The Lady Vanishes(1979)
[Cast]
ロバート・・・エリオット・グールド
アマンダ・・・シビル・シェパード
フロイ夫人・・・アンジェラ・ランズベリー
ハーツ医師・・・ハーバート・ロム
チャーターズ・・・アーサー・ロウ
コルディコット・・・イアン・カーマイケル
トッドハンター・・・ジェラルド・ハーパー
トッドハンター夫人・・・ジェニー・ルナクル
男爵夫人・・・ジーン・アンダーソン
尼僧・・・マドレーナ・ネデヴァ
[Story]
第ニ次世界大戦間際の1939年8月、ドイツ・バイエルンの小さなホテルでは、スイス・バーゼル行の急行列車が遅れたために乗客たちが立ち往生させられていた。乗客はロンドンのクリケットの試合結果を気にするチャーターズ氏とコルディコット氏、トッドハンター夫妻と名を偽る訳ありの男女、キスリング男爵夫人とその従者たち、休暇を楽しむハーツ医師、気品あふれるイギリス人女性フロイ夫人、ライフ誌のアメリカ人記者ロバート・カンダン、アメリカ社交界のスキャンダル・メーカーで大富豪のアマンダ・ケリー、といった面々である。
急行は一日遅れてデルザッハ駅を出発、一路バーゼルに向かう。その前夜、バーでナチス親衛隊と乱闘騒ぎを起こしたアマンダは荷物をまとめる暇なく、イブニングドレス着の身着のままで列車に飛び乗った。その出で立ちを訝しがる乗客ばかりの中、コンパートメントを共にしたフロイ夫人だけは彼女を気遣い、食事を共にして二人は意気投合する。夫人との交流は荒れた私生活をおくってきたアマンダにとってしばしの癒しになった。アマンダはコンパートメントで夫人を向かいに眺めながらしばし睡眠をとるが、目覚めるとそこに夫人の姿は無かった。「フロイはどこに行ったのか?」アマンダが問うと、乗客・乗務員は口を揃えて「そのような女性は最初から乗っていない」と答えた。疾走する列車の中で一人の中年女性が忽然と姿を消したのである。「酔っぱらいの戯言」と揶揄されるアマンダは必死になって夫人の存在を訴えたが、皆耳を貸そうとしない。しかしロバート・カンダンは乗務員が窓外に捨てたゴミの一つが食堂の窓に張り付いたのを見た。それはアマンダが「フロイが飲んでいたお茶」と主張したの茶葉の袋だったのである。夫人の存在を確信したロバートはアマンダに手を貸し、共にこの失踪事件の謎に挑む。
[Staff]
制作:マイケル・カレラス/トム・ザックス
監督:アンソニー・ペイジ
脚本:ジョージ・アクセルロッド
原作:エセル・リナ・ホワイト 『The Wheel Spin』
撮影:ダグラス・スロコンベ
メイク:ステファニー・ケイ
音楽:リチャード・ハートレイ
配給:ランク・オーガニゼーション