2019年03月08日

イザベル・コイシェ監督「マイ・ブックショップ」

イギリスの文学賞ブッカー賞受賞作を「メリー・ポピンズ リターンズ」のエミリー・モーティマー主演、「死ぬまでにしたい10のこと」の女性監督イザベル・コイシェの映画化「マイ・ブックショップ」が公開。
英国の保守的な田舎町に住む女性が、理想の書店を開くため奮闘する物語。


1959年イギリスのある海岸地方の町。書店が1軒もないこの町でフローレンスは戦死した夫との夢だった書店を開業しようとする。しかし保守的な町では、フローレンスの行動は住民たちに冷ややかに迎えられる。フローレンスは偶然出会った本好きの老紳士に支えられ書店を軌道に乗せるが、彼女をよく思わない地元の有力者が書店をつぶそうと画策する…。

「読書の魔法は他の人生に入り込み、ひいては自分の人生になっていく」と、読書の喜びを語り、今作の原作との出合いをこう振り返る。「ロンドンの古本屋でたまたま見かけたのです。『The Bookshop』というタイトルに惹かれて、私はこれは買わなければと思ったのです。本が私を見つけてくれたのです」イザベル・コイシェ監督

「(原作者)ペネロピ・フィッツジェラルドは、ヨーロッパでもそれほど知られている作家ではありません。すごく変わった人で、この小説も60歳になってから出版されました。テムズ川の大きな船に病気の夫と3人の子供と住み、川に船が沈んで一から出直したりと、苦労もあったようです。主人公のフローレンスは良き人で、イノセントな部分がある。自分の行動の結果がどのように見られるのか、どうなるのか、自覚していないことがあります。彼女は小さな夢を持っており、どんな逆境においてもどんな結果になっても、自分のやりたいことを形にしようと行動する人。私は闘う人に敬意を持っています。自分とは人生が違うかもしれないけれど、そういった姿に惹かれたのです。小説を読んだときからつながりを感じ、読み終わってすぐ映画化したいと思いました」

監督「私はAmazon嫌い」
http://mybookshop.jp/
 
「リサーチを重ねて独特のメランコリックな雰囲気、明るさからダークなトーンまで、物語やフローレンスの心情に合わせて意識して設計しました。参考にしたのは1950年代の英国の作品です。テクニカラーが登場し、独特の発色だったあの時代。衣装もフローレンスの心象風景を見事にワードローブで表現しています。そういったことができるのが、映画作りの楽しいところでもありますよね。それから、美術に関しても、当時の本屋がどのようであったか入念に調べあのです。あの書店は北アイルランドの村にはなかったので、内部まで全部作りこんで建てました。あとは、当時の本の表紙がどんなカバーだったのリサーチし、ナボコフの『ロリータ』の初版本があの緑色だったことがわかりました」

posted by koinu at 19:00| 東京 ☁| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする