2017年06月06日

意外と知らない日本神話エピソード





posted by koinu at 10:39| 東京 ☁| 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

一杯の紅茶の世界史 (文春新書) 磯淵 猛

かつてヨーロッパ人にとって中国の不思議な飲み物は、神秘の薬・王侯貴族のステイタスであった。英国人はやがてその茶に二つの種類があることを知る。一つは緑茶、一つはもっと深い色で、見も知らぬ南国のフルーツの香りがした。この茶を求めて、英国は国家経済を揺るがせ、戦争を起こし、ついには世界をまたぐ帝国を築いてゆく...。紅茶誕生の数奇なドラマと、その影の知られざるアジアの真実を追って各地に取材した、紅茶ファン必読の一冊。
tea_isobuchi[1].jpg

 独立戦争以降のアメリカでは、紅茶はイギリスの圧制と束縛の象徴とされ、人々はコーヒーを飲むようになっていたが、ここに面白い逸話がある。


 イギリス本国で茶の減を進言した三代目リチャード・トワイニングの息子、トーマス・トワイニング(初代トーマスの曾孫に当たる)はアメリカ初代大統領のジョージ・ワシントンに面会したことがあった。


 そして面談の後、退出しようとしたトーマスに、ワシントンは今晩茶を共にしようと誘った。残念なことにトーマスは他に約束があり、これを辞退してしまったのだが、ワシントンに面談できたことと、彼に茶に誘われたことを、栄誉として記している。

 かつて茶税をかけたことから戦争になり、イギリスから独立したアメリカの大統領が、イギリス屈指の茶商と茶を共にしていたら、どんな会話がされていただろうか。


「一杯の紅茶の世界史」磯淵猛、より

(第六章 イギリス人、紅茶を飲み続ける / 文春新書・p101)



〈磯淵猛〉1951年愛媛県生まれ。青山学院大学卒業。紅茶専門店ディンブラ開業。紅茶の輸入、レシピの開発、技術指導、経営アドバイス、紅茶研究の分野で活躍。著書に「紅茶事典」「二人の紅茶王」等。

posted by koinu at 09:13| 東京 ☁| 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする