2020年09月17日

巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の代表作『道』 NHK BSプレミアムで9月17日放送 音楽はニーノ・ロータ

巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の代表作『道』(1954年)がNHK BSプレミアムで917日(木)放送。ニーノ・ロータの哀切なメロディーはあまりにも有名。アカデミー外国語映画賞、ベネチア映画祭銀獅子賞を受賞した感動の名作。

https://youtu.be/dLfmnevBu5A


『道』

NHK BSプレミアム 917日(木)午後100分〜249


粗野な大道芸人ザンパノは、無垢(むく)な心を持つ娘ジェルソミーナをつれ、旅から旅へと渡り歩く。残酷な扱いを受けて深く傷つきながらも、ジェルソミーナは、ひたすらザンパノに寄り添うが。アンソニー・クイン、ジュリエッタ・マシーナ共演、ニーノ・ロータの哀切なメロディーはあまりにも有名。巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の代表作であり、アカデミー外国語映画賞、ベネチア映画祭銀獅子賞を受賞した感動の名作。


【製作】カルロ・ポンティ、ディノ・デ・ラウレンティス

【監督・脚本】フェデリコ・フェリーニ

【脚本】トゥリオ・ピネッリ、エンニオ・フライアーノ

【撮影】オテロ・マルテッリ

【音楽】ニーノ・ロータ

【出演】アンソニー・クイン、ジュリエッタ・マシーナ、リチャード・ベイスハート ほか

製作国:イタリア

製作年:1954

原題:LA STRADA

備考:イタリア語/字幕スーパー/白黒/スタンダード・サイズ

posted by koinu at 09:34| 東京 🌁| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月15日

人工的なる空間において

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アートスペースとも言える。
posted by koinu at 10:00| 東京 ☁| 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月13日

ハンズマーケット販売限定ショップ

PENGUIN TAROT絵葉書

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ハンズマーケット販売11月11日までの限定ショップとなります。

http://penguintarot.seesaa.net/article/477155678.html


ポストカードや限定廉価セットを用意しております。

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期間限定で格安放出してます。

https://hands-gallery.com/shop/pen-gin-sha/exhibits

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posted by koinu at 17:24| 東京 ☁| 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

彩雲・飛行機雲・羊雲

雲が色づいて見える現象は「彩雲」「慶雲」「景雲」「瑞雲」と言われる。

複数の色が見られる場合もあれば、12色の場合もある。太陽もしくは月の光が雲の粒と粒の間を通る時、回折によって曲がった光が干渉し合い、雲に色がついたように見える。


<解説> 彩雲・飛行機雲・羊雲(ウェザーニュース)

https://news.yahoo.co.jp/articles/e4de6f98781c0f651fb0281920f02f04ac0309f9

posted by koinu at 09:27| 東京 ☁| 観測 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月12日

無明長夜の灯炬

無明長夜の灯炬なり

智眼くらしとかなしむな

生死大海の船筏なり

罪障おもしとなげかざれ

〔親鸞の和讃〕


【大意】煩悩をかかえた衆生(しゅじょう)は、無知のために長く暗い闇の中をさまようが、阿弥陀仏の慈悲は闇夜の灯明となって、荒海から救ってくださるだろう。

posted by koinu at 13:31| 東京 ☁| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月11日

映画『セノーテ』9月19日から全国公開

映画『セノーテ』919日から全国順次公開。


「鉱 ARAGANE」で長編デビューを飾り、世界に羽ばたく若い才能のために2020年に設立された大島渚賞の第1回受賞者となった小田香監督が、メキシコ・ユカタン半島洞窟内にある泉セノーテの神秘を追ったドキュメンタリー「セノーテ」の予告編。

https://youtu.be/3jyuu6XqrW8


洞窟内をとらえた幻想的な映像と、マヤ文明をルーツにもつ人々の姿が撮影されている。

映画評論家・蓮實重彦は「生け贄として何人もの少女が投げこまれたという神話的な泉の底を、一瞬も動くことをやめぬキャメラが奥深くまで探ってみても、彼岸への通路かもしれない薄ぐらい拡がりが見えてくるばかりだ。 その緩やかなリズムを不意に立ちきる固定キャメラが、えもいわれぬほど素晴らしい何人もの男女の顔を画面に浮きあがらせる。この転調をもっと見てみたい。まぎれもない傑作なのだから」と称える。

大島渚賞・審査委員長の音楽家・坂本龍一は「500年前に葬られたマヤ文明の洞窟湖から、人々の苦難の声が聞こえてくる。前作『鉱 ARAGANE』をしのぐ傑作『セノーテ』、ぜひ多くの人に観てほしい」とコメントをした。


http://aragane-film.info/cenote/


メキシコのユカタン半島北部。その地に点在するセノーテと呼ばれる洞窟内の泉は、マヤ文明の時代唯一の水源で、雨乞いの儀式のために生け贄が捧げられた場所でもあった。この泉の近辺には現在もマヤにルーツを持つ人びとが生活している。マヤの人たちによって伝えられてきた精霊の声やマヤ演劇のセリフテキスト、そして水中と地上を浮遊する映像から、現世と黄泉の世界を結ぶと信じられていたセノーテをめぐる人びとの過去と現在の記憶が紡がれていく。


映画『セノーテ』919日から、新宿K‘s cinemaほか、全国順次公開。

posted by koinu at 20:00| 東京 ☀| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『虚像のエコー』トーマス・M・ディッシュ (早川文庫)ECHO ROUND HIS BONES

 物質瞬間転移機というバーナード・パノフスキー博士による発明は、輸送や軍事などの様相を一変させてしまう。最初に再現装置を現地に設置すれば、月面も火星も物資や人員を一瞬で送り込めた。

月面開発でソ連に遅れていたアメリカ政府は、この装置によって火星に一大軍事基地を築きいて、核ミサイルを集結させる。軍縮条約によって地球上での核兵器保持が禁止されて、核兵器は貯蔵場所が変更されるだけで、世界平和は危ういバランスの脅威にあった。

戦闘兵器と肉弾の闘いはベトナム戦争を最後に地上から姿を消してたが、もしも次に勃発すれば人類の終焉を告げる。


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 アメリカ陸軍大尉ネーサン・ハンサードは、火星基地のピットマン将軍に機密の命令書を届けるため、火星基地に駐屯する25人の部下と共に、転移機で火星へ向かう。ピットマン将軍に届いたのは、別命がない限り6週間後に火星基地に備蓄された全ての核ミサイルをソ連に向けて発射せよという命令書だった。


 火星に到着した時へ、地球の送り出しした転移機の内部に、もう一人のハンサードが出現する。転移機固有のエコー効果から、反射されたハンサードが実体化したのだ。実体化してもエコーである存在は、人類にとっては存在しない同様でコンタクトはできない。一般人間が飲み食いする水や食物、呼吸する空気すら、エコーにとっては意味はない。エコーが生き延びるには、転移機の作動によって反射されてきたエコーの水や空気を摂取しなければならない。そのためエコーとして出現した人々は長生きできない。

ハンサードと共に火星からエコーとして戻って来た部下たちは、最も入手しにくい食料を手に入れるために、エコー同士で殺し合いを行ってしまう。


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 潔癖なハンサードは他のエコーたちの行動に同調できず、部下のワーソウ曹長に殺されそうになり逃れると、絶望してニューヨークを彷徨う。

そんな状況のなかで、話しかけてきた若い女性はブリジェッタと名乗る。転移機の発明者パノフスキー博士の妻のエコーであった。そしてハンサードはパノフスキー博士のエコーや、その妻のエコーが複数人で共同で暮らしている家へ行くことになる。彼らはエコー効果の存在を理論的に察知した、生身のパノフスキー博士が送り込んでくれるエコーの食料や水、空気を得ながら、哲学的な生活を送っている。

ハンサードが持っていた機密の命令書の内容を知った一同は、世界の破滅を阻止しようと苦慮するが、生身のパノフスキーや有力者にコンタクトする術はなく、運命の日は迫っていた。ふとしたことから生身の人間の精神と同調する手段を思いついたハンサードは、火星に転移して生身のハンサードに夢で連絡を付けて、ピットマンが核ミサイルの発射ボタンを押すのを妨害させた。そして地球ではパノフスキーのエコーたちが、壮大でハッピーな回避策を実行に移そうとしているのだった。

(早川書房)

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トーマス・M・ディッシュ(Disch, Thomas M. )アメリカ合衆国籍、1940/2/2〜アイオワ州デモイン生まれ。SF作家、詩人、評論家。1980年にジョン・W・キャンベル記念賞、1999年にヒューゴー賞関連書籍部門を受賞。星雲賞海外短編部門を二度受賞。

posted by koinu at 10:15| 東京 ☀| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月10日

バイロンの言葉「推考について」

推考しないものは偏屈者、

推考できないものは愚か者、

推考する勇気を持たぬものは奴隷である。


Those who will not reason, are bigots, those who cannot, are fools, and those who dare not, are slaves.


George Gordon Byron

ジョージ・ゴードン・バイロン

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posted by koinu at 10:12| 東京 ☀| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月09日

「青いスパンコール」オースチン・フリーマン The Blue Sequin(Richard Austin Freeman)

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 列車の中で恐ろしい事件が起きた。客車個室中で発見された女性の撲殺死体。その側頭部には深々と穴が開いていた。逮捕されたのは婦人の元恋人の画家で、持っていた傘によって凶行に及んだのではないかと思われていた。品行方正なモデルと魅力的な作品を描く画家の関係である。

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容疑者の兄と弁護士から恐ろしい事件の解明依頼を、名探偵ソーンダイク博士は受けた。画家の絵を見ながら、現場路線の周りの様子を確認して調査に乗り出す。虚栄に満ちた陽気で無邪気な生活を、雄弁に語る婦人の哀れな遺品の数々。手がかりとなるのは、青いスパンコールと雄牛の肝。その手がかりを調べながら、導き出される結論を最後まで語らないのは名探偵の「特権」であろうか。


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何時、何処で、どの様に殺されたのか、博士の推理プロセスがきわめて科学的に解明されていく。

現代科学の進歩によって若い読者の人たちには、科学捜査の作風が錆びれて感じられるのは致しかくないだろう。


大久保康男訳「ソーンダイク博士の事件簿」(創元推理文庫)ほか収録。


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リチャード・オースティン・フリーマン(Richard Austin Freeman, 1862411 - 1943928日)

イギリスの推理作家。物語の前半で真犯人を明かして、犯罪の過程を述べ、後半で完全犯罪のしくみをあばいていく「倒叙推理小説」形式を初めて試みた。

ジョン・イヴリン・ソーンダイク博士を主人公とした推理小説で人気を博した。その緻密な推理と科学的立証で、今日のミステリーの先駆的な存在として、新分野を開拓した。

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『路線の継承』が何を意味するか

 国民民主党の小沢一郎衆院議員(78)が8日、自身のツイッターを更新。次期首相最有力となっている菅義偉官房長官(71)が安倍晋三首相(65)の政策、路線継承を掲げていることを厳しく批判した。

 この日、「安倍路線の継承。安倍政権の最大の特色とは国会軽視。審議を嫌がり、とにかく国会に出てこない。コロナ審議の臨時国会は開かずじまい。最後まで逃げ続けた」とつづった上で「国会を無視してやりたい放題というのは副総理が学べと言ったナチスの手口と同じ。『路線の継承』が何を意味するか、冷静に考えないといけない」と続けていた。【スポーツ報知】


安倍政権が残したもの

弱者は切り捨て、戦中の隠蔽体質 「泥船」7年8カ月 作家・中島京子さん

毎日新聞 2020年9月7日 


恩師が苦言を語るhttps://dot.asahi.com/dot/2020090800070.html

総理が事実を隠蔽・改竄し権力を私物化することについて国会で説明を求められても、ああだこうだと理由をつけて出席を拒絶すれば、不正が永久に葬られる。これでは、権力の私物化がますます進み、国が壊されていく。国民が不正に慣れたらおしまい。国の未来は、国民が決める。(小沢一郎)

posted by koinu at 07:49| 東京 ☀| 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月08日

『ロアルド・ダールの幽霊物語』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

《幽霊物語の目的はぞっとさせることにある。読者をぞくぞくさせ、不安な気持にさせなければならない》

TVシリーズ企画のために原作となる幽霊物語を選定するロアルド・ダールは、このような基準を設けた。

そして基準を厳格に守りながら、古今の作品を読みついでいった。諸々の事情で企画そのものは中止となったが、ダールの手もとには、14篇の宝石が残った。


有名無名を問わず、本物の幽霊物語だけが放つ妖しい光。闇の向こうの恐怖が、あなたの安眠をさまたげずにはおかない。


そしてアンソロジー選者ダール氏いわく、「女性には長編小説を書く才能がある。また、超自然的なものを書く異常な才能がある」


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【収録作品】

 1 LP・ハートリー「WS

 2 ローズマリー・ティンバリー「ハリー」

 3 シンシア・アスキス「街角の店」

 4 EF・ベンスン「地下鉄にて」

 5 ローズマリー・ティンバリー「クリスマスの出会い」

 6 ヨナス・リー「エリアスとドラウグ」

 7 AM・バレイジ「遊び相手」

 8 ロバート・エイクマン「鳴りひびく鐘の町」

 9 メアリ・トリーゴールド「電話」

10 J・シェリダン・レ・ファニュ「手の幽霊」

11 E-プライベート・X「落葉を掃く人」

12 イーディス・ウォートン「あとにならないと」

13 リチャード・ミドルトン「ブライトン街道にて」

14 F・マリオン・クロフォード「上段寝台」


【あらすじ】

□ WSLP・ハートリー

小説家に絵葉書を送りつけるWSという謎の人物。やがて描いた作中人物かららしきと思われたて、絵葉書の場所は近づいてくる。


「ハリー」ローズマリー・ティンパリー

養女クリスの見えない友達「ハリー」。幼い子にはよくあると思っていた母親だったが、次第に少年の影が見えるようになってくる。

「ここは死んでない死人のいるところ,生きてないけど生きている人間のいるとこだ。わたしゃ生きとるんだろうか,それとも死んどるんだろうか? 教えておくれよ。わたしにゃわからないんだ」(本書「ハリー」より)

そうしたごく普通のものが、わたしはこわい。日なた。芝生の上のくっきりした人影。白いバラ。赤毛の子供。そして名前……ハリー。ごく普通にある名前の過去にあるものは?


「街角の店」シンシア・アスキス

訪れた姉妹の経営する居心地のいい骨董屋。だが二度目に訪れたときに、奇妙な老人が店番をして、いまひとつ「乗れない」感じである。骨董店の主人は不正に富を得たと思い込んでおり、その償いに成仏してもらうことを考えるのだが。


「地下鉄にて」EF・ベンスン

人生を楽しむ楽天的なアンソニーから「現実がいかに非現実か」という話を聞き、そして不思議な体験をする。アンソニーが地下鉄で見かけた幽霊が、ついに訪れるまでの経過。目撃した飛び込み自殺は、死者からのメッセージによれば、未来の出来事なのだろうか。


「クリスマスの出会い」ローズマリー・ティンパリー

下宿先で中年女性がクリスマスの思い出に浸っていると、見知らぬ青年が部屋に入ってくる。自分の部屋と間違えたといい、しばらく会話を交わしていたがいつの間にかいなくなってしまう。残された彼女は部屋に備え付けられている一冊の本を手に取りページをめくると、時空を超えた邂逅があった。


「エリアスとドラウグ」ヨナス・リー

ノルウェーの漁師の迷信をベースにした民話譚。アザラシの姿をしたドラウグに傷を負わせた漁師が、家族とともに乗り込んだ船で船出する。暴風とともに姿を変えてドラウグは、漁師の死の予告に現れる。そして漁師の目の前で妻や子供が次々と波にさらわれていくのだった。


「遊び相手」AM・バレイジ

引き取った孤児モニカは屋敷の中に遊び相手がいるという。彼らが住む家はもと女学校。そこで病死した女学生の霊が娘と父を慰めるという、映画『シックス・センス』を想わせるゴーストストーリー。


「鳴り響く鐘の町」ロバート・エイクマン

新婚旅行で訪れた海辺の小さな町。そこでは街中の教会の鐘が鳴り響いており死者の踊りに取り込まれた新妻にどのような変化が訪れたのか? 


「電話」メアリ・トリーゴールド

略奪婚。その電話は前の奥さんからかかってきた。死んだはずなのに


「手の幽霊」J・シェリダン・レ・ファニュ

かわら屋敷に住むことになったプロッサー夫婦。曰くありげな古い洋館で起こる幽霊譚。「手」だけを見せる幽霊の視覚的イメージが独特。


「落葉を掃く人」Ex-プライベート・XAM・バレイジ)

頑固な老婦人ミス・ランゲイトには、乞食に惜しみなく食べ物や金を施す習慣がある。「夜中に聞こえる落ち葉を掃く音」、道のこっち端まで掃いたら、あんたを迎えにくるぜと言い残して死んだ乞食。昼間聞けば平凡すぎるほどの音に、不気味さが増す。「なぜミス・ランゲイトは無条件に乞食に施しを与えるのか?」


「あとにならないと」イーディス・ウォートン

彼が幽霊だとわかっていたら、そこまでは案内などしなかったのに。


「ブライトン街道にて」リチャード・ミドルトン

今朝死んだはずの少年に会ったホームレス。ユーモラスな掌編。


「上段寝台」F・マリオン・クロフォード

大西洋を渡る奇譚。その船室のその上段に寝た者は、海に飛び込むと船医から忠告される。不信な事故が重なり、船長もその船室を封鎖したいと思う不気味な正体、それを主人公と確かめて巨体と「白鯨」よろしく、肉弾と戰慄のなかで格闘することになる海洋怪談。

(ロアルド・ダール、 翻訳/ 信一郎 ・早川書房)


アメリカTV番組にはならなかった、ロアルド・ダール企画は、パイロットフィルムの物語素材が点検されていればと残念に思う。イギリス人とアメリカ人の宗教意識や社会モラルが、「恐怖」というTVテーマでは破談となってしまった。だがロアルド・ダールの熱心に時間かけて選択された『幽霊物語』は、ミステリファンでもない自分でも充分に楽しめた。

現在の日本を舞台に脚色して、テレビドラマになるストーリー要素が大半であった。このように丹念に古くから描かれた、幽霊の世界は国境や時代を超えて行くだろう。

posted by koinu at 10:04| 東京 ☀| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月07日

ピンク・フロイドの初期ナンバーライブ

『Live At The Roundhouse』9月18日リリース。

2019年5月にロンドンのラウンドハウスで開かれた公演を収録している。ピンク・フロイドの初期ナンバーと「狂気」以前から曲目が選ばれている。


ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツはメイスン(Ds)、スパンダー・バレエのゲイリー・ケンプ(G)、ピンク・フロイドのツアー・メンバーだったガイ・プラット(B)、ザ・ブロックヘッズのリー・ハリス(G)、プロデューサー/作曲家のドム・ビーケン(Key)というラインナップで2018年5月にロンドンの小規模な会場でライブ・デビュー。

2019年夏までに英国、ヨーロッパ、北米で70公演以上を開催している。2020年のツアーは新型コロナウイルスの影響で2021年に延期された。


https://youtu.be/9aKpk_bqJ9A


『Live At The Roundhouse』

曲目リスト

ディスク: 1

Interstellar Overdrive

Astronomy Domine

Lucifer Sam

Fearless

Obscured By Clouds

When You're In

Remember A Day

Arnold Layne

Vegetable Man

If

Atom Heart Mother

If (Reprise)

The Nile Song


https://youtu.be/YZXKgl8turY


ディスク: 2

Green Is the Colour

Let There Be More Light

Childhood's End

Set the Controls for the Heart of the Sun

See Emily Play

Bike

One of These Days

A Saucerful of Secrets

Point Me at the Sky

posted by koinu at 21:16| 東京 ☀| 音楽時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ロバート・プラント「digging deep subterranea」

robert plant  「digging deep subterranea」

2019年に始動させて、過去楽曲を自身の言葉で深く掘り下げながら紹介していく、非常に高い人気を博している『DIGGING DEEP: THE ROBERT PLANT PODCAST』のサード・シーズンの公開に企画されたアルバム。

40年にも及ぶキャリアの中から厳選された30曲が収録されて、その中には3曲の未発表新曲も含まれている。

未発表曲はニューオーリンズのミュージシャン、トゥーサン・マッコールが作曲しで、2013年の映画『WINTER IN THE BLOOD』にレコーディングしていた「ナッシング・テイクス・ザ・プレイス・オブ・ユー」、バンド・オブ・ジョイ名義の次なる作品に収録される新曲「チャーリー・パットン・ハイウェイ」、そしてチャーリー・フェザーズによるロカビリーのクラシック曲をパティ・グリフィンとの壮観なるデュエットでカヴァーした「トゥー・マッチ・アライク」の3曲。


https://youtu.be/pcvtKPatRNQ


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■『Digging Deep: Subterranea』

CD1


01. Rainbow

02. Hurting Kind

03. Shine It All Around

04. Ship Of Fools

05. Nothing Takes The Place Of You *

06. Darkness, Darkness

07. Heaven Knows

08. In The Mood

09. Charlie Patton Highway (Turn It Up - Part 1) *

10. New World

11. Like I've Never Been Gone

12. I Believe

13. Dance With You Tonight

14. Satan Your Kingdom Must Come Down

15. Great Spirit (acoustic)


CD2


01. Angel Dance

02. Takamba

03. Anniversary

04. Wreckless Love

05. White Clean & Neat

06. Silver Rider

07. Fat Lip

08. 29 Palms

09. Last Time I Saw Her

10. Embrace Another Fall

11. Too Much Alike (feat. Patty Griffin) *

12. Big Log

13. Falling In Love Again

14. Memory Song (Hello Hello)

15. Promised Land

* previously unreleased


ロバート・プラントの音楽は、ミッドランズからモロッコ、ナッシュヴィルからノース・ウェールズと、世界を股にかけて活動してきた彼の生涯から生まれたもので、その過程で出会った友人や受けた影響が作品に反映されている。彼の素晴らしき歴史の過程で生まれてきた楽曲を再考し、インスピレーションやコラボレーション、インターベンションといった楽曲にまつわる物語を自身の言葉でつづっていくこのPodcastシリーズ。日本盤にはライナーノーツの完全対訳を掲載。

posted by koinu at 19:00| 東京 ☀| 音楽時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月06日

そんな具合にして暮れようと

濡縁におき忘れた下駄に雨がふつてゐるやうな

どうせ濡れだしたものならもつと濡らしておいてやれと言ふやうな


そんな具合にして僕の五十年も暮れようとしてゐた

木山捷平「五十年」より


そんな具合にして君の三十年も暮れようとしてゐた

そんな具合にしてお前の十年も暮れようとしてゐた

そんな具合にして誰かの一年も暮れようとしてゐた

posted by koinu at 15:55| 東京 🌁| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

井筒俊彦「意識と本質」

「我々の日常的意識は、本当は、言語アラヤ識の深みから不断に現れてきてはまた消える、数限りないイマージュの点滅の場所であり、イマージュの充満する内部空間であるのだが、日常的意識が日常的に働いている限り、それの根源的イマージュ性は表面には現れてこない。

 だが、突然、日常的意識の活躍のさ中で、ふと、現実的事物との結合を離れ、事実性から遊離したイマージュがどこからともなく現われてきて、意識一面を奇妙な色に染めてしまうことがある。

 それらの本来属する場所においては決して妄想でもなければ幻想でもない。かえってそれらこそ真の意味での現実であり、存在真相の自己顕現なのである」

(井筒俊彦「意識と本質」より)

posted by koinu at 10:19| 東京 ☀| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月05日

ローリングストーンズ『山羊の頭のスープ』デラックス・ヴァージョンは9月4日リリース

ザ・キラーズとジャック・ル・コントとコラボした「Scarlet」のリミックス・ヴァージョンが公開された。


https://youtu.be/gZFwknjd4SU


この「Scarlet」は197410月にミック・ジャガーとキース・リチャーズのセッションを見学していたジミー・ペイジが加わり録音された。トラフィックのリック・グレッチがベースをプレイしている未公開曲だった。

https://youtu.be/SsiUGeXIOlY


ローリングストーンズ『山羊の頭のスープ』デラックス・ヴァージョン

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CD1:オリジナル・セッション・ファイルからの2020年ニュー・ステレオ・ミックス 

CD2:3曲の未発表トラックを含むレア&オルタナティヴ・ミックス(12

CD3:『ブリュッセル・アフェア』197310月収録のライヴ音源 


スーパー・デラックス・ボックス 

CD1 – オリジナル・アルバム/2020年ニュー・ステレオ・ミックス 

01.ダンシング・ウィズ・ミスター

02.100年前 

03.夢からさめて 

04.ドゥー・ドゥー・ドゥー・・・(ハートブレイカー

05.悲しみのアンジー 

06.シルヴァー・トレイン 

07.お前の愛を隠して 

08.ウィンター 

09.全てが音楽 

10.スター・スター 


CD2 - レアリティーズ&オルタナティヴ・ミックス 

01.スカーレット 

02.オール・ザ・レイジ 

03.クリス・クロス 

04.100年前(ピアノ・ヴァージョン

05.ダンシング・ウィズ・ミスターD(インストゥルメンタル

06.ドゥー・ドゥー・ドゥー・・・(ハートブレイカー) (インストゥルメンタル

07.お前の愛を隠して(オルタナティヴ・ミックス

08.ダンシング・ウィズ・ミスターD (グリン・ジョンズ1973ミックス

09.ドゥー・ドゥー・ドゥー・・・(ハートブレイカー) (グリン・ジョンズ1973ミックス

10.シルヴァー・トレイン(グリン・ジョンズ1973ミックス

11.100年前(グリン・ジョンズ1973ミックス) *日本盤のみのボーナス・トラック 

12.全てが音楽(グリン・ジョンズ1973ミックス) *日本盤のみのボーナス・トラック 

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CD3 – 『ブリュッセル・アフェア – ライヴ1973』フォレスト・ナショナル・アリーナ(1973/10/17) 

01.ブラウン・シュガー 

02.ギミー・シェルター 

03.ハッピー 

04.ダイスをころがせ 

05.スター・スター 

06.ダンシング・ウィズ・ミスター

07.ドゥー・ドゥー・ドゥー・・・(ハートブレイカー

08.悲しみのアンジー 

09.無情の世界 

10.ミッドナイト・ランブラー 

11.ホンキー・トンク・ウィメン 

12.オール・ダウン・ザ・ライン 

13.リップ・ディス・ジョイント 

14.ジャンピン・ジャック・フラッシュ 

15.ストリート・ファイティング・マン 

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二十代でロックンロールを謳歌したストーンズは、このアルバムでは三十才そこそこの若さで、ローリングストーンズの新しいレーベルにふさわしい作品を完成させた。

ブルースを基盤として、様々な音楽ジャンルへの可能性を模索しつつ、ライブでは若々しい演奏が堪能させている3枚組アルバムとなっている。

posted by koinu at 13:00| 東京 ☀| 音楽時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

虫を食べる植物展2020

食べるのか?それとも共に生きるのか?

ネペンテス(ウツボカズラ)やハエトリグサをはじめ、独自の方法で獲物を捕らえる食虫植物。そのしくみや故郷、昆虫たちとの関係にせまります。

さらに今年は生き物と協力関係(共生)にある一面もご紹介。

世界から集められた50種以上もの食虫植物を身近に観察できます。


https://www.sakuyakonohana.jp/event/11404/

虫を食べる植物展2020

咲くやこの花館 922日まで開催。

posted by koinu at 10:00| 東京 ☀| 観測 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月04日

静かに、忍耐せよ

静かに、静かに、忍耐せよ。
小一時間もすれば
君の部屋は陽の光に溢れるのだから

(パウル・ハイゼ)


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posted by koinu at 16:49| 東京 ☀| 自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鮫がやってくる

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ジョーズのように、
水底から伺っています。
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2020年09月03日

『氷の涯』夢野久作 著(春陽堂)

氷の涯 (こおりのはて

夢野久作が書いたロシア内戦中の満州内ロシア租借地、ハルピンを舞台とする手記形式の中編探偵小説。

『氷の涯』夢野久作 春陽堂出版昭和8年刊行。


「戦雲渦巻く陰謀の地ハルピンを舞台に、一兵卒が陥し入れられる奈落の底は……国境廃絶の予感に満ちた、土着の抒情と情念が白昼の午後開花する。」


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「氷の涯」より

「退屈な、話相手もない、兵卒の中の変り種である文学青年の僕に取っては、読書以外の何の慰安もなかったので……

 事実……屋上の展望と散歩を除いた哈爾賓の生活は、僕に取って退屈以外の何ものでもなかった。町のスケールが大きければ大きいだけ、印象がアクドければアクドいだけ、それだけ哈爾賓の全体が無意味な空っぽなものに見えた。(中略)その中で毎日毎日判で捺したような当番の生活をする僕……眺望と、散歩と読書以外に楽しみのない無力な兵卒姿の僕自身を発見する時、僕はいつも僕自身を包んでいる無限の空間と、無窮の時間を発見しないわけにはゆかなかった。宇宙は一つのスバラシク大きな欠伸である。そうして僕はその中にチョッピリした欠伸をしに生まれて来た人間である……という事実をシミジミと肯定しないわけにゆかなかった。」


「妾は主義とか思想とか言うものは大嫌いだ。チットモ解らないし面白くもない。『理屈を言う奴は犬猫に劣る』って本当だわ。

 ……妾には好きと嫌いの二つしか道がないのだ。妾はその中で好きな方の道を一直線に行くだけだわよ。」


「でも、そんなに苦労をしたお陰で、アンタと妾だけが、こうして助かる事が出来たんだから嬉しい。ホントウの事を正直に話す勇気のある者は、アンタと妾だけだから……。」


「そうして見る見る取り返しのつかなくなってゆく自分自身の運命を、千万無量の思いに湧きかえる上流の火の粉と艇尾の波紋の美観と一緒にして、ウットリと見惚れていたのであった。

 そのうちに僕はヤット気がついてニーナの方を振り向いた。無言のままブルブルと震える指をソッと彼女の肩に置いた。

 「……マア……キレイ……」とニーナは振り返りざま日本語で叫んだ。ピタリと機械を止めながら、危険を忘れて河の中流にコースを取った。それにつれて火光を真正面に受けたニーナの顔が見る見る真赤に輝やき出した。僕の顔をチラリと見ながら露語で尋ねた。」

「「……アンタが火を放(つ)けたんでしょう……


「その中にニーナは突然に僕の顔を振り返ってニッコリ笑った。

 「ねえアンタ。妾たちモウ駄目なのよ」

 トテモいい気持ちに陶酔しかけていた僕は、しかし平気で煙を吹き上げた。「フーン、どうして駄目なんだい」

 ニーナは平生の通り、梨の汁を飲み込み飲み込み話し出した。平気な、茶目気を帯びた口調で……

 「こっちの方へもスッカリ手が廻ってんのよ」と言うのであった。」


「「惜しい事をしたな。無罪の証拠になるんだったのに……

 「証拠なんかなくたってアンタは無罪じゃないの……

 「お前に対してだけはね……

 「妾は有罪だって何だって構やしないわ」」


「「ねえアンタ」

 「何だい」

 「……妾と一緒に死んでみない……

 僕はだまっていた。ちょうど考えていたことを言われたので……

 「ねえ。……ドウセ駄目なら銃殺されるよりいいわ。ステキな死に方があるんだから……」」


「僕らは今夜十二時過にこの橇に乗って出かけるのだ。まず上等の朝鮮人参を一本、馬に噛ませてから、ニーナが編んだハンド・バッグに、やはり上等のウイスキーの角瓶を四、五本詰め込む。それから海岸通りの荷馬車揚場の斜面に来て、そこから凍結した海の上に辷り出すのだ。ちょうど満月で雲も何もないのだからトテモ素敵な眺めであろう。

 ルスキー島をまわったら一直線に沖の方に向って馬を鞭打つのだ。そうしてウイスキーを飲み飲みどこまでも沖へ出るのだ。

 そうすると、月のいい晩だったら氷がだんだんと真珠のような色から、虹のような色に変化して、眼がチクチクと痛くなって来る。それでも構わずグングン沖へ出て行くと、今度は氷がだんだん真黒く見えて来るが、それから先は、ドウなっているか誰も知らないのだそうだ。」

(夢野久作 「氷の涯」 より)


底本:昭和四十九年三月二十日角川書店発行『押絵の奇蹟』収録

夢野久作「氷の涯」全文

https://ja.wikisource.org/wiki/氷の涯


氷の涯著者夢野久作 出版者春陽堂出版年月日昭和8年


ハルピン−小説「氷の涯」から見る夢野久作の世界

https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/ten_download/dlf69/hkd98442.pdf

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posted by koinu at 15:00| 東京 ☁| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする