2019年07月02日

いわさきちひろ氏夫亡くなる

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絵本画家いわさきちひろさんの夫だった松本善明氏が6月24日に老衰のため埼玉県所沢市の病院で死去した。喪主は長男で絵本評論家、ちひろ美術館を創設した松本猛氏。後日、お別れの会を開く予定らしいです。

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松本猛さんが執筆して福井新聞が2018年に連載した「花と子どもの画家 いわさきちひろ」では、前夫と死別して疎開先から絵筆一本で生きる決意をして上京。1949年共産党の勉強会で年下の松本善明さんと運命的に出会い結婚。松川事件などを事実と推測を分けて説明する態度、一生金銭を儲ける仕事に就かないという姿勢に好感を抱いた。
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posted by koinu at 08:25| 東京 ☔| 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月01日

『カードの履暦』ペンギンタロット紹介

ペンギン好きのクリエーターのユニット、ペン銀舎が制作した楽しいペンギンのタロット。
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 明るく元気で、かわいいタロットですが、1972年(昭和47年)タロットの黎明期に多大な貢献と影響を与えた「錬金術ータロットと愚者の旅」や「薔薇十字の魔法」を著したドイツ文学者の種村季弘氏の教えを受けた、タロットの本質的な意味を理解するスタッフが制作しており、付属しているオリジナルの日本語解説紙も価値のある内容となっている。パッケージに各シリアルナンバーが記載された800部の限定版。
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『カードの履暦』より http://www.phgenki.jp/item/1607/

ペンギンタロット 22枚 サイズ〔130×65〕オリジナル日本語解説紙付き。
[日本・ペン銀舎製]
https://uranai.life-hacker.net/penguin/
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posted by koinu at 21:00| 東京 ☔| 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

巨人の肩の上に

アイザック・ニュートンは科学者ロバート・フックへの手紙で、「私がかなたを見渡せたのだとしたら、それはひとえに巨人の肩の上に乗っていたからです。( If I have seen further it is by standing on the shoulders of Giants.)」と記した。


「先人の積み重ねた発見(成果・知識)」から、「その上で発見された新たな事実」が開ける。


つまり知識や観察するのが少ないと、遠くまで見回しことが出来ずに、身の廻りの瑣末なことばかり掘り下げて堂々巡りする。

posted by koinu at 13:00| 東京 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「死んだ男」 鮎川信夫

たとえば霧や 

あらゆる階段の跫音のなかから、 

遺言執行人が、ぼんやりと姿を現す。 

−−これがすべての始まりである。

遠い昨日…… 

ぼくらは暗い酒場の椅子のうえで、 

ゆがんだ顔をもてあましたり 

手紙の封筒を裏返すようなことがあった。 

「実際は、影も、形もない?」 

−−死にそこなってみれば、たしかにそのとおりであった

Mよ、昨日のひややかな青空が 

剃刀の刃にいつまでも残っているね。 

だがぼくは、何時何処で 

きみを見失ったのか忘れてしまったよ。 

短かかった黄金時代−− 

活字の置き換えや神様ごっこ−− 

「それが、ぼくたちの古い処方箋だった」と呟いて……

いつも季節は秋だった、昨日も今日も、 

「淋しさの中に落葉がふる」 

その声は人影へ、そして街へ、 

黒い鉛の道を歩みつづけてきたのだった。

埋葬の日は、言葉もなく 

立会う者もなかった、 

憤激も、悲哀も、不平の柔弱な椅子もなかった。 

空にむかって眼をあげ 

きみはただ重たい靴のなかに足をつっこんで静かに横わったのだ。 

「さよなら。太陽も海も信ずるに足りない」 

Mよ、地下に眠るMよ、 

きみの胸の傷口は今でもまだ痛むか。

 

(『鮎川信夫全詩集』1965・荒地出版社刊より)


昨日掲載した幽霊船長が若い頃に、同人誌に書いた詩である。Mという人物が昭和に読んだ時と、令和の今においては意味すること存在感が変わって受け留められるポエム作品。

posted by koinu at 09:00| 東京 ☔| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする