2019年02月03日

『双頭の鷲』 原作/“L'AIGLE A DEUX TETES” by Jean COCTEAU

「あなたは私の運命よ。でも私はこの運命が気に入ったわ」王妃
「僕たちは紋章の双頭の鷲となりましょう」スタニスラス  
ジャン・マレーが舞台で上演するためにコクトーが書いた作品。どんな役をしたいかと尋ねるとマレーは「1幕は沈黙、2幕は饒舌、3幕目は階段落ち」と答えた。この3つの条件によって作られた舞台。

女王は絶世の美人と誉が高いけれども十 年このかたベールに面を包んで、近衛の仕官達はもとより侍従のものもほとんど女王の面影 に接した者はない。女王が愛するフレデリック王と結婚の祝典を挙げたのは、 ちょうど十年前、しかも密月を過そうとクランツの城へ赴く途中、王は駅 馬車の中で暗殺されたのである。それ以来十年、不思議に国民の信頼を得て覆面の女王は国を治めて来たのである。 これを痛くも憎んだのは亡き王の母君の大公爵夫人である。彼女におもねって権勢を得ようとする警 視総監フェーン伯爵は、秘密出版物を利用して女王を中傷するかたわら、 偽の無政府主義者を買収して女王暗殺の機会をねらっている。若い熱心な無政府 主義者のスタニスラスは、君主専政の封建制度を覆さんと考え、アヅラエ ルというペンネームで女王誹謗の詩を書いた。フェーン伯爵一脈にそそのかされてス タニスラスは女王暗殺に荷担する。彼の顔は故フレデリック王に生き写しなので、 フェーン伯爵一脈は女王に近ずかせる便宜になると思ったからである。

初公開: 1948年9月22日
【映画製作】「美女と野獣」と同じくジャン・コクートが脚本を書きおろし、自ら監督した一九四七年作品。撮影は「旅路の果て」「血の仮面」のクリスチァン・マトラが監督、音楽は「美女と野獣」「ルイ・ブラス」のジョルジュ・オーリックが作曲、美術監督は「美女と野獣」「ルイ・ブラス」のクリスチャン・ベラール、装置担当も同様ジョルジュ・ヴァケヴィッチである。主演は「しのび泣き」「フロウ氏の犯罪」のエドウィジュ・フィエールと「美女と野獣」「ルイ・ブラス」のジャン・マレーが、コクトオ原作の舞台劇と同じく顔を会わせる。助演は練達のジャン・ドビュクール及びジャック・ヴァレンヌ、舞台にも映画にも活躍しているシルヴィア・モンフォール「ルイ・ブラス」のジル・ケアン、エドワード・スターリング、アブダラー等である。
posted by koinu at 10:58| 東京 ☀| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする