2020年05月06日

アインシュタインは二回落第

「アインシュタインは二回も落第した。ルーズベルトはクラスの最下位だった(中略)。ロッキーにだってチャンスはあるはずよ」。米ボクシング映画の「ロッキー」。ロッキーの対戦相手は世界王者。勝てる見込みのない試合を前にロッキーの恋人エイドリアンが語る▼偉人や成功者の若き日の失敗や、「だめだった日」。そういう逸話は人を奮い立たせ、励ますものだろう。こどもの日である。こんな話なら、子どもたちも喜んでくれるか▼アップル創業者のジョブズは子どもの時、好奇心から殺虫剤を瓶ごと飲んで病院に担ぎ込まれた。小学生のガンジーは同級生に話し掛けられるのが怖くて、授業が終わると一目散に帰った▼少年時代のエジソンは「人が飛べる薬」を開発したと試しに友人に飲ませた。当然飛べるはずもなく、友人は腹痛を起こし、騒ぎになった。チャーチルの小学校の成績は最下位だった。坂本龍馬はおねしょがなかなか治らなかった。いずれも『失敗図鑑』(いろは出版)から借りた▼あの人たちも普通の子どもだったんだ。子どもたちにはそう安心してもらいたい。もちろんそこから学び、努力し、身を起こした。それでもうまくいかない日もあれば、恥ずかしい思いをした日もあった。誰にだってチャンスはありそうではないか▼<おもしろくふくらむ風や鯉幟(こいのぼり)>正岡子規。大きくふくらんでほしい。
【東京新聞】筆洗より
posted by koinu at 13:00| 東京 ☁| 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

混迷は詩的世界から遠い

ミシェル・ウエルベックが現在のパンデミックについて文章を発表。
「もはや以前には戻り得ない」という言説を否定して、変化とされているものは実はコロナ禍前から存在しており、収束後は新世界ではなく「少し悪化したこの世界」だと指摘。
故にこのパンデミックに影響を受けた文学の登場も信じないと。愚かな自称詩人もいる。
posted by koinu at 09:00| 東京 ☁| 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする