2019年11月15日

小森収編『短編ミステリの二百年』

プロジェクト初となるアンソロジー

本書は、書評家の小森収先生が〈Webミステリーズ!〉で現在も連載中の評論「短編ミステリ読みかえ史」をベースに、19世紀から21世紀にわたり発表された厖大な海外ミステリ短編の中から、厳選した名作傑作を収録する全6巻のアンソロジー。

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・短編は可能なかぎりすべて新訳で収録

・江戸川乱歩編『世界推理短編傑作集』と収録作品の重複なし

・「短編ミステリ読みかえ史」を改稿した、作品解説としても読める評論を各巻に収録


第1巻には11人の著者による12短編を収録しました(1作家1短編とはかぎらないのも特徴です)。12編すべて、本書のための新訳となっている。

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【目次】

「霧の中」リチャード・ハーディング・デイヴィス/猪俣美江子訳

「クリームタルトを持った若者の話」ロバート・ルイス・スティーヴンスン/直良和美訳

「セルノグラツの狼」サキ/藤村裕美訳

「四角い卵」サキ/藤村裕美訳

「スウィドラー氏のとんぼ返り」アンブローズ・ビアス/猪俣美江子訳

「創作衝動」サマセット・モーム/白須清美訳

「アザニア島事件」イーヴリン・ウォー/門野集訳

「エミリーへの薔薇」ウィリアム・フォークナー/深町眞理子訳

「さらばニューヨーク」コーネル・ウールリッチ/門野集訳

「笑顔がいっぱい」リング・ラードナー/直良和美訳

「ブッチの子守歌」デイモン・ラニアン/直良和美訳

「ナツメグの味」ジョン・コリア/藤村裕美訳

  *

「短編ミステリの二百年」小森収

第1巻は1901年に発表された雰囲気抜群の綺譚「霧の中」(かつて東京創元社〈世界大ロマン全集〉4巻『緑のダイヤ』に「霧の夜」の題名で収録)を巻頭に、『新アラビア夜話』集中随一の傑作「クリームタルトを持った若者の話」、深町眞理子先生の翻訳によるフォークナーの名作「エミリーへの薔薇」や、編者がウールリッチの最高傑作短編と断じる「さらばニューヨーク」、サリンジャーが作品中で絶賛した珠玉の短編「笑顔がいっぱい」などマスターピース揃い。

posted by koinu at 23:00| 東京 ☀| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする