2019年12月31日

『むかしむかしあるところに、死体がありました。』青柳 碧人(双葉社)

昔ばなし、な・の・に、新しい! 

鬼退治。桃太郎って……え、そうなの? 

大きくなあれ。一寸法師が……ヤバすぎる!

ここ掘れワンワン。埋まっているのは……ええ! ? 

「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さんご存じの 《日本昔ばなし》を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといった ミステリのテーマで読み解く全く新しいミステリ! 


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「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」 

「つるの倒叙がえし」「密室龍宮城」「絶海の鬼ヶ島」の全5編収録。読めば必ず誰かに話したくなる、驚き連続の作品集。


青柳碧人 

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回「講談社Birth」小説部門を受賞してデビュー。同書はシリーズ化されロングセラーとなる。 他、「ブタカン! 」「西川麻子」など人気シリーズ多数。


「浦島太郎」は「密室龍宮城」というタイトルになっている。

「むかしむかしあるところに、浦島太郎という、たいそう気立てのいい漁師の若者がおりました」

太郎が亀を助け、海に入るところまでは、わたしたちが知る浦島太郎の物語と同じだが、太郎は龍宮城で乙姫様のもてなしを受けた夜、眠ろうと客間に入ったころからきな臭くなってくる。

龍宮城はそれまでと変わらず、絵にも描けない楽園のような美しさでそこにある。だが内部では、不穏な変化が起こっていた。突如豹変して暴れ出す蛸、場違いな闖入者、そして死体となって発見された伊勢海老──。

 伊勢海老の死体発見現場は、完全な密室だった。太郎が助けた亀はヒト形になったときは美女で、黒目がちな瞳を潤ませて言う。「私たち海の生き物には知恵が足りませぬ。人の知恵を使って、どうか、おいせ姉さま(伊勢海老)の無念を晴らしてやってくださいまし」。

かくして太郎は、探偵役として、この龍宮城で起こった不可解な密室殺人の解決を目指すことになったのだが……!?


【関連記事】

http://koinu2005.seesaa.net/article/468933002.html

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2019年12月30日

「知」はいつも「情」に

知はいつも情に一杯食わされる。

─ラ・ロシュフコー(仏 思想家)


 人がなす推論や判断は、期待や恐怖、自愛や憎悪といった感情に知らぬまにバイアスをかけられ、あらぬ方向に向かう。希望的観測というのはその典型だ。知性は撓(たわ)みやすいものなのだ。だからだろう、知性はみずからに明確な根拠や厳密な方法を課してきた。

 推論や判断は、性急にではなく丹念に、そして注意深くと。17世紀フランスの公爵の『箴言』(内藤濯)から。



☆計算どおり行動しようとしても、感情が邪魔してうまくいかない。他人の感情も自分の感情も、無視することはありません。

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栗屋敷〜栗コーダーカルテットの年末年始〜

栗屋敷〜栗コーダーカルテットの年末年始〜

12月31日火曜 NHKFM 午前7時20分〜 午前10時00分


「3人なのにカルテット」。栗コーダーカルテットがお送りする特別番組、5度目の「栗屋敷」です。スタジオでのライブやゲストとのトークなど、盛りだくさんのおもてなし。大晦日をユルく、楽しくお過ごしください。


「一番星と回転木馬」栗原正己:作曲,(演奏)栗コーダーカルテット,「パディのパブ」川口義之:作曲,(演奏)栗コーダーカルテット,「29年分の夏休み」関島岳郎:作曲,(演奏)栗コーダーカルテットほか


栗原正己,川口義之,関島岳郎,三谷幸喜,上坂すみれ,大友良英

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2019年12月29日

年間ベスト音楽アルバム2019

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50. Better Oblivion Community Center / Better Oblivion Community Center

49. Clairo / Immunity

48. Kim Gordon / No Home Record

47. Loraine James / For You and I

46. Barker / Utility

45. Jessica Pratt / Quiet Signs

44. Floating Points / Crush 

43. The National / I Am Easy to Find

42. Megan Thee Stallion / Fever

41. The Comet Is Coming / Trust in the Lifeforce of the Deep Mystery


40. 100 gecs / 1000 gecs

39. Danny Brown / uknowhatimsayin¿

38. Jenny Hval / The Practice of Love

37. (Sandy) Alex G / House of Sugar

36. Tool / Fear Inoculum

35. Jenny Lewis / On the Line

34. Cate Le Bon / Reward

33. Julia Jacklin / Crushing

32. Thom Yorke / ANIMA

31. Taylor Swift / Lover


30. Bruce Springsteen / Western Stars

29. James Blake / Assume Form

28. Bill Callahan / Shepherd in a Sheepskin Vest

27. Kano / Hoodies All Summer

26. Bon Iver / i,i

25. Freddie Gibbs & Madlib / Bandana

24. Jamila Woods / LEGACY! LEGACY!

23. black midi / schlagenheim

22. Big Thief / Two Hands

21. Aldous Harding / Designer


20. Ariana Grande / thank u, next

19. Dave / Psychodrama

18. slowthai / Nothing Great About Britain

17. Michael Kiwanuka / Kiwanuka

16. Fontaines D.C. / Dogrel

15. Brittany Howard / Jaime

14. Big Thief / U.F.O.F.

13. Vampire Weekend / Father of the Bride

12. Little Simz / GREY Area

11. Lizzo / Cuz I Love You


10. Solange / When I Get Home

9. Sharon Van Etten / Remind Me Tomorrow

8. Purple Mountains / Purple Mountains

7. Weyes Blood / Titanic Rising

6. Tyler, the Creator / IGOR

5. Angel Olsen / All Mirrors

4. Billie Eilish / WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?

3. Nick Cave & The Bad Seeds / Ghosteen

2. FKA twigs / MAGDALENE

1. Lana Del Rey / Norman Fucking Rockwell!

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ワールドロックナウ 年末 スペシャル〜2019年洋楽シーンを三大音楽評論家が大総括

ワールドロックナウ 年末 スペシャル〜2019年洋楽シーンを三大音楽評論家が大総括


恒例の年末爆笑ロック評論漫談スペシャル放送です。2019年間洋楽シーンから、三大音楽評論家がなにを選曲して熱く語るのか大晦日前から楽しむラジオ番組となりました。


2019年総括(guest : 大貫憲章、伊藤政則)


伊藤政則 select

1. The Magpie Salute / Gimme Something (2019)

2. Volbeat / Sorry Sack of Bones (2019)

3. Dream Theater / Untethered Angel (2019)

4. Alter Bridge / Take the Crown (2019)

5. Cyhra / Battle From Within (2019)


大貫憲章 select

6. The Black Keys / Every Little Thing (2019)

7. Temples / It's All Coming Out (2019)

8. Lightning Bolt / Halloween 3 (2019)

9. Khruangbin / Rules - Scientist Dub (2019)

10. Nick Cave and the Bad Seeds / Bright Horses (2019)


渋谷陽一 select

11. The Who / All This Music Must Fade (2019)

12. Billie Eilish / Bad Guy (2019)

13. Vampire Weekend / This Life (2019)

14. Tyler, the Creator / Earfquake (2019)

15. Rex Orange County / 10/10 (2019)


番組エンディング

16. Ella Mai / Gut Feeling (feat. H.E.R.) (2018)


ワールドロックナウ 年末 スペシャル

http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/

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2019年12月28日

年間ベスト音楽2019 <ゲスト:民謡クルセイダーズ>ライブ放送

ピーター・バラカンさんのナビゲートで送るウィークエンド・ミュージックマガジン。NHKラジオFM放送。


2019年12月28日放送

(曲名 / アーティスト名 // アルバム名)

<Best of 2019>

01. Black Myself / Our Native Daughters // Songs Of Our Native Daughters

02. Better Git Yer Learnin’ / Our Native Daughters // Songs Of Our Native Daughters

03. Georgia / Brittany Howard // Jaime

04. Piano Joint (This Kind of Love) Intro~Piano Joint (This Kind of Love) / Michael Kiwanuka // Kiwanuka

05. Quiet Amplifier / Wilco // Ode To Joy/dBpm

06. Hay Tiempos / Flor De Toloache // Indestructible

07. Rydz/Mazurek from Michal Rydz / Janusz Prusinowski Kompania // In The Footsteps

08. The Lunatics / Specials // Encore

09. Gangsters / Specials // Encore

10. One For The Lonely / Paul Pena // Paul Pena

11. A Time For Peace / The Little Shadows // The Time For Peace Is Now (Gospel Music About Us)

12. Keep Your Faith In the Sky / Willie Scott & The Birmingham Spirituals // The Time For Peace Is Now (Gospel Music About Us)

13. We Got a Race to Run / Staples Jr. Singers // The Time For Peace Is Now (Gospel Music About Us)

14. I’ll Be Gone / Norah Jones & Mavis Staples // single


<ゲスト:民謡クルセイダーズ>

15. 虎女さま / 民謡クルセイダーズ(@FACE.A-J)

16. 真室川音頭 / 民謡クルセイダーズ(@FACE.A-J)

17. おてもやん / 民謡クルセイダーズ(@FACE.A-J)

18. Jeunesse Vauclin / Barel Coppet Et Mister Lof // Tumbele! Biguine, afro & latin sounds from the French Caribbean, 1963-74

19. Cumbia Del Monte / Pedro Laza Y Sus Pelayeros // Cumbia Cumbia 1 & 2

20. 串本節 / 民謡クルセイダーズ(@東京キネマ倶楽部)

21. 広島木遣り音頭 / 民謡クルセイダーズ(@東京キネマ倶楽部)

22. 大漁唄い込み / 民謡クルセイダーズ(@東京キネマ倶楽部)

23. 牛深ハイヤ節 / 民謡クルセイダーズ(@東京キネマ倶楽部)

24. 会津磐梯山 / 民謡クルセイダーズ(@東京キネマ倶楽部)

25. 炭坑節 / 民謡クルセイダーズ(@東京キネマ倶楽部)


<Tokyo Jazz 2019>

26. Requiem for Kiyoshi Koyama-san / Charles Lloyd

27. Japanese Waltz / Chick Corea Akoustic Band

28. Xavi / Snarky Puppy


<Live Magic 2019>

29. 夕方ラブ / 小坂忠

30. Many Rivers To Cross / 小坂忠

31. I’m On Fire / Steinar Raknes

32. Folks and People / Steinar Raknes

33. Caras Lindas / Flor de Toloache

34. Besos de Mezcal / Flor de Toloache

35. 3MA / 3MA


36.December / Kyle Shepherd(@Shikiori)

37.Something You Got / Dr. John



ウィークエンド・サンシャイン

独特の嗅覚とこだわりの哲学でセレクトしたグッド・サウンドと、ワールドワイドな音楽情報を伝えるFM放送。

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2019年12月27日

焼き芋🍠しるく

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芋の蜜が滴る美味しさでした!
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明治大学と日本大学の校舎

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御茶ノ水通りを散歩して、ニコライ堂の附近を観測する。
「駿河台甲賀町能勢鍬之丞地面」

「蝦夷の事を思ひ出でて 

えぞのうみのふかき心を人志らで 

ただ白浪の名をやわすらん」


慶応四年四月に大鳥圭介は深夜に同志たちと待ち合わせ、江戸を旅立ち戊辰戦争の舞台となる宇都宮・会津方面へ向かう。


大鳥圭介 

1833−1911 幕末-明治時代の武士,外交官。

天保4年2月25日生まれ。江戸の江川塾で兵学をまなび,幕府歩兵奉行となる。戊辰戦争では榎本武揚にしたがい五稜郭で降伏。のち清(中国)公使となり,明治26年朝鮮駐在公使をかねて日清戦争の発端となる外交工作をおこなった。枢密顧問官。明治44年6月15日死去。79歳。播磨(兵庫県)出身。本姓は小林。名は純彰。著作に「幕末実戦史」など。

【格言など】死のうと思えば,いつでも死ねる。今度は一番降参としゃれてみてはどうか(五稜郭落城に臨んで)

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2019年12月26日

古書の神保町

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九段下から歩いて古本街へ

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年賀状はスルーしたい人が増えている

 年賀状を 出さない人に理由を聞いてみると、「1枚63円は高い」「SNSならただ」「住所やフルネームをそもそも知らない」など。SNS時代ならではの背景もある。
2020年ならではの理由で「出す」と回答した、お年玉くじの景品に東京五輪のチケットがある。開会式2本、閉会式2本、競技181本が特等が当たる。年賀状を「出したい」というより「もらいたい」理由になっている。

日本郵便の発表では、2020年用の年賀状の発行枚数は23億5000枚と過去最少を記録。ピークだった2004(平成16)年用(44億5936万枚)の半分近くにまで落ち込んだ。

朝日新聞が報道した自社の電話世論調査(2019年12月21、22日実施)では、2020年用の年賀状を「出さない」と答えた人の割合は全体の33%。年代別では18〜29歳が57%と最も高く、30代・40代が35%、50代以上でも50代27%、60代23%、70歳以上28%と、各世代で「出さない」人の割合が以前より高まっている傾向が見て取れる。
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2019年12月25日

きよしこの夜♬

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サンタクロースがやって来る?

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古代ローマ宗教のひとつミトラ教では12月25日は「不滅の太陽が生まれる日」とされ、太陽神ミトラを祝う冬至の祭があった。354年には始まった冬至、ギリシアやロシアで1月6日説が採用されて、降誕祭とは別に、西方教会では1月6日に公現祭があった。
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2019年12月23日

気分を楽にしよう

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【 心が軽くなる幸せの8ヵ条 】
1.腹を立てるより許すほうがよい
2.憎むより愛するほうがよい
3.不平を言うより感謝するほうがよい
4.愚痴を言うより喜ぶほうがよい
5.力むより任せるほうがよい
6.威張っているより謙虚なほうがよい
7.嘘をつくより正直なほうがよい
8.喧嘩するより仲良くするほうがよい

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2019年12月22日

ザ・スミス初レコーディング音源のフルVer.

モリッシーとジョニー・マーでバンドが結成された1982年に録音されたもので、クッキーズの“I Want A Boy For My Birthday”をカバーしたもの。
https://youtu.be/eYtwz4q8uas
アンディ・ルークが参加する前にベースを務めていたDale Hibbertが所有する音源、3分にわたるフル・バージョンはD 「Smiths Original Demo」に投稿されたらしい。
1982年10月2日に英マンチェスターのザ・リッツで初ライブを行った時に“I Want A Boy For My Birthday”を演奏したが、最終的にデモとしては収録されなかった。
もしもSmithでベース弾いてたら、なんて思ってアップしたのかな?
未来への選択肢に、もしもなんてないよ。だから「時」を推測する感覚と洞察力は大切だと思う。
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死のうと思えば、いつでも死ねる

われ、薩長の明治に恭順せず──。幕府歩兵奉行・大鳥圭介は異色の幕臣だった。全身にみなぎる反骨の気概、若き日に適塾で身に着けた合理的知性、そしてフランス式軍学の圧倒的知識。

大政奉還後、右往左往する朋輩を横目に、江戸から五稜郭まで戦っていく。勝海舟や土方歳三に信頼された大鳥は、なぜ戦い続け、何を信じていたのか。


「死のうと思えば,いつでも死ねる。今度は一番降参としゃれてみてはどうか(五稜郭落城に臨んで)」


大鳥圭介 おおとり-けいすけ1833−1911 

幕末-明治時代の武士,外交官。

天保4年2月25日生まれ。江戸の江川塾で兵学をまなび,幕府歩兵奉行となる。

戊辰戦争では榎本武揚にしたがい五稜郭で降伏。のち清(中国)公使となり,明治26年朝鮮駐在公使をかねて日清戦争の発端となる外交工作をおこなった。枢密顧問官。明治44年6月15日死去。79歳。

播磨(兵庫県)出身。本姓は小林。名は純彰。著作に「幕末実戦史」など。

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大鳥圭介『南柯紀行』

目次

慶應四年四月十一日大鳥圭介江戸を脱走す/1p

圭介市川の渡船場に至り小笠原新太郎に迎へらる/3p

松戸を出發し小金澤に至る/5p

圭介諸川驛に至り里長中村嘉寧氏宅に宿す/7p

四月十六日小山驛方面に於て初めて接戰勝利を得る/8p

壬生城下街道通過の義を壬生藩に交渉す/13p

壬生藩の交渉に依り栃木驛に至る/14p

四月十九日合戰場を出で鹿沼に向ふ/15p


四月十九日合戰場を出で鹿沼に向ふ/15p

宇都宮方面に火災起り戰爭のありしことを知る/15p

宇都宮城は落城し市街大半焼失せるを見る/17p

大鳥圭介宇都宮城焼失跡へ入城し兵士を慰勞す/18p

壬生城に向ひ本道の兵幕田に至り暴風雨に遭ふ/19p

大川の隊は遂に壬生城下に入り敵死骸を殘して去る/20p

壬生城外市中城の東南並に明神山に戰ふ/22p

土方歳三傷き其他負傷者あり/22p

圭介等日光の神廟を拜し今市へ下る/27p

松平太郎來着す/28p

會津より宰相の使者來り御紋付羽織を贈らる/29p

圭介日光の山中に於て野州花を賞し詩を吟ず/31p

二十六日早曉今市を攻む/39p

圭介會津の山川大藏に面會の要あり五十里驛に至る/50p

小佐越方面に於て激戰あり身方敗らる/51p

桑折の關門に逹す/82p

圭介遂に榎本軍に投じ松島に逗留す/85p

東薺に移り開陽艦乘込の便利を計る/85p

慶應四年十月十三日開陽艦松島を發航す/86p

圭介二十二日鷲ノ木に上陸す/86p

七重村附近に於て接戰身方勝利を得/91p

箱館知府事引擧げ身方五稜郭に入る/94p

秋田藩の軍艦高雄丸を捕獲す/95p

松前城を陷落せしむ/98p

松前の新城館に於て官軍の僧三上超順能く戰ふ/100p

松前侯夫人と共に日本船に乘り津輕に向ふ/101p

蝦夷一圓平定し榎本總裁となる/104p

南部宮古灣に於て囘天艦官軍と激戰す/107p

松前に於て官軍と交戰す/110p

五稜郭及び箱館の激戰/124p

額兵隊喇叭手の奇談/124p

蟠龍艦、敵艦朝陽鑑を撃沈す/125p

高松凌雲、榎本、松平へ手書を投ず/127p

薩藩の池田次郎兵衞我軍へ降伏を勸む/127p

薩藩田島敬藏再び使者として來る/128p

津輕陣屋砲臺に於て中島三郎助父子三名戰死す/128p

榎本、松平、荒井、大鳥の四名官軍に降る/129p

細川藩士志水一學に護送せられ東京に至る/130p

軍務局糺問所に收檻せらる/130p

明治五年正月六日赦免せらる/206p

大鳥家の戸籍謄本/209p

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2019年12月21日

『戯曲 榎本武揚』安部公房

伝説によれば、脱走した三百人の囚人たちははてしない雪原をどこまでも越えて行き、阿寒の山麓あたりに彼等だけの共和国をつくり上げたと言われる。しかし、その後の消息は杳として知られない…。


百年をへだてて彼等とその背後にあった榎本武揚を執拗に追う元憲兵、昨日の忠誠と今日の転向のにがい苦しみの中で唯一の救いである榎本は、はたして時代を先どりした先駆者なのか、裏切者なのか。


《思想と行動との関係を、その具体的な内容に即してとらえようとはせず、もっぱら忠誠は善、転向は悪と割り切ってしまう、明治以来の伝統的美徳だけは、どうやら左右を問わず、いまだに健在のままで生きのびているらしいのである。忠誠でもなく、裏切りでもない、第三の道というものはありえないのだろうか。》安部公房「幕末・維新の人々」


戯曲『榎本武揚』プロローグと3幕

 安部公房・戯曲『中央公論』1967年2月号

刊行『戯曲 友達・榎本武揚』 河出書房新社 1967年11月30日 装幀:安部真知

初演 劇団雲 日経ホール 1967年9月20日

第22回芸術祭・文部大臣賞


〔某君からは、榎本批判の形をかりた、榎本擁護の説であるとののしられ、別の某君からは、榎本擁護と見せかけた、榎本批判がねらいだと腹を立てられ、まったく相反する立場から、しかしきわめて似通った情緒反応を示された。

批評家の一部が、こうまで登場人物化してくれたことを、黙って見のがしておく手もあるまいと思い、これらの批評家諸君に、せめて地獄(舞台)で榎本武揚と直接対面してもらうことにしたわけである。〕安部公房「『榎本武揚』について」

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輝く海岸

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色彩が刻々変わっていく様を観察する。
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2019年12月20日

茶碗の中 IN A CUP OF TEA 小泉八雲


 読者はどこか古い塔の階段を上って、真黒の中をまったてに上って行って、さてその真黒の真中に、蜘蛛の巣のかかった処が終りで外には何もないことを見出したことがありませんか。あるいは絶壁に沿うて切り開いてある海ぞいの道をたどって行って、結局一つ曲るとすぐごつごつした断崖になっていることを見出したことはありませんか。こういう経験の感情的価値は――文学上から見れば――その時起された感覚の強さと、その感覚の記憶の鮮かさによってきまる。
 ところで日本の古い話し本に、今云った事とほとんど同じ感情的経験を起させる小説の断片が、不思議にも残っている。……多分、作者は無精だったのであろう、あるいは出版書肆と喧嘩したのであろう、いや事によれば作者はその小さな机から不意に呼ばれて、かえって来なかったのであろう、あるいはまたその文章の丁度真中で死の神が筆を止めさせたのであろう。とにかく何故この話が結末をつけないで、そのままになっているのか、誰にも分らない。……私は一つ代表的なのを選ぶ。

      *

 天和四年一月一日――即ち今から二百二十年前――中川佐渡守が年始の※(「廴+囘」、第4水準2-12-11)礼に出かけて、江戸本郷、白山の茶店に一行とともに立寄った。一同休んでいる間に、家来の一人――關内と云う若党が余りに渇きを覚えたので、自分で大きな茶碗に茶を汲んだ。飲もうとする時、不意にその透明な黄色の茶のうちに、自分のでない顔の映っているのを認めた。びっくりしてあたりを見※(「廴+囘」、第4水準2-12-11)したが誰もいない。茶の中に映じた顔は髪恰好から見ると若い侍の顔らしかった、不思議にはっきりして、中々の好男子で、女の顔のようにやさしかった。それからそれが生きている人の顔である証拠には眼や唇は動いていた。この不思議なものが現れたのに当惑して、關内は茶を捨てて仔細に茶碗を改めてみた。それは何の模様もない安物の茶碗であった。關内は別の茶碗を取ってまた茶を汲んだ、また顔が映った。關内は新しい茶を命じて茶碗に入れると、――今度は嘲りの微笑をたたえて――もう一度、不思議な顔が現れた。しかし關内は驚かなかった。『何者だか知らないが、もうそんなものに迷わされはしない』とつぶやきながら――彼は顔も何も一呑みに茶を飲んで出かけた。自分ではなんだか幽霊を一つ呑み込んだような気もしないではなかった。

 同じ日の夕方おそく佐渡守の邸内で当番をしている時、その部屋へ見知らぬ人が、音もさせずに入って来たので、關内は驚いた。この見知らぬ人は立派な身装みなりの侍であったが、關内の真正面に坐って、この若党に軽く一礼をして、云った。
『式部平内でござる――今日始めてお会い申した……貴殿は某を見覚えならぬようでござるな』
 はなはだ低いが、鋭い声で云った。關内は茶碗の中で見て、呑み込んでしまった気味の悪い、美しい顔、――例の妖怪を今眼の前に見て驚いた。あの怪異が微笑した通り、この顔も微笑している、しかし微笑している唇の上の眼の不動の凝視は挑戦であり、同時にまた侮辱でもあった。
『いや見覚え申さぬ』關内は怒って、しかし冷やかに答えた、――『それにしても、どうしてこの邸へ御入りになったかお聞かせを願いたい』
〔封建時代には、諸侯の屋敷は夜昼ともに厳重にまもられていた、それで、警護の武士の方に赦すべからざる怠慢でもない以上、無案内で入る事はできなかった〕
『ああ、某に見覚えなしと仰せられるのですな』その客は皮肉な調子で、少し近よりながら、叫んだ。『いや某を見覚えがないとは聞えぬ。今朝某に非道な害を御加えになったではござらぬか……』
 關内は帯の短刀を取ってその男の喉を烈しくついた。しかし少しも手答がない。同時に音もさせずその闖入者は壁の方へ横に飛んで、そこをぬけて行った。……壁には退出の何の跡をも残さなかった。丁度蝋燭の光が行燈の紙を透るようにそこを通り過ぎた。

 關内がこの事件を報告した時、その話は侍達を驚かし、また当惑させた。その時刻には邸内では入ったものも出たものも見られなかった、それから佐渡守に仕えているもので『式部平内』の名を聞いているものもなかった。

 その翌晩、關内は非番であったので、両親とともに家にいた。余程おそくなってから、暫時の面談をもとめる来客のある事を、取次がれた。刀を取って玄関に出た、そこには三人の武装した人々――明かに侍達――が式台の前に立っていた。三人は恭しく關内に敬礼してから、そのうちの一人が云った。
『某等は松岡文吾、土橋久藏、岡村平六と申す式部平内殿の侍でござる。主人が昨夜御訪問いたした節、貴殿は刀で主人をお打ちになった。怪我が重いから疵の養生に湯治に行かねばならぬ。しかし来月十六日にはお帰りになる、その時にはこの恨みを必ず晴らし申す……』
 それ以上聞くまでもなく、關内は刀をとってとび出し、客を目がけて前後左右に斬りまくった。しかし三人は隣りの建物の壁の方へとび、影のようにその上へ飛び去って、それから……

       *

 ここで古い物語は切れている、話のあとは何人かの頭の中に存在していたのだが、それは百年このかた塵に帰している。
 私は色々それらしい結末を想像することができるが、西洋の読者の想像に満足を与えるようなのは一つもない。魂を飲んだあとの、もっともらしい結果は、自分で考えてみられるままに任せておく。





底本:「小泉八雲全集第八卷 家庭版」第一書房
   1937(昭和12)年1月15日発行
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旅人たちは何処へ行くか?

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過去・現在・未来のエレメントが、示しているものを詠む。
「旅人たちは何処へ行くか?」と。

タロット解説

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ペンギンタロットを使用した、占い方のページ。

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ペンギンタロット解析

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2019年12月19日

早坂類の歌

ジャンパーの人が追い越していくときジャンパーの背中の字を見てる

元カノの姉が停めてる原付で元カノの父が自転車出せない

スチュワーデスさんがつぎつぎ現れて人数分の理由で怒る

お釣りで募金したときの二回目の「ありがとうございました」が嫌

たたかれているのはわかるはじまりとおわりはわからないせなかの手


早坂類さんの短歌には、ストリート・ロックのような切れ味がある。見慣れた景色から、現象を切り取る鋭く深い眼差し。一つの追跡が次なる推理を生み出す面白さを伴っている歌となる。

posted by koinu at 20:00| 東京 🌁| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする