ほぼ日没直前に、パホームは、出発地点にようやく近づいた。出発地点ではパシキール人たちが彼を急き立て、村長が両手で腹を抱えていた。

夢が思いだされ<土地はたくさんとったが>、<神さまがその上に住ませて下さるだろうか? おお、おれは自分を滅ぼした! とても走れまい>。
一度はあきらめかけたパホームであるが、なんとか日没時までには出発地点まで戻ってきた。しかし結末は、こういう有様であった。

パホームは勇を鼓して、丘へ駆けあがった。丘の上はまだ明るかった。パホームは駈けつけると同時に帽子を見た。帽子の前には村長がすわり、両手で腹を抱えて、あはあはと笑っている。パホームは夢を思いだし、あっと叫んだ。足がすくんでしまったので、彼は前のめりに倒れたが、倒れながらも両手で帽子をつかんだ。
「やあ、えらい!」と村長は叫んだ。「土地をしっかりおとんなすった!」
パホームの下男が駈けつけて、彼を抱き起こそうとしたが、彼の口からはたらたらと血が流れた。彼は死んで倒れていたのだった。
下男は土掘りを取り上げて、頭から足までかっちりと入るように、パホームのために墓穴を掘った。そして彼をそこに埋めた。

【FIN】

『トルストイ民話集 イワンのばか 他八編』<岩波文庫>中村白葉訳  より

「人は、たとい全世界を手に入れても、真の命を損じたら、何の得が ありましょう。その生命を買い戻すのには、人はいったい何を差し出せばよいでしょう。」新約聖書

不自由ない農民が土地に対する欲望を拡げて、結局、手に入れたのは自身の六尺身長の墓穴だけ。やがて其れも地上の一部分となって、何事もなかったように大地へ還元されていくのだった。

労働時間や私欲向上とは遠くにいた小学生には、ロシアの文豪トルストイが抱いていた忍び寄る「物質謳歌する金銭世界」への危機意識など、理解範疇を超える話であった。
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2020年10月01日

都市のデザインを観る

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シルエット図案が並んでる。
都会のモチーフ。
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図形として空間をみる

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なんだか面白い世界が、あるような気がする。
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