2019年04月11日

ニーチェ『ツァラトゥストラはかく語りき』

実存哲学の先駆者たるフリードリヒ・ニーチェ(Friedrich Nietzsche, 1844-1900)円熟期の作品。


古代ペルシャのゾロアスター教教祖の名をドイツ語でツァラトゥストラとした主人公。

 神の死を知って、籠もっていた山を下りて人々に説くのだった。 絶対者の死によって頼る神もなくなったが、束縛もなく強い精神力で創造力を生み出すこそ超人である。 

だが人々からの理解はされず、山へ戻り知見の高い人たちと会い経験を重ねた。 再び山を降りるのを決心して、万物が繰り返す永劫回帰を乗り越えて、理想とする超人を唱える。 

社会を形成してる強固なキリスト教社会を堕落の原因として、新しい生の価値を求めようとする思想だった。 

詩的な表現と比喩が優れて、哲学的物語となって、「ツァラトゥストラはかく語りき」という音楽題材にもされた。

全4部、古代ペルシアの予言者ゾロアスターの言行に仮託して〈超人〉〈永劫(えいごう)回帰〉〈力への意志〉などの思想が語られる。

第1部から第3部までは1883年より1884年にかけてエルンスト・シュマイナー(Ernst Schmeitzner)社から出版。だが権利が売却されてフリッチュ(E.W.Fritzsch)社に移ると、第4部の売れゆきも鈍った。ニーチェが40部を自費で出版して、新たに別の出版社が刊行する。 

NIETZSCHE,Friedrich 

Also sprach Zarathustra 

Leipzig, 1883-1891. 

posted by koinu at 11:00| 東京 ☀| 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする