『西遊記物語』
作:呉承恩 訳:宇野浩二
読み手:武葉槌
『西遊記』朗読全10回
事の起こりは、東勝神洲の華果山から生まれた石の卵。
その卵から生まれた石猿、それがこの物語の主人公、孫悟空です。
今回は、悟空が生まれてから、さんざん悪さをして、お釈迦様に五行山という岩山に閉じ込められるまでのお話です。
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「西遊記物語」について
訳者の宇野浩二先生のはしがきより抜粋:
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「西遊記」というと、中国の「四大奇書」の一つで、その中でも一番面白い、不思議な、ためになる物語です。
この物語の原書は百回に分けてあって、全部で五千枚くらいあるでしょう。
この本はその原書を十分の一ぐらいに書き直したものです。
なお、この物語は、今から十年ほど前(昭和7年当時)、ある少年少女雑誌に、始めの三分の1を一年間続けて出しますと、毎月、読者諸君から、「面白い、続けて欲しい」という投書の手紙やはがきを、少ないときで四五十枚、多いときで百枚近くもらいましたので、また一年続けました。
その二年目も、一年目に劣らぬほど、「面白い、続けて欲しい」という投書が来ましたので、また一年続けて、大好評のうちに全部書き終わったのでした。
国立国会図書館デジタルコレクションで保護期間満了で公開されているテキストです。
宇野浩二『西遊記物語』前篇、後編(春陽堂)昭和7年 少年文庫36