2019年06月21日

『ジェイムズ・ジョイスの謎を解く』 柳瀬尚紀 (岩波新書)

20世紀最大の文学者の一人であるジョイスの代表作『ユリシーズ』。このとてつもなく巨大で重層的な作品に作者は無数の謎をしかけた。なかでもダブリンの安酒場で滔々と語る《俺》とは誰か,この作品中最大の謎に緻密な論証により世界で初めて決定的な解答を与え,さらに次々に現れるあらたな謎を快刀乱麻に読み解いて,文学的スリルと興奮の世界へ誘う。

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『ユリシーズ』の第12章はホメロスの『オデュッセイア』の出てくる一つ目の巨人キュクロプスが章題。名前のわからない「俺」が主筋を語り、正体不明の語り手がパロディを挿入する。従来は(未だに)「俺」は「取り立て屋」なる人物だといわれてた。しかし「俺」一人称キャラクターは「犬」だった。世紀の「大発犬」を検証していく。全18挿話のうちの1章について新書1冊で面白く解く。柳瀬さんの翻訳は訳本と原典を突き合わせて、解読する最大の興趣がある。
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1995年11月3日に読売新聞紙上ではじめて筆者が「<俺>=犬」説を披露して、国内外からさまざまな反応があって、外国からのもっとも早い反応はジョイスの縁者かららしい。


「ジェイムズ・ジョイスは、自分が実に貧しい創造的想像力しか持ち合わせていないと語ったことがあります。金の扱いがまるでできないことを除けば、私の受け継いでいるのもせいぜいそれしかありませんので」と、同氏はアイリッシュユーモア(?)を付け加え、「私の想像力では<俺>を犬として第12挿話を読むことはできそうにありません」と書いてきた。


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語り手が故ミセス・リオーダン夫人の元飼い犬のテリア犬だとすると、謎だった箇所が明らかに筋が通る。

語り手の使う間投詞「Gob!」が「God!」の意味で使われて、「b」を裏返して、反対から読むと「dog」になるアナグラムはジョイスらしい。「俺」がぶらりとパブから出て、下痢便を出すのも人間としての「俺」が小用を足すという解釈よりも尤もらしい。わんわんと臭う解釈に脱帽です。



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2019年06月20日

ストーンズ幻のTVロックンロールサーカスDVD4k発売

The Rolling Stones Rock and Roll Circus

1968年12月にローリング・ストーンズ自らが企画、ジョン・レノン、エリック・クラプトン、ザ・フーほか豪華ゲストも迎えてフィルム撮りされながら、1996年にVHS/LD/CDで発売までお蔵入りだった幻のTVショウ。

4Kレストアされ格段に画質/音質が向上した初BD化&DVDと、リミックス/リマスターされボーナス・トラックも追加したサウンドトラックCD2枚、リミテッド・デラックス・エディション。


The Rolling Stones Rock and Roll Circus 出演者と収録曲

イントロダクション(剣闘士の入場 − Entrance of the Gladiators)

ジェスロ・タル Song For Jeffrey

ザ・フー A Quick One While He's Away

タジ・マハール Ain't That A Lot Of Love

マリアンヌ・フェイスフル Something Better

ザ・ダーティー・マック Yer Blues

オノ・ヨーコ&イヴリー・ギトリスwithザ・ダーティー・マック Whole Lotta Yoko 


ローリング・ストーンズ

Jumpin' Jack Flash

Parachute Woman

No Expectations

無情の世界 You Can't Always Get What You Want

悪魔を憐れむ歌 Sympathy For The Devil

地の塩 Salt Of The Earth


DVDに追加収録された曲

タジ・マハール

Checkin' Up On My Baby

Leavin' Trunk

Corina

ジュリアス・カッチェン

火祭りの踊り − Ritual Fire Dance

ピアノ・ソナタ ハ長調 K.545 第一楽章 − Sonata In C, First Movement

ザ・ダーティー・マック

ヤー・ブルース(テイク2バージョン) − Yer Blues(TK2 Quad Split)

ローリング・ストーンズ

悪魔を憐れむ歌〜ファット・ボーイ・スリム・リミックス・バージョン

アルバム『ベガーズ・バンケット』からの楽曲を中心に、スタジオ録音から進化した演奏を聴かせるストーンズの他、ジョン・レノン、エリック・クラプトン、キース・リチャーズ、ミッチ・ミッチェルから成るスーパー・グループ“ザ・ダーティ・マック”や、ザ・フー、ジェスロ・タル、タジ・マハール、マリアンヌ・フェイスフル、オノ・ヨーコらがパフォーマンスを披露する映像は、ドルビービジョンとドルビーアトモスを採用した4kレストア版。スタンダード(4:3)とワイドスクリーン(16:9)の双方を楽しむことができます。

Disc-2には2004年のDVD化の際に加えられたボーナス映像をオーディオ化した7曲に、ザ・ダーティ・マックによる2曲を追加収録。名曲「レヴォリューション」のリハーサル演奏は、ストーンズ・ファンのみならずビートルズ・ファンやクラプトン・ファンも驚喜すること間違いなしの初登場音源。

44Pブックレットには、69年当時、米ローリング・ストーン誌に掲載されたデヴィッド・ダルトンによるエッセイと、マイケル・ランドルフが撮影したザ・ローリング・ストーンズらの写真を掲載。

輸入国内盤仕様/完全生産限定盤、日本盤のみ日本語字幕付き(ブルーレイ/DVD)/SHM-CD仕様(CD)、英文解説 翻訳付 さらにSHM-CDのみLP仕様でも登場。

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2019年06月19日

「日本語ほど面白いもの はない邑智小学校六年一組特別授業」 柳瀬尚紀著/新潮社刊

天才の柳瀬先生、すばらしい時間をありがとう―『チョコレート工場の秘密』の訳者が島根県の山奥・美郷町で学ぶ十六名の前で教壇に立った。さて、事の顛末は...。子供たちの可能性は無限大!感動の教育ドキュメント。

生徒は六年生全員の十六人。2009年10月28日に行われた特別授業。

1 子どもの本屋さんに誘われて・・・著者の経歴、特別授業のきっかけについて 

2 みんな日本語という世界の住人−第一回特別授業

3 六年一組十六名からの手紙
4 邑智小学校は開校七年目・・・過疎という現実と、教育環境の素晴らしさについて
5 最大の奇蹟は言語である−第二回特別授業
6 子どもたちの創作
7 空想授業:邑智中学校一年生に向けて

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▽ 心に残った文章達(本書からの引用文)
一連のロアルド・ダール翻訳を世に出してみて、「子供」というものは決して侮れないと知ったこともある。読者ハガキに書かれている感想の言葉がすばらしかった。工夫を凝らした訳語に対して、常識にとらわれない新鮮な反応が返ってくる。少年・少女というものがどれだけの可能性を秘めているか、ぼくはいささか無知でありすぎた。

「言葉のはじまり」を考えるとき、ぼくの頭にはいつも、人間同士が共通に持っている気持、通じ合っている気持というものが浮かびます。なにかとても近い間柄同士で交わされている気持の通じ合い方があって、そんな中から言葉が生まれてきたのではないかとも思うのです。言葉はもともと暖かい関係の中から生まれてきたのではないか、そんなふうにも考えたくなるときがあるのです。

言葉があるおかげでおたがいに通じ合える、言葉は他人に何かを伝える。そしてもう一つ、当たり前すぎていちいち意識しないでしょうが、言葉は他人だけでなく、自分に何かを伝えるんですね。
つまり、ほとんど一日中、話相手がいなくても言葉といっしょなんですね。いつも言葉がいっしょにいてくれるから安心できる。
言葉は生き物です。ですから、大切に、ていねいに、使ってあげなくてはいけません。
「本」という文字は、「木」という文字に横棒が一本ついています。
この横棒は木の根もとを表します。本は、言葉を手に入れて文字を手に入れた人間の根もとになってくれるんですね。
木の葉は次から次へと生い茂ります。言葉というものも、みんながどんどんしゃべったり書いたりすることにより、言葉が言葉をどんどん生んで、葉っぱのように増えてゆく。「言葉」と書くようになった理由は、だいたいこういうことではないかと、古い国語の学者たちは言っています。
芥川の文章の中に、「最大の奇蹟は言語である」という言葉があります。人間にとって、ほんとうに珍しく貴重な出来事は「言語」、言葉を持ったことだと言っているんです。
「すごくいい」と言ったのは、言葉が、ええと、どう言ったらよいかな…言葉が、そう、きみらの瞳みたいに生き生きしてる。言葉が、きみらの瞳のように、ひたむきなんです。うそがない。ごまかしがない。
去年、坂井先生とゆっくりお話したとき、小六のきみたちについてこうおっしゃっていました。
「みんな、力いっぱい遊んでいます」
いい言葉だなあ、と、心打たれました。「力いっぱい」という言葉には、充実感があります。
何が「本」で、何が「末」か。
これはなかなか厄介な問題です。中学生になって、これからぐんぐん大人になっていくきみたちは、将来、この難問に出会うことがしょっちゅうあるはずです。それは自分で決めなくてはいけない。自分で決めるしかない。きみたちなら大丈夫だと信じていますから、ああしろ、こうしろと、ぼくは言いません。
きみたちなら大丈夫だと信じていますと言ったのは、きみたちの六年生のときの「学級目標」を知っているからです。目にしたとき、ぼくはほんとに感心しました。
「利他の行動」
「物事を追究」
「力を出し尽くす」
この三つですね。
この言葉さえ忘れなければ、これから先の人生で、何が「本」で何が「末」かという問題を正しく解いていけるはずです。
強烈に印象に残ったボードレールの言葉があります。天才とは、随意に再発見される幼少期である。天才というのは、好きなときに好きなように思い起こす幼少期なのだ、と、天才詩人は言っているのです。
(本書から引用)
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ランボーの10月詩篇

Jean Nicolas Arthur Rimbaud

(中原中也/ 翻訳)



「災難」


霰弾の、赤い泡沫しぶきが、ひもすがら

青空の果で、鳴つてゐる時、

その霰弾を嘲笑あざわらつてゐる、王の近くで

軍隊は、みるみるうちに崩れてゆく。


狂気の沙汰が搗き砕き

幾数万の人間の血ぬれの堆積やまを作る時、

――哀れな死者等は、自然よおまへの夏の中、草の中、歓喜の中、

甞てこれらの人間を、作つたのもおゝ自然おまえ!――


祭壇の、緞子の上で香を焚き

聖餐杯(せいさんはい)を前にして、笑つてゐるのは神様だ、

ホザナの声に揺られて睡り、


悩みにすくんだ母親達が、古い帽子のその下で

泣きながら二スウ銅貨をハンケチの

中から取り出し奉献する時、開眼するのは神様だ

〔一八七〇、十月〕Jean Nicolas Arthur Rimbaud

(中原中也/ 翻訳)



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「シーザーの激怒」


蒼ざめた男、花咲く芝生の中を、

黒衣を着け、葉巻咥へて歩いてゐる。

蒼ざめた男はチュイルリの花を思ふ、

曇つたその眼めは、時々烈しい眼付をする。


皇帝は、過ぐる二十年間の大饗宴に飽き/\してゐる。

かねがね彼は思つてゐる、俺は自由を吹消さう、

うまい具合に、臘燭のやうにと。

自由が再び生れると、彼は全くがつかりしてゐた。


彼は憑かれた。その結ばれた唇の上で、

誰の名前が顫へてゐたか? 何を口惜くやしく思つてゐたか?

誰にもそれは分らない、とまれ皇帝の眼めは曇つてゐた。


恐らくは眼鏡を掛けたあの教父、教父の事を恨んでゐた、

――サン・クルウの夕べ夕べに、かぼそい雲が流れるやう

その葉巻から立ち昇る、煙にジツと眼めを据ゑながら。

〔1870年10月〕Jean Nicolas Arthur Rimbaud

(中原中也/ 翻訳)


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「キャバレールにて」


午後の五時。

五六日前から、私の靴は、路の小石にいたんでゐた、

私は、シャルルロワに、帰つて来てゐた。

キャバレールでバタサンドヰッチと、ハムサンドヰッチを私は取つた、

ハムの方は少し冷え過ぎてゐた。


好い気持で、緑のテーブルの、下に脚を投出して、

私は壁掛布かべかけの、いとも粗朴な絵を眺めてた。

そこへ眼の活々とした、乳房の大きく発達した娘こが、

――とはいへ決していやらしくない!――


にこにこしながら、バタサンドヰッチと、

ハムサンドヰッチを色彩いろどりのある

皿に盛つて運んで来たのだ。


桃と白とのこもごものハムは韮の球根たまの香放ち、

彼女はコップに、午後の陽をうけて

金と輝くビールを注いだ。

〔一八七〇、十月〕 Jean Nicolas Arthur Rimbaud

(中原中也/ 翻訳)

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2019年06月18日

アルチュール・ランボー詩篇より 「いたづら好きな女」「失われた毒薬」

「いたづら好きな女」


ワニスと果物の匂ひのする、

褐色の食堂の中に、思ふ存分

名も知れぬベルギー料理を皿に盛り、

私はひどく大きい椅子に埋まつてゐた。


食べながら、大時計オルロージュの音を聞き、好い気持でジツとしてゐた。

サツとばかりに料理場の扉とが開くと、

女中が出て来た、何事だらう、

とにかく下手な襟掛をして、ベルギー・レースを冠つてゐる。


そして小さな顫へる指で、

桃の肌へのその頬を絶えずさはつて、

子供のやうなその口はとンがらせてゐる、


彼女は幾つも私の近くに、皿を並べて私に媚びる。

それからこんなに、――接唇くちづけしてくれと云はんばかりに――

小さな声で、『ねえ、あたし頬ほつぺたに風邪引いちやつてよ……』


シヤルルロワにて、1890

(中原中也/ 翻訳)



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「失はれた毒薬」(未発表詩)


ブロンドとまた褐かちの夜々、

思ひ出は、ああ、なくなつた、

夏の綾織レースはなくなつた、

手なれたネクタイ、なくなつた。


露台ルコンの上に茶は月が、

漏刻が来て、のんでゆく。

いかな思ひ出のいかな脣趾くちあと

ああ、それさへものこつてゐない。


青の綿布めんぷの帷幕とばりの隅に

光れる、金の頭の針が

睡つた大きい昆虫のやう。


貴重な毒に浸されたその

細尖ほさきよ私に笑みまけてあれ、

私の臨終をはりにいりようである!


OEVRES D'ARTHUR RIMBAUD

アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud

(中原中也/ 翻訳)

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2019年06月17日

タロットカード図案の作り方

中世マルセイユ版タロットには、シンボリズムが描かれている。
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図版構成に役立つので、キャラクターの肉付けや衣装から作画するより、タロットの骨格要素から入ることが肝心。
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タロット図案制作のページ
http://pengiin.seesaa.net/category/27016971-1.html

「タロットカードの作り方」1から12まで詳しく公開中です。
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2019年06月16日

新編バベルの図書館 / ホルヘ・ルイス・ボルヘス編纂序文 (国書刊行会)

「バベルの図書館」全30巻は絶版になっているので、図書館で借りて読もうとしたら、「新編バベルの図書館」全6巻となっていた。

変形版「バベルの図書館」シリーズは図書として縦長で軽くてユニークなものだった。合本となると以前のように、寝転んで物語世界へ惚けてはいられないかも知れない。ボルヘスの選んだ作品の目次だけでも記憶しておこう。


1: アメリカ編: Hawthorne, Poe, London, James, Melville. 

2: イギリス編1: Wells, Wilde, Saki, Chesterton, Kipling. 

3: イギリス編2: Stevenson, Lord Dunsany, Machen, Hinton, Beckford. 

4: フランス編: Voltaire, Villiers de L'Isle-Adam, Bloy, Cazotte. 

5: ドイツ・イタリア・スペイン・ロシア編: Kafka, Dostoyevsky, Andreev, Tolstoy, Meyrink, Papini, Alarcón. 

6: ラテンアメリカ・中国・アラビア編: Racconti Argentini, Le mille e una notte : Galland, Le mille e una notte : Burton, P'u sung-ling, Lugones, Borges


収録作品

1: ウェイクフィールド / ナサニエル・ホーソーン著 ; 酒本雅之訳

人面の大岩 / ナサニエル・ホーソーン著 ; 竹村和子訳

地球の大燔祭 / ナサニエル・ホーソーン著 ; 竹村和子訳

ヒギンボタム氏の災難 / ナサニエル・ホーソーン著 ; 竹村和子訳

牧師の黒いベール / ナサニエル・ホーソーン著 ; 酒本雅之訳


盗まれた手紙 / エドガー・アラン・ポー著 ; 富士川義之訳

壜のなかの手記 / エドガー・アラン・ポー著 ; 富士川義之訳

ヴァルドマル氏の病症の真相 / エドガー・アラン・ポー著 ; 富士川義之訳

群集の人 / エドガー・アラン・ポー著 ; 富士川義之訳

落し穴と振子 / エドガー・アラン・ポー著 ; 富士川義之訳

マプヒの家 / ジャック・ロンドン著 ; 井上謙治訳

生命の掟 / ジャック・ロンドン著 ; 井上謙治訳

恥っかき / ジャック・ロンドン著 ; 井上謙治訳

死の同心円 / ジャック・ロンドン著 ; 井上謙治訳

影と光 / ジャック・ロンドン著 ; 井上謙治訳

私的生活 / ヘンリー・ジェイムズ著 ; 大津栄一郎訳

オウエン・ウィングレイヴの悲劇 / ヘンリー・ジェイムズ著 ; 林節雄訳

友だちの友だち / ヘンリー・ジェイムズ著 ; 林節雄訳

ノースモア卿夫妻の転落 / ヘンリー・ジェイムズ著 ; 大津栄一郎訳

代書人バートルビー / ハーマン・メルヴィル著 ; 酒本雅之訳


2: 白壁の緑の扉 / H・G・ウェルズ著 ; 小野寺健訳

プラットナー先生綺譚 / H・G・ウェルズ著 ; 小野寺健訳

亡きエルヴシャム氏の物語 / H・G・ウェルズ著 ; 小野寺健訳

水晶の卵 / H・G・ウェルズ著 ; 小野寺健訳

魔法屋 / H・G・ウェルズ著 ; 小野寺健訳

アーサー・サヴィル卿の犯罪 / オスカー・ワイルド著 ; 小野協一訳

カンタヴィルの幽霊 / オスカー・ワイルド著 ; 小野協一訳

幸せの王子 / オスカー・ワイルド著 ; 矢川澄子訳

ナイチンゲールと薔薇 / オスカー・ワイルド著 ; 矢川澄子訳

わがままな大男 / オスカー・ワイルド著 ; 矢川澄子訳

無口になったアン夫人 / サキ著 ; 中西秀男訳

お話の上手な男 / サキ著 ; 中西秀男訳

納戸部屋 / サキ著 ; 中西秀男訳

ゲイブリエル-アーネスト / サキ著 ; 中西秀男訳

トーバモリー / サキ著 ; 中西秀男訳

名画の額ぶち / サキ著 ; 中西秀男訳

非安静療法 / サキ著 ; 中西秀男訳

やすらぎの里モーズル・バートン / サキ著 ; 中西秀男訳

ウズラの餌 / サキ著 ; 中西秀男訳

あけたままの窓 / サキ著 ; 中西秀男訳

スレドニ・ヴァシュター / サキ著 ; 中西秀男訳

邪魔立てするもの / サキ著 ; 中西秀男訳

三人の黙示録の騎士 / G・K・チェスタトン著 ; 富士川義之訳

奇妙な足音 / G・K・チェスタトン著 ; 富士川義之訳

イズレイル・ガウの名誉 / G・K・チェスタトン著 ; 富士川義之訳

アポロンの眼 / G・K・チェスタトン著 ; 富士川義之訳

イルシュ博士の決闘 / G・K・チェスタトン著 ; 富士川義之訳

祈願の御堂 / ラドヤード・キプリング著 ; 土岐恒二訳

サーヒブの戦争 / ラドヤード・キプリング著 ; 土岐恒二訳

塹壕のマドンナ / ラドヤード・キプリング著 ; 土岐恒二訳

アラーの目 / ラドヤード・キプリング著 ; 土岐知子訳

園丁 / ラドヤード・キプリング著 ; 土岐知子訳


3: 声たちの島 = The isle of voices / ロバート・ルイス・スティーヴンソン著 ; 高松雄一, 高松禎子訳

壜の小鬼 = The bottle imp / ロバート・ルイス・スティーヴンソン著 ; 高松雄一, 高松禎子訳

マーカイム = Markheim / ロバート・ルイス・スティーヴンソン著 ; 高松雄一, 高松禎子訳

ねじれ首のジャネット = Thrawn Janet / ロバート・ルイス・スティーヴンソン著 ; 高松雄一, 高松禎子訳

潮が満ち引きする場所で = Where the tides ebb and flow / ダンセイニ卿著 ; 原葵訳

剣と偶像 = The sword and the idol / ダンセイニ卿著 ; 原葵訳

カルカッソーネ = Carcassonne / ダンセイニ卿著 ; 原葵訳

ヤン川の舟唄 = Idle days on the Yann / ダンセイニ卿著 ; 原葵訳

野原 = The field / ダンセイニ卿著 ; 原葵訳

乞食の群れ = The beggars / ダンセイニ卿著 ; 原葵訳

不幸交換商会 = The bureau d'echange de maux / ダンセイニ卿著 ; 原葵訳

旅籠の一夜 = A night at an inn / ダンセイニ卿著 ; 原葵訳

黒い石印のはなし = The novel of the black seal / アーサー・マッケン著 ; 南條竹則訳

白い粉薬のはなし = The novel of the white powder / アーサー・マッケン著 ; 南條竹則訳

輝く金字塔 = The shining pyramid / アーサー・マッケン著 ; 南條竹則訳

第四の次元とは何か = What is the fourth dimension? / チャールズ・ハワード・ヒントン著 ; 宮川雅訳

平面世界 = A plane world / チャールズ・ハワード・ヒントン著 ; 宮川雅訳

ペルシアの王 = The Persian king / チャールズ・ハワード・ヒントン著 ; 宮川雅訳

ヴァテック = Vathek / ウィリアム・ベックフォード著 ; 私市保彦訳



4: メムノン / ヴォルテール著 ; 川口顕弘訳

慰められた二人 / ヴォルテール著 ; 川口顕弘訳

スカルマンタドの旅行譚 / ヴォルテール著 ; 川口顕弘訳

ミクロメガス / ヴォルテール著 ; 川口顕弘訳

白と黒 / ヴォルテール著 ; 川口顕弘訳

バビロンの王女 / ヴォルテール著 ; 川口顕弘訳

希望 / ヴィリエ・ド・リラダン著 ; 釜山健訳

ツェ・イ・ラの冒険 / ヴィリエ・ド・リラダン著 ; 井上輝夫訳

賭金 / ヴィリエ・ド・リラダン著 ; 井上輝夫訳

王妃イザボー / ヴィリエ・ド・リラダン著 ; 釜山健訳

最後の宴の客 / ヴィリエ・ド・リラダン著 ; 井上輝夫訳

暗い話、語り手はなおも暗くて / ヴィリエ・ド・リラダン著 ; 釜山健訳

ヴェラ / ヴィリエ・ド・リラダン著 ; 井上輝夫訳

煎じ薬 / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

うちの年寄り / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

プルール氏の信仰 / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

ロンジュモーの囚人たち / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

陳腐な思いつき / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

ある歯医者へのおそろしい罰 / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

あんたの欲しいことはなんでも / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

最後に焼くもの / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

殉教者の女 / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

白目になって / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

だれも完全ではない / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

カインのもっともすばらしい見つけもの / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

悪魔の恋 / ジャック・カゾット著 ; 渡辺一夫, 平岡昇訳



5: 禿鷹 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

断食芸人 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

最初の悩み / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

雑種 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

町の紋章 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

プロメテウス / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

よくある混乱 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

ジャッカルとアラビア人 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

十一人の息子 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

ある学会報告 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

万里の長城 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

鰐 / ドストエフスキー [著] ; 望月哲男訳

ラザロ / アンドレーエフ [著] ; 金澤美知子訳

イヴァン・イリイチの死 / トルストイ [著] ; 川端香男里訳

J・H・オーベライト、時間 - 蛭を訪ねる / グスタフ・マイリンク [著] ; 種村季弘訳

ナペルス枢機卿 / グスタフ・マイリンク [著] ; 種村季弘訳

月の四兄弟 / グスタフ・マイリンク [著] ; 種村季弘訳

泉水のなかの二つの顔 / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

完全に馬鹿げた物語 / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

精神の死 / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

「病める紳士」の最後の訪問 / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

もはやいまのままのわたしではいたくない / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

きみは誰なのか? / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

魂を乞う者 / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

身代わりの自殺 / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

逃げてゆく鏡 / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

返済されなかった一日 / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

死神の友達 / ペドロ・アントニオ・デ・アラルコン [著] ; 桑名一博訳

背の高い女 / ペドロ・アントニオ・デ・アラルコン [著] ; 菅愛子訳


6:

アルゼンチン短篇集/千夜一夜物語 ガラン版/千夜一夜物語 バートン版/蒲松齢/レオポルド・ルゴーネス/ホルヘ・ルイス・ボルヘス

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『塩の像』レオポルド・ルゴーネス 牛島信明 訳(国書刊行会)

衝撃的に創造性ある面白い短篇集だが絶版となっている。作者L・ルゴーネスは、1874-1938のアルゼンチンの作家。ボルヘスの先駆者である。

巻頭の短編「イスール」は飼い猿に言葉を教えるのにとり憑かれた科学者の物語。猿に並々ならぬ関心で「説明し難い現象』と人間嫌いの紳士が人格分裂を起こしたとき、もう一人の「自分」は猿の形を示した。

イスール Yzur

火の雨 La Lluvia de Fuego

塩の像 La Estatua de Sal

アブデラの馬 Los Caballos de Abdera

説明し難い現象 Un Fenomeno Inexplicable

フランチェスカ Francesca

ジュリエット祖母さん Abuela Julieta


「アブデラの馬」は挙って馬の飼育に熱中する国で、甘やかされた馬が人間並みの知性を持ってしまい反乱を起こす。かなり寓話的・比喩的な内容で、最後の結末に驚く。

「火の雨」はゴモラの街に火の雨が降り始まり、住民が死に絶えた街で最後まで生きていた男の目から描いた終末の話。

「塩の像」はソドムの町で隠遁生活をしていた修道僧が、塩の像になったロトの妻と会う話。対となって描かれるゴモラは栄耀栄華を謳歌していた人類の滅亡の儚さを叙情的に語られ、ソドムのほうは神と人間の対立する焦点を濃厚に展開される。


J・L・ボルヘス編纂 バベルの図書館 18 レオポルド・ルゴーネス『塩の像』 1989年国書刊行会

ルゴーネス

1874-1938。アルゼンチンの詩人、小説家。ボルヘスの師。

詩集

『黄金の山々』 (Las montañas del oro) 1897年

『庭園の黄昏』(Los crepúsculos del jardín) 1905年

『感傷的な暦』 (Lunario sentimantal) 1909年

『世俗的な頌歌』 (Odas seculares) 1910年

『風景の書』 (El libro de los paisajes) 1917年

『昔からの詩』 (Poemas solariegos) 1927年

『リオ・セコのロマンセ』(Romances del Río Seco) 1938年

短編集

『ガウチョの戦い』 (La guerra gaucha) 1905年

『奇妙な力』 (Las fuerzas extrañas) 1906年 収録作に「イスール」(Yzur)など。


牛島信明

1940年生れ。東京外国語大学教授。主要著訳書--『反=ドン・キホーテ論』(弘文堂)、パス『弓と竪琴』(国書刊行会)、ガルシア・ロルカ『血の婚礼 他二篇』(岩波文庫)、セルバンテス『ドン・キホーテ』(岩波少年文庫)ほか。

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ボルヘスが編纂しイタリアのフランコ・マリーア・リッチ社から刊行された文学全集『バベルの図書館』全30巻。本の形は縦長で箱入り、瀟洒という言葉が当てはまる装丁。一冊は本棚に置きたい、書物メディアの魅力をいかんなく発揮しているシリーズだった。


絶版になっている本書の亡き訳者を敬いつつ「塩の像」訳文をWB公開されていた。

http://www.k-hosaka.com/nonbook/shionozo.html

短編「塩の像」レオポルド・ルゴーネス 
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ボルヘス『詩という仕事について』(岩波文庫)

【1967年にアメリカのハーヴァード大学で行われたボルヘスの講義録より】


The woods are lovery, dark, and deep,

But I have promises to keep,

And miles to go before I sleep,

And miles to go before I sleep.


「森は美しく、暗く、深い、しかし、私には果たすべき約束がある、

眠りに就く前に歩くべき道のりが、

眠りに就く前に歩くべき道のりが」


 これらの詩行は完璧そのもので、トリックなどは考えられない。しかしながら、不幸なことに、文学はすべてトリックで成り立っていて、それらのトリックは−−いずれは−−暴かれる。そして読み手たちも飽きるわけです。しかしこの場合は、いかにも慎ましいものなので、それをトリックと呼ぶのが恥ずかしいほどです(ただし、他に適当な言葉がないので、そう呼ばせてもらいます)。

 何しろここでフロストが試みているのは、誠に大胆なものですから。同じ詩行が一字一句の違いもなく二度、繰り返されていますが、しかし意味は異なります。最初の "And miles to go before I sleep." これは単に、物理的な意味です。道のりはニューイングランドにおける空間としてのそれで、sleep は go to sleep 「眠りに就く」を意味します。二度目の "And miles to go before I sleep" では、道のりは空間的なものだけでなく、時間的なそれでもあって、その sleep は die 「死ぬ」もしくは rest 「休息する」の意であることを、われわれは教えられるのです。詩人が多くの語を費やしてそう言ったとすれば、得られた効果は遙かに劣るものとなったでしょう。

私の理解によれば、はっきりした物言いより、暗示の方が遙かにその効果が大きいのです。人間の心理にはどうやら、断定に対してはそれを否定しようとする傾きがある。エマソンの言葉を思い出してください。

"Arguments convince nobody" 「論証は何ぴとをも納得させない」と言うのです。

それが誰も納得させられないのは、まさに論証として提示されるからです。われわれはそれをとくと眺め、計量し、裏返しにし、逆の結論を出してしまうのです。

『詩という仕事について』ボルヘス(岩波文庫)より


「詩は隠喩だ」とボルヘスは言った。

アルゼンチンの詩人ルゴネスから言葉を引きつつ「単語はすべて死せる隠喩である」という。
ボルヘスによると kingの語源は代表者、熟慮を意味するconsider という単語は元来は「星占い」という意味だった。それが「王」「熟慮」という意味になったらしい。
知らずしらずのうちに「隠喩」を使っているが、ボルヘスは「読み手が隠喩として受け止めるものに限定」していた。

目と星、時と河、女と花、夢と生、眠と死、戦と火など、書き手の関心のある隠喩に絞って執筆トレーニングを積み重ねればいい。 


 ボルヘス『詩という仕事について』(岩波文庫)電子書籍

https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b248482.html


レオポルド・ルゴネス(Leopoldo Lugones, 1874年6月13日 - 1938年2月18日)アルゼンチンの詩人、短編作家。アルゼンチン近代を代表する文学者の一人で、モデルニスモ文学の担い手の一人。行動的な性格と旺盛な知的好奇心の持ち主で、著作の中には哲学や数学に踏み込むものもある。斬新な詩風と巧みな修辞が評価されている。ルゴーネスとも表記する。

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2019年06月15日

DANIELA HOROVITZ ダニエラ・オロビッツ

DANIELA HOROVITZ ダニエラ・オロビッツ

1978年ブエノスアイレス生まれの女性シンガー・ソングライター。

https://youtu.be/GcXRNKuqB4g


Entre Las Fieras Y Los Lirios 

2016年のサード・アルバム。

古代ギリシャの女流詩人サッポーやキリスト教神秘主義的な詩編を残した16世紀スペインの司祭サン・フアン・デ・ラ・クルース、エドガー・アラン・ポー、ガルシア・ロルカ、ジョセフ・コンラッド、15世紀イギリスの詠み人知らずの詩、アルゼンチンのレオポルド・ルゴネスやアレハンドラ・ピサルク、ウルグアイのマロサ・ディ・ジョルジオ、マルグリット・ユルスナールの作品にインスパイアされたという自作詩と、「愛と死」をテーマとして古今のさまざまな詩に自ら曲をつけた内容。

https://youtu.be/u1n3Xav-oMQ


古楽、ジャズ、ボレロ、室内楽、フォルクローレ、タンゴ、フラメンコなど、多彩な音楽要素でアレンジした、アダルティな歌曲集。タンゴ系男性歌手アルフレード・ピロらがゲストで参加。


2018年のアルバム

https://youtu.be/SaO6eK5_EgA

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10年ぶりの帰還『RAMMSTEIN』ラムシュタイン

世界で2,000万枚以上のセールスを記録し2.5億回以上でストリーミング再生されている、ドイツが誇る世界的モンスターバンドの新作。シングル「Deutschland」(ドイツ語で「ドイツ」の意味)はドイツのiTunesの総合ソングランキングで1位獲得。


インダストリアルなメタル・サウンド、ショッキングなビデオ、オカルト的イメージ、火炎放射機を使った派手なライヴが世界に強烈なインパクトを与えてきたドイツのバンド。

■プロデュース:オルセン・インヴォルティーニ with ラムシュタイン
『RAMMSTEIN』収録内容
1. DEUTSCHLAND ドイチュラント(ドイツ)
2. RADIO ラディオ(ラジオ)
3. ZEIG DICH ツァイク ディッヒ(姿を見せろ)
4. AUSLANDER アウスレンダー(異邦人)
5. SEX セックス
6. PUPPE プッペ(操り人形)
7. WAS ICH LIEBE ヴァス イッヒ リーベ(俺が愛するもの)
8. DIAMANT ディアマント(ダイヤモンド)
9. WEIT WEG ヴァイト ヴェック(遠く離れて)
10. TATTOO タトゥー
11. HALLOMANN ハローマン


新作を伴い2019年には18か国でスタジアム30公演が決定。
チケット発売後1時間で100万枚以上が売れ28公演が完売。
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サーカ・ウェーヴス『What's It Like Over There?』


サーカ・ウェーヴスの2年振り新作What's It Like Over There?

1か月をかけてレコーディングされてプロデュースはAlan Moulder(Foals、The Killers)が手掛けたサード・アルバム

BECKやDRAKEなどの先駆者、Joni Mitchellなどのクラシックな人達を見習い、バンドは伝統的なインディーらしさや、周りからの期待といった足枷を外すことへの必要性を感じた。"バンドによっては壮大な楽曲を恐れる者もいる。僕らのサード・アルバムではその恐怖体験が幾度とできるんだ! ポップは誰も傷つけやしない。自由にしてくれるだけなんだ!"とKieran Shudall(Gt/Vo)は語る。

Circa Waves / Be Somebody Good
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2019年06月14日

短編フィルムシリーズ『History Of Led Zeppelin』エピソード

デビュー・アルバムをレコーディングしてから50周年を迎えるレッド・ツェッペリン。

YouTubeで配信した公式短編フィルムシリーズ『History Of Led Zeppelin』の第3エピソードまで公開した。

https://youtu.be/CZPA1ZH7kko

1968年12月に1カ月にわたって行われた初のアメリカ・ツアー。オレゴン州でのコンサートは猛吹雪でキャンセルとなり、シアトルの空港まで悲惨なドライブに耐えた後に飛行機でロサンゼルスへ飛んだ。


1stアルバムのプロモ用LPとなるホワイト・ラベルがFMラジオ局、音楽業界へ送られて、フロリダ州タンパで単独コンサートにおける集客数の記録を破った。

https://youtu.be/pVI1sw4mJtQ

第1エピソードでは1968年9月にロンドンのOlympic Studiosに入り、デビューアルバムを1782ポンドの制作費で僅か30時間で収録。

https://youtu.be/U7kY6D1aorY

第2エピソードでは、1968年10月にバンド名がニュー・ヤードバーズからレッド・ツェッペリンに改名された帰路。

https://www.guitarworld.com/news/watch-the-third-episode-of-history-of-led-zeppelin


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2019年06月13日

白洲正子が愛した名人たち

▽二世梅若実「鞍馬天狗」▽友枝喜久夫「弱法師」「松風」▽十五世市村羽左衛門「勧進帳」▽四世井上八千代「桶取」▽ゲスト渡辺保▽石田ひかり

6/14(金)22:00 にっぽんの芸能 (Eテレ)※再放送:6/17(月)午後0時

https://www4.nhk.or.jp/nippongeinou/

独自の審美眼で見出した日本の美を発信し続け、古典芸能にもその眼を向けた随筆家の白洲正子さん。そんな白洲さんが愛した名人の至芸を紹介。

ゲストは生前の白洲さんと親交があった演劇評論家の渡辺保さん。白洲さんの言葉を直に知る渡辺さんとともに、あらためて白洲さんの遺した言葉をひもとき、名人の芸の本質に迫ります。

「鞍馬天狗」

(シテ)二世 梅若実、子方…梅若 景英(6分11秒)〜観世会館〜

「弱法師」

俊徳丸…(シテ)友枝 喜久夫

(9分26秒)〜喜多能楽堂〜

「松風」(シテ)友枝 喜久夫(6分秒)

「勧進帳」富樫左衛門…十五世 片岡仁左衛門(1分11秒)

「桶取」(舞)四世 井上八千代(5分24秒)

〜祇園甲部歌舞練場〜

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2019年06月12日

『金沢・酒宴 』吉田 健一( 講談社文芸文庫)

『金沢・酒宴 』吉田 健一( 講談社文芸文庫)

金沢の町の路次にさりげなく家を構えて心赴くままに滞在する、内山という中年の男。名酒に酔い、九谷焼を見、程よい会話の興趣に、精神自由自在となる"至福の時間"の体験を深まりゆく独特の文体で描出した名篇『金沢』。

灘の利き酒の名人に誘われて出た酒宴の人々の姿が、四十石、七十石入り大酒タンクに変わる自由奔放なる想像力溢れる傑作『酒宴』を併録

「菊正という酒はどこか開き直った、さよう、然らば風のところがあって寝転んでなどは飲めないが、こっちもその積りで正坐して付き合っていれば、味は柾目が通っていて、酔い心地もかえって頭を冴えさせるのに近いものだから、まずは見事な酒である。これに比べると、酒田の初孫という酒はもっと軟かに出来ていて、味も淡々として君子の交りに似たものがあり、それでいて飲んでいるうちに何だかお風呂に入っているような気持ちになって来る。自分の廻りにあるものはお膳でも、火鉢でも、手を突き出せば向うまで通りそうに思われて、その自分までが空気と同じく四方に拡る感じになり、それが酔い潰れたのではなしに、春風が吹いて来るのと一つになった酔い心地なのである。」(「酒宴」)


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2019年06月11日

「所有しない」ガンジーの哲学

息子に宛てたガンジーの手紙 1930年8月26日より

 所有しないということは、盗まないということ同じである。もともと盗んだわけではなくても、必要のないのに所有している物はやはり盗んだものに分類される。所有することは将来に備えることである。真実を追い求める者、愛の規律に従う者は、明日のために何かを取っておくことなどできないはずである。


もし各自が必要とする物だけを持つようにすれば、誰も欠乏する者がなく、みんな満足して暮らせる。実際、金持ちも貧乏な者と同じくらい不満の固まりである。貧しい者は億万長者になろうと欲し、億万長者はさらにもっとすごい億万長者になろうとしている。


 所有しないことの完全な理想的状態は、人間が鳥のように、頭上に屋根を持たず、装わず、明日のための食料も一切貯蔵しないこととなるであろう。日毎の糧は間違いなく必要なものではあるが、それを与えるのは神の仕事であって、人のやることではない。


 所有しないということは、物だけでなく思考にもあてはまることを覚えておきなさい。どうでも良いことで頭を一杯にしている人は、その計り知れない原理を破っている。我々を神から離れさせる考え、我々を神に向かわせない考えは不要の所有物である。それらは我々の行く手を遮る物となる。



モーハンダース・カラムチャンド・ガーンディー(Mohandas Karamchand Gandhi、1869年10月2日 - 1948年1月30日)インドのグジャラート出身の弁護士、宗教家、政治指導者。

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2019年06月10日

百合映画コレクション

映画『パンドラの箱』Die Buchse der Pandora

ドイツ文豪フランク・ヴェデキンド『ルル』原作。「ジャンヌ・ネイの愛」「心の不思議」のG・W・パブスト氏が現代風にアレンジして演出した映画。

主役ルルにはアメリカよりルイズ・ブルックス嬢が渡欧して扮して、助演者としてドイツの名優フリッツ・コルトナー、フランツ・ホフマン・レーデラー、フランスより参加したアリス・ロバーツ嬢が出演。撮影担当は「プラーグの大学生(1926)」のギュンター・クランプ。


【あらすじ】

誰が父だか、誰が母だか、ルルはそれを知らなかった。物心を覚えた時ルルには一人の養父がつきまとい暮らす所は酒場か踊り場に限られていた。そうしたルルがどういう成長をしたか。物語はルルがある大新聞の主筆シェーン博士の寵い者となっているところから始まる。シェーン博士は名家の令嬢と婚約が成立したのでルルに別れ話を持ち出す。ルルはそれを承知せず別れる位なら自分を殺してくれと駄々をこねる。博士はルルの魅力にためらい決断がつかない中にうまうまとルルの術中に陥りどうしても結婚しなければならないような羽目に陥る。遂に博士とルルとの結婚式が挙げられる。しかし世評の悪いこととルルにうるさくつき纏う男達に博士はつくづく愛想をつかし自分の名誉を保つためにルルに自殺をすすめる、がルルはかえって博士を射殺し捕らえられる。ルルを取巻く養父、博士の秘書アルヴァ、ルルを恋する「女」、力業の芸人等これを知って共謀しルルを裁判所から逃走させ、とある港に隠れ住み、日夜賭博にひたり放縦無頼の生活を送る。侯爵と名乗る悪漢はルルの前科を探りこれを以て脅迫しルルをエジプト人に売ろうとする。この事件が中心となってルルの同志に裏切り争いが起こり警官隊の追跡となりルルは進退極まって男に変装しアルヴァと養父とともにロンドンへ高飛びする。ロンドンの生活は困苦そのものであり食べるパンもなく着る夜具さえもなく雨漏りの屋根裏に寵って悲劇の訪れを無為に待っている。遂に決心したルルは生活のために自らを売るために街に出る。これを怒るがどうにも手段のないアルヴァ、これを喜ぶ狡猾な養父、外は霧の深くたれこめたクリスマスの夜である。ルルは一人の男の手を取って家へ連れこむ。ところがその男こそは当時ロンドン市街を恐怖にさせていた殺人鬼ジャック・ザ・リッパーで、ルルはその男のために殺される。あまりの運命の転変に茫然自失しているアルヴァは通りかかる救世軍の列についてそれに救いを求めトホトボと霧の街の中に吸い込まれるように消えていく。


血とバラ

Et mourir de plaisir 

http://uchuronjo.com/kojou/1960_mourir_plaisir.htm


女性同士の恋愛をテーマにした作品「百合」ジャンル。同性の恋愛を描くシーンはアートのような美しさ。古典的なレズビアン映画作品のコレクションです。


パンドラの箱(1929年)

制服の処女(1931年)

ステラ・ダラス(1937年)

悪魔のような女(1955年)

制服の処女(1958年)

血とバラ(1960年『吸血鬼カーミラ』の映画版)

顔のない眼(1960年)

噂の二人(1961年)

女と女(1967年)

甘い抱擁(1968年)

姉妹(1969年)

闇のバイブル 聖少女の詩(1969年)

バンパイア・ラヴァーズ(1970年、『吸血鬼カーミラ』の映画版)

小さな悪の華(1971年)

ヴァンピロス・レスボス(1971年)

ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年)

私、あなた、彼、彼女(1974年)

ピクニック at ハンギング・ロック(1975年)

恋のモンマルトル(1975年)

ビリティス(1977年)

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2019年06月09日

アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー (ハヤカワ文庫JA)

最前線の作家陣が贈る 

百合とSFをテーマにした 

世界初のアンソロジー 


百合――女性間の関係性を扱った創作ジャンル。創刊以来初の3刷となったSFマガジン百合特集の宮澤伊織・森田季節・草野原々・伴名練・今井哲也による掲載作に加え、「ゲンロン 大森望 SF創作講座」出身の新鋭女性作家2名による共作「海の双翼」、『元年春之祭』の陸秋槎が挑む言語SF「色のない緑」、そして『天冥の標』を完結させた小川一水が描く宇宙SF最新作「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」などを収める、世界初の百合SFアンソロジー。


http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000014242/

posted by koinu at 17:00| 東京 ☔| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

クリエイティブな編集術

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地方同人誌のような田舎くさい、
泥臭い世界から遠く離れた感覚。
「編集術」によって、
映像も言葉も音響も化学反応をおこす。
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2019年06月08日

ファンクとR&Bとブギウギを融合させたドクター・ジョンが6月6日逝去した享年77歳。

独自のブレンドで作り上げた音楽の中心で、彼自身の心もそうだったように、生まれ故郷ニューオーリンズが常に息衝いていた」とドクター・ジョンの家族は語る。


ドクター・ジョンとして有名なニューオーリンズのピアニスト兼シンガーソングライター兼プロデューサーのマック・レベナックが、米現地時間6月6日木曜日に他界した。家族によると死因は心臓発作だったという。



彼は60年代にロサンゼルスで大活躍した凄腕セッション・ミュージシャン集団「レッキング・クルー」で中心的な役割を果たした。シェール、アレサ・フランクリン、キャンド・ハート、フランク・ザッパなど、数えきれないアーティストの音源で演奏した。


1960年に喧嘩を仲裁しようとして、左手の人差し指が銃で打たれてしまう。これを契機に楽器をピアノへと変えて、ピアノがメイン楽器となった。


ブードゥー教の神官をモデルにして作ったドクター・ジョンのキャラクターを、レベナックは他のアーティストに演じさせようと考えていた。そのアーティストが辞退して、自分でドクター・ジョンを演じる。「この計画が完全にできあがっていたので、腹いせに自分でやってやった。次のレコードを作ることなどないと思い込んでいたからね。フロントマンになる気なんてさらさらなかった。でも突然このキャラクターにハマってしまったのさ。思ったほど悪くないぞってね」。



伝説のプロデューサー、ジェリー・ウェクスラーを通じてアトランティックとレコード契約。遂に自分の声とグルーヴを見出して、アルバム『ガンボ/Gumbo』を1972年にリリース。

1973年ローリングストーン誌でのインタビュー「レコードを商業化する唯一の要素は人がそれを買うかどうかだ。もともと私は、商業的なものを作るとは自分自身を売ることだと思っていたし、音楽の質を落とすことだとも思っていた。でもよくよく考えてみたら、音楽を台無しにしないで、ルーツや自分が表現したい音楽要素を維持したままで商業的な音楽を作るのは可能だと思うようになった。それこそ、作ってから恥じ入るような作品ではなく、作ったことを誇らしいと思うセンスのある音楽をね。そういう楽曲なら悪くないし、いい方向に役立つことだってあるかもしれない」。


1976年までに人気は最高潮に達して、ザ・バンド解散ライブのラスト・ワルツにボブ・ディラン、ニール・ヤング、エリック・クラプトン、マディ・ウォーターズなど、錚々たるアーティストとともに招待された。


長いキャリアの中で多数のアルバムをリリースして、ソロ作品以外にもジャズの巨匠アート・ブレーキーとデヴィッド・”ファットヘッド”・ニューマンと組んだトリオ、ブルージアナ・トライアングルとしての作品も制作した。


「何であっても、大いに楽しむつもりなら知識なんて必要ない。音楽は世界共通の言葉なんだから。イタリア語のオペラだって、イタリア語を理解する必要はない。席に座って聞こえてくる音楽に共感すればいいだけだよ」ドクター・ジョン


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