2019年08月03日

天と地と

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タヌキとカエルとの対決🐸

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2019年08月02日

荘子の臨終における姿勢

 荘子が危篤に陥った。臨終の床に集まった弟子たちは、立派な葬儀を出したいと願ったが、荘子はこれを拒んだ。

 「天地は私の棺桶で、日月星辰は宝器、万物は会葬者なのだ。この上何を付け加える必要があろう。このまま打ち捨ててもらいたい」

 だが、弟子たちは納得しない。

 「それでは、先生のお体が、鳥に喰われてしまいます」

 「地上に放置すれば、鳥に喰われもしよう。だが、地下深く埋葬したとて、いずれは虫の餌となるのだ。ことさら一方から取り上げておいて他方に与えるのは、不公平というものではないか。だからと言って、公平であろうとして作為を働かせても、真の公平は得られないし、自然に順応しようとして作為を働かせても、真の順応は得られない。

 己の賢をたのむ者は、知を働かせることによってかえって事物に支配されるが、聖知の所有者はただ無心に事物に順応するだけだ。賢知は所詮、聖知には及ばない。だが、この道理を知らぬ人々は、自己の判断を固執して作為を弄し、いつまでも束縛から解放されることがない。なんとも哀れではないか」

 

   『荘子』 (岸 陽子 訳)
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塩パン

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空洞化されたパン中身には驚きました。塩味のパロディパン。。
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2019年08月01日

クロード・シモン『アカシア』

「ある夜 彼は一枚の白紙を前にテーブルに向かった。いまは春だった。部屋の窓はほの温かい夜の聞に向かって開いていた。庭に生えている大きなアカシアの木の枝の一本がほとんど壁に触れていて、電燈に照らしだされたいちばん近くの梢が彼にも見え、ペン先に似たかたちの葉が閣を背景にかすかにひくつき、楕円形をした小葉が電燈の明かりでどぎつい緑に色づいて、時折冠毛みたいに動き、まるでそれ自身の力にうながされているみたいで、まるで木全体が目覚め、武者ぶるいし、気合をいれるみたいで、それからすべてが鎮まり、葉群ももとの不動の姿を取りもどすのだった。」(クロード・シモン『アカシア』より)

【小説を改革するための様々な技術的工夫である以上に、世界(対象)にじかに立ち向かう態度のあらためての浄化であり、世界(対象)をあるがままに言語化以前の状態で言語化するという、本来不可能なはずの試みに敢えて挑戦するための新たな≪論理≫の模索にほかならない】

クロード・シモン 
Claude SIMON[1913-2005] 
フランスの作家。マダガスカル島タナナリーヴ生まれ。11歳で母を亡くし、パリの名門スタニスラス校の寄宿生となる。オックスフォードやケンブリッジ大学に通ったのち、絵画を学ぶ一方で、カフカ、ジョイス、フォークナー、コンラッド、プルーストを発見。1936年9月、スペイン内戦下のバルセロナに2週間ほど滞在して純粋な暴力に初めてふれる。CNT アナキスト系のメンバーと連絡を保ち、武器輸送に協力。1939年8月、第2次世界大戦の竜騎兵連隊に伍長として召集されて、ベルギーでの戦闘(撤退)に参加。捕虜となるが、1940年10月に脱走。南仏ペルピニャンの城館に身を落ち着け、絵を描き、執筆に着手。1945年に『ペテン師』を出版。
1956年にロブ=グリエと知り合いになり、『風』を刊行するように説得される。1957年『風』58年『草』60年『フランドルへの道』を刊行して、エクスプレス賞を受賞。1962年3月にレア・カラヴァスと出会い、結婚。
1967年『歴史』69年『ファルサロスの戦い』71年『導体』73年『三枚つづきの絵』75年『実物教育』81年『農耕詩』を刊行して85年にノーベル文学賞を受賞。1989年『アカシア』97年『植物園』、2001年『路面電車』を刊行。 
posted by koinu at 11:00| 東京 ☀| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする