2019年06月11日

「所有しない」ガンジーの哲学

息子に宛てたガンジーの手紙 1930年8月26日より

 所有しないということは、盗まないということ同じである。もともと盗んだわけではなくても、必要のないのに所有している物はやはり盗んだものに分類される。所有することは将来に備えることである。真実を追い求める者、愛の規律に従う者は、明日のために何かを取っておくことなどできないはずである。


もし各自が必要とする物だけを持つようにすれば、誰も欠乏する者がなく、みんな満足して暮らせる。実際、金持ちも貧乏な者と同じくらい不満の固まりである。貧しい者は億万長者になろうと欲し、億万長者はさらにもっとすごい億万長者になろうとしている。


 所有しないことの完全な理想的状態は、人間が鳥のように、頭上に屋根を持たず、装わず、明日のための食料も一切貯蔵しないこととなるであろう。日毎の糧は間違いなく必要なものではあるが、それを与えるのは神の仕事であって、人のやることではない。


 所有しないということは、物だけでなく思考にもあてはまることを覚えておきなさい。どうでも良いことで頭を一杯にしている人は、その計り知れない原理を破っている。我々を神から離れさせる考え、我々を神に向かわせない考えは不要の所有物である。それらは我々の行く手を遮る物となる。



モーハンダース・カラムチャンド・ガーンディー(Mohandas Karamchand Gandhi、1869年10月2日 - 1948年1月30日)インドのグジャラート出身の弁護士、宗教家、政治指導者。

posted by koinu at 11:00| 東京 ☔| 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする