2019年06月20日

豆腐と豆腐料理

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暑い日々の涼しいランチタイム。
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2019年06月19日

「日本語ほど面白いもの はない邑智小学校六年一組特別授業」 柳瀬尚紀著/新潮社刊

天才の柳瀬先生、すばらしい時間をありがとう―『チョコレート工場の秘密』の訳者が島根県の山奥・美郷町で学ぶ十六名の前で教壇に立った。さて、事の顛末は...。子供たちの可能性は無限大!感動の教育ドキュメント。

生徒は六年生全員の十六人。2009年10月28日に行われた特別授業。

1 子どもの本屋さんに誘われて・・・著者の経歴、特別授業のきっかけについて 

2 みんな日本語という世界の住人−第一回特別授業

3 六年一組十六名からの手紙
4 邑智小学校は開校七年目・・・過疎という現実と、教育環境の素晴らしさについて
5 最大の奇蹟は言語である−第二回特別授業
6 子どもたちの創作
7 空想授業:邑智中学校一年生に向けて


▽ 心に残った文章達(本書からの引用文)
一連のロアルド・ダール翻訳を世に出してみて、「子供」というものは決して侮れないと知ったこともある。読者ハガキに書かれている感想の言葉がすばらしかった。工夫を凝らした訳語に対して、常
識にとらわれない新鮮な反応が返ってくる。少年・少女というものがどれだけの可能性を秘めているか、ぼくはいささか無知でありすぎた。

「言葉のはじまり」を考えるとき、ぼくの頭にはいつも、人間同士が共通に持っている気持、通じ合っている気持というものが浮かびます。(…)なにかとても近い間柄同士で交わされている気持の通
じ合い方があって、そんな中から言葉が生まれてきたのではないかとも思うのです。言葉はもともと暖かい関係の中から生まれてきたのではないか、そんなふうにも考えたくなるときがあるのです。

言葉があるおかげでおたがいに通じ合える、言葉は他人に何かを伝える。そしてもう一つ、当たり前すぎていちいち意識しないでしょうが、言葉は他人だけでなく、自分に何かを伝えるんですね。(…)
つまり、ほとんど一日中、話相手がいなくても言葉といっしょなんですね。いつも言葉がいっしょにいてくれるから安心できる。
言葉は生き物です。ですから、大切に、ていねいに、使ってあげなくてはいけません。
「本」という文字は、「木」という文字に横棒が一本ついています。
この横棒は木の根もとを表します。本は、言葉を手に入れて文字を手に入れた人間の根もとになってくれるんですね。
木の葉は次から次へと生い茂ります。言葉というものも、みんながどんどんしゃべったり書いたりすることにより、言葉が言葉をどんどん生んで、葉っぱのように増えてゆく。「言葉」と書くようにな
った理由は、だいたいこういうことではないかと、古い国語の学者たちは言っています。
芥川の文章の中に、(…)「最大の奇蹟は言語である」という言葉があります。人間にとって、ほんとうに珍しく貴重な出来事は「言語」、言葉を持ったことだと言っているんです。
「すごくいい」と言ったのは、言葉が、ええと、どう言ったらよいかな…言葉が、そう、きみらの瞳みたいに生き生きしてる。言葉が、きみらの瞳のように、ひたむきなんです。うそがない。ごまかしがない。
去年、坂井先生とゆっくりお話したとき、小六のきみたちについてこうおっしゃっていました。
「みんな、力いっぱい遊んでいます」
いい言葉だなあ、と、心打たれました。「力いっぱい」という言葉には、充実感があります。
何が「本」で、何が「末」か。
これはなかなか厄介な問題です。中学生になって、これからぐんぐん大人になっていくきみたちは、将来、この難問に出会うことがしょっちゅうあるはずです。それは自分で決めなくてはいけない。自
分で決めるしかない。きみたちなら大丈夫だと信じていますから、ああしろ、こうしろと、ぼくは言いません。
きみたちなら大丈夫だと信じていますと言ったのは、きみたちの六年生のときの「学級目標」を知っているからです。目にしたとき、ぼくはほんとに感心しました。
「利他の行動」
「物事を追究」
「力を出し尽くす」
この三つですね。
(…)
この言葉さえ忘れなければ、これから先の人生で、何が「本」で何が「末」かという問題を正しく解いていけるはずです。
強烈に印象に残ったボードレールの言葉があります。天才とは、随意に再発見される幼少期である。天才というのは、好きなときに好きなように思い起こす幼少期なのだ、と、天才詩人は言っているのです。
(本書から引用)
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ランボーの10月詩篇

Jean Nicolas Arthur Rimbaud

(中原中也/ 翻訳)



「災難」


霰弾の、赤い泡沫しぶきが、ひもすがら

青空の果で、鳴つてゐる時、

その霰弾を嘲笑あざわらつてゐる、王の近くで

軍隊は、みるみるうちに崩れてゆく。


狂気の沙汰が搗き砕き

幾数万の人間の血ぬれの堆積やまを作る時、

――哀れな死者等は、自然よおまへの夏の中、草の中、歓喜の中、

甞てこれらの人間を、作つたのもおゝ自然おまえ!――


祭壇の、緞子の上で香を焚き

聖餐杯(せいさんはい)を前にして、笑つてゐるのは神様だ、

ホザナの声に揺られて睡り、


悩みにすくんだ母親達が、古い帽子のその下で

泣きながら二スウ銅貨をハンケチの

中から取り出し奉献する時、開眼するのは神様だ

〔一八七〇、十月〕Jean Nicolas Arthur Rimbaud

(中原中也/ 翻訳)



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「シーザーの激怒」


蒼ざめた男、花咲く芝生の中を、

黒衣を着け、葉巻咥へて歩いてゐる。

蒼ざめた男はチュイルリの花を思ふ、

曇つたその眼めは、時々烈しい眼付をする。


皇帝は、過ぐる二十年間の大饗宴に飽き/\してゐる。

かねがね彼は思つてゐる、俺は自由を吹消さう、

うまい具合に、臘燭のやうにと。

自由が再び生れると、彼は全くがつかりしてゐた。


彼は憑かれた。その結ばれた唇の上で、

誰の名前が顫へてゐたか? 何を口惜くやしく思つてゐたか?

誰にもそれは分らない、とまれ皇帝の眼めは曇つてゐた。


恐らくは眼鏡を掛けたあの教父、教父の事を恨んでゐた、

――サン・クルウの夕べ夕べに、かぼそい雲が流れるやう

その葉巻から立ち昇る、煙にジツと眼めを据ゑながら。

〔1870年10月〕Jean Nicolas Arthur Rimbaud

(中原中也/ 翻訳)


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「キャバレールにて」


午後の五時。

五六日前から、私の靴は、路の小石にいたんでゐた、

私は、シャルルロワに、帰つて来てゐた。

キャバレールでバタサンドヰッチと、ハムサンドヰッチを私は取つた、

ハムの方は少し冷え過ぎてゐた。


好い気持で、緑のテーブルの、下に脚を投出して、

私は壁掛布かべかけの、いとも粗朴な絵を眺めてた。

そこへ眼の活々とした、乳房の大きく発達した娘こが、

――とはいへ決していやらしくない!――


にこにこしながら、バタサンドヰッチと、

ハムサンドヰッチを色彩いろどりのある

皿に盛つて運んで来たのだ。


桃と白とのこもごものハムは韮の球根たまの香放ち、

彼女はコップに、午後の陽をうけて

金と輝くビールを注いだ。

〔一八七〇、十月〕 Jean Nicolas Arthur Rimbaud

(中原中也/ 翻訳)

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2019年06月18日

アルチュール・ランボー詩篇より 「いたづら好きな女」「失われた毒薬」

「いたづら好きな女」


ワニスと果物の匂ひのする、

褐色の食堂の中に、思ふ存分

名も知れぬベルギー料理を皿に盛り、

私はひどく大きい椅子に埋まつてゐた。


食べながら、大時計オルロージュの音を聞き、好い気持でジツとしてゐた。

サツとばかりに料理場の扉とが開くと、

女中が出て来た、何事だらう、

とにかく下手な襟掛をして、ベルギー・レースを冠つてゐる。


そして小さな顫へる指で、

桃の肌へのその頬を絶えずさはつて、

子供のやうなその口はとンがらせてゐる、


彼女は幾つも私の近くに、皿を並べて私に媚びる。

それからこんなに、――接唇くちづけしてくれと云はんばかりに――

小さな声で、『ねえ、あたし頬ほつぺたに風邪引いちやつてよ……』


シヤルルロワにて、1890

(中原中也/ 翻訳)



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「失はれた毒薬」(未発表詩)


ブロンドとまた褐かちの夜々、

思ひ出は、ああ、なくなつた、

夏の綾織レースはなくなつた、

手なれたネクタイ、なくなつた。


露台ルコンの上に茶は月が、

漏刻が来て、のんでゆく。

いかな思ひ出のいかな脣趾くちあと

ああ、それさへものこつてゐない。


青の綿布めんぷの帷幕とばりの隅に

光れる、金の頭の針が

睡つた大きい昆虫のやう。


貴重な毒に浸されたその

細尖ほさきよ私に笑みまけてあれ、

私の臨終をはりにいりようである!


OEVRES D'ARTHUR RIMBAUD

アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud

(中原中也/ 翻訳)

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2019年06月17日

ゴッホ自殺銃がオークション出品

巨匠ゴッホの自殺に使われた拳銃が、フランスの首都パリで6月19日に競売にかけられると仏競売会社オークションアート発表。

出品される7ミリ口径の回転式拳銃「ルフォシュー」は。予想落札価格は6万ユーロ(約750万円)。

1890年に自ら命を絶ったヴァン・ゴッホ。この銃は自殺現場で見つかったもので、口径は遺体から回収された銃弾と一致している。銃弾は当時の医師が記録に残した。科学的な調査結果で、銃が1890年代から地中に埋まっていたと判明。

専門家マーティン・ベイリー氏はCNNの取材に、ゴッホの自殺に使われた銃である可能性は「非常に高い」が「確証はない」と指摘。

ゴッホが人生最後の数カ月を過ごしたパリ北郊の村オーベル・シュル・オワーズで、1965年に農家が発見。ゴッホが腹部を撃った農地で見つかった。

農家は村にある宿の所有者に銃を譲渡。宿主の家族が競売に出す度決めた。


パリ「ゴッホが自殺に使ったとされる銃」が出品されることになった

https://news.livedoor.com/article/detail/16626252/

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タロットカード図案の作り方

中世マルセイユ版タロットには、シンボリズムが描かれている。
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図版構成に役立つので、キャラクターの肉付けや衣装から作画するより、タロットの骨格要素から入ることが肝心。
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タロット図案制作のページ
http://pengiin.seesaa.net/category/27016971-1.html

「タロットカードの作り方」1から12まで詳しく公開中です。
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三位一体となるスープとパスタ

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「ペルシア人の手紙」(第17話)ユスベクから同じ人へ

私達の立法者が、豚肉や、さては不浄のものと言われた凡ゆる肉類を、私達に禁ぜられたは、何に由るか。私には、物は物自体としては、浄もなく不浄もなきものに思われる。

泥土が私達に汚れと映ずるは、ただそれが、わが視覚または、他のそこばくの感覚を悩ませるからに外ならぬ。

沐浴などしたこともない者の身体が、臭覚をも視覚をも悩ませぬとすれば、どうして、われらはその者どもが、汚れていると考えることが出来るのだろう。


物体は人間達、ひとしなみに、決して同じような感じを与えない。ある人には心楽しい感じを与えるものが、他の人々の心には思うも嫌な感じを与える。それで、感覚に訴えた結果というものは、ひと各々、その考えに従って、この点を決定し、自分に関係あるものについて、汚いものとそうでないものとを識別することが出来るとしか言わない限り、ここでは規矩準縄の役には立てないもの、ということになる。


モンテスキュー (Montesquieu 1689-1755)の「ペルシア人の手紙」より(Lettres Persanes 1721)

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2019年06月16日

新編バベルの図書館 / ホルヘ・ルイス・ボルヘス編纂序文 (国書刊行会)

「バベルの図書館」全30巻は絶版になっているので、図書館で借りて読もうとしたら、「新編バベルの図書館」全6巻となっていた。

変形版「バベルの図書館」シリーズは図書として縦長で軽くてユニークなものだった。合本となると以前のように、寝転んで物語世界へ惚けてはいられないかも知れない。ボルヘスの選んだ作品の目次だけでも記憶しておこう。


1: アメリカ編: Hawthorne, Poe, London, James, Melville. 

2: イギリス編1: Wells, Wilde, Saki, Chesterton, Kipling. 

3: イギリス編2: Stevenson, Lord Dunsany, Machen, Hinton, Beckford. 

4: フランス編: Voltaire, Villiers de L'Isle-Adam, Bloy, Cazotte. 

5: ドイツ・イタリア・スペイン・ロシア編: Kafka, Dostoyevsky, Andreev, Tolstoy, Meyrink, Papini, Alarcón. 

6: ラテンアメリカ・中国・アラビア編: Racconti Argentini, Le mille e una notte : Galland, Le mille e una notte : Burton, P'u sung-ling, Lugones, Borges


収録作品

1: ウェイクフィールド / ナサニエル・ホーソーン著 ; 酒本雅之訳

人面の大岩 / ナサニエル・ホーソーン著 ; 竹村和子訳

地球の大燔祭 / ナサニエル・ホーソーン著 ; 竹村和子訳

ヒギンボタム氏の災難 / ナサニエル・ホーソーン著 ; 竹村和子訳

牧師の黒いベール / ナサニエル・ホーソーン著 ; 酒本雅之訳


盗まれた手紙 / エドガー・アラン・ポー著 ; 富士川義之訳

壜のなかの手記 / エドガー・アラン・ポー著 ; 富士川義之訳

ヴァルドマル氏の病症の真相 / エドガー・アラン・ポー著 ; 富士川義之訳

群集の人 / エドガー・アラン・ポー著 ; 富士川義之訳

落し穴と振子 / エドガー・アラン・ポー著 ; 富士川義之訳

マプヒの家 / ジャック・ロンドン著 ; 井上謙治訳

生命の掟 / ジャック・ロンドン著 ; 井上謙治訳

恥っかき / ジャック・ロンドン著 ; 井上謙治訳

死の同心円 / ジャック・ロンドン著 ; 井上謙治訳

影と光 / ジャック・ロンドン著 ; 井上謙治訳

私的生活 / ヘンリー・ジェイムズ著 ; 大津栄一郎訳

オウエン・ウィングレイヴの悲劇 / ヘンリー・ジェイムズ著 ; 林節雄訳

友だちの友だち / ヘンリー・ジェイムズ著 ; 林節雄訳

ノースモア卿夫妻の転落 / ヘンリー・ジェイムズ著 ; 大津栄一郎訳

代書人バートルビー / ハーマン・メルヴィル著 ; 酒本雅之訳


2: 白壁の緑の扉 / H・G・ウェルズ著 ; 小野寺健訳

プラットナー先生綺譚 / H・G・ウェルズ著 ; 小野寺健訳

亡きエルヴシャム氏の物語 / H・G・ウェルズ著 ; 小野寺健訳

水晶の卵 / H・G・ウェルズ著 ; 小野寺健訳

魔法屋 / H・G・ウェルズ著 ; 小野寺健訳

アーサー・サヴィル卿の犯罪 / オスカー・ワイルド著 ; 小野協一訳

カンタヴィルの幽霊 / オスカー・ワイルド著 ; 小野協一訳

幸せの王子 / オスカー・ワイルド著 ; 矢川澄子訳

ナイチンゲールと薔薇 / オスカー・ワイルド著 ; 矢川澄子訳

わがままな大男 / オスカー・ワイルド著 ; 矢川澄子訳

無口になったアン夫人 / サキ著 ; 中西秀男訳

お話の上手な男 / サキ著 ; 中西秀男訳

納戸部屋 / サキ著 ; 中西秀男訳

ゲイブリエル-アーネスト / サキ著 ; 中西秀男訳

トーバモリー / サキ著 ; 中西秀男訳

名画の額ぶち / サキ著 ; 中西秀男訳

非安静療法 / サキ著 ; 中西秀男訳

やすらぎの里モーズル・バートン / サキ著 ; 中西秀男訳

ウズラの餌 / サキ著 ; 中西秀男訳

あけたままの窓 / サキ著 ; 中西秀男訳

スレドニ・ヴァシュター / サキ著 ; 中西秀男訳

邪魔立てするもの / サキ著 ; 中西秀男訳

三人の黙示録の騎士 / G・K・チェスタトン著 ; 富士川義之訳

奇妙な足音 / G・K・チェスタトン著 ; 富士川義之訳

イズレイル・ガウの名誉 / G・K・チェスタトン著 ; 富士川義之訳

アポロンの眼 / G・K・チェスタトン著 ; 富士川義之訳

イルシュ博士の決闘 / G・K・チェスタトン著 ; 富士川義之訳

祈願の御堂 / ラドヤード・キプリング著 ; 土岐恒二訳

サーヒブの戦争 / ラドヤード・キプリング著 ; 土岐恒二訳

塹壕のマドンナ / ラドヤード・キプリング著 ; 土岐恒二訳

アラーの目 / ラドヤード・キプリング著 ; 土岐知子訳

園丁 / ラドヤード・キプリング著 ; 土岐知子訳


3: 声たちの島 = The isle of voices / ロバート・ルイス・スティーヴンソン著 ; 高松雄一, 高松禎子訳

壜の小鬼 = The bottle imp / ロバート・ルイス・スティーヴンソン著 ; 高松雄一, 高松禎子訳

マーカイム = Markheim / ロバート・ルイス・スティーヴンソン著 ; 高松雄一, 高松禎子訳

ねじれ首のジャネット = Thrawn Janet / ロバート・ルイス・スティーヴンソン著 ; 高松雄一, 高松禎子訳

潮が満ち引きする場所で = Where the tides ebb and flow / ダンセイニ卿著 ; 原葵訳

剣と偶像 = The sword and the idol / ダンセイニ卿著 ; 原葵訳

カルカッソーネ = Carcassonne / ダンセイニ卿著 ; 原葵訳

ヤン川の舟唄 = Idle days on the Yann / ダンセイニ卿著 ; 原葵訳

野原 = The field / ダンセイニ卿著 ; 原葵訳

乞食の群れ = The beggars / ダンセイニ卿著 ; 原葵訳

不幸交換商会 = The bureau d'echange de maux / ダンセイニ卿著 ; 原葵訳

旅籠の一夜 = A night at an inn / ダンセイニ卿著 ; 原葵訳

黒い石印のはなし = The novel of the black seal / アーサー・マッケン著 ; 南條竹則訳

白い粉薬のはなし = The novel of the white powder / アーサー・マッケン著 ; 南條竹則訳

輝く金字塔 = The shining pyramid / アーサー・マッケン著 ; 南條竹則訳

第四の次元とは何か = What is the fourth dimension? / チャールズ・ハワード・ヒントン著 ; 宮川雅訳

平面世界 = A plane world / チャールズ・ハワード・ヒントン著 ; 宮川雅訳

ペルシアの王 = The Persian king / チャールズ・ハワード・ヒントン著 ; 宮川雅訳

ヴァテック = Vathek / ウィリアム・ベックフォード著 ; 私市保彦訳



4: メムノン / ヴォルテール著 ; 川口顕弘訳

慰められた二人 / ヴォルテール著 ; 川口顕弘訳

スカルマンタドの旅行譚 / ヴォルテール著 ; 川口顕弘訳

ミクロメガス / ヴォルテール著 ; 川口顕弘訳

白と黒 / ヴォルテール著 ; 川口顕弘訳

バビロンの王女 / ヴォルテール著 ; 川口顕弘訳

希望 / ヴィリエ・ド・リラダン著 ; 釜山健訳

ツェ・イ・ラの冒険 / ヴィリエ・ド・リラダン著 ; 井上輝夫訳

賭金 / ヴィリエ・ド・リラダン著 ; 井上輝夫訳

王妃イザボー / ヴィリエ・ド・リラダン著 ; 釜山健訳

最後の宴の客 / ヴィリエ・ド・リラダン著 ; 井上輝夫訳

暗い話、語り手はなおも暗くて / ヴィリエ・ド・リラダン著 ; 釜山健訳

ヴェラ / ヴィリエ・ド・リラダン著 ; 井上輝夫訳

煎じ薬 / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

うちの年寄り / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

プルール氏の信仰 / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

ロンジュモーの囚人たち / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

陳腐な思いつき / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

ある歯医者へのおそろしい罰 / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

あんたの欲しいことはなんでも / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

最後に焼くもの / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

殉教者の女 / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

白目になって / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

だれも完全ではない / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

カインのもっともすばらしい見つけもの / レオン・ブロワ著 ; 田辺保訳

悪魔の恋 / ジャック・カゾット著 ; 渡辺一夫, 平岡昇訳



5: 禿鷹 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

断食芸人 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

最初の悩み / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

雑種 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

町の紋章 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

プロメテウス / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

よくある混乱 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

ジャッカルとアラビア人 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

十一人の息子 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

ある学会報告 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

万里の長城 / フランツ・カフカ [著] ; 池内紀訳

鰐 / ドストエフスキー [著] ; 望月哲男訳

ラザロ / アンドレーエフ [著] ; 金澤美知子訳

イヴァン・イリイチの死 / トルストイ [著] ; 川端香男里訳

J・H・オーベライト、時間 - 蛭を訪ねる / グスタフ・マイリンク [著] ; 種村季弘訳

ナペルス枢機卿 / グスタフ・マイリンク [著] ; 種村季弘訳

月の四兄弟 / グスタフ・マイリンク [著] ; 種村季弘訳

泉水のなかの二つの顔 / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

完全に馬鹿げた物語 / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

精神の死 / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

「病める紳士」の最後の訪問 / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

もはやいまのままのわたしではいたくない / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

きみは誰なのか? / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

魂を乞う者 / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

身代わりの自殺 / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

逃げてゆく鏡 / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

返済されなかった一日 / ジョヴァンニ・パピーニ [著] ; 河島英昭訳

死神の友達 / ペドロ・アントニオ・デ・アラルコン [著] ; 桑名一博訳

背の高い女 / ペドロ・アントニオ・デ・アラルコン [著] ; 菅愛子訳


6:

アルゼンチン短篇集/千夜一夜物語 ガラン版/千夜一夜物語 バートン版/蒲松齢/レオポルド・ルゴーネス/ホルヘ・ルイス・ボルヘス

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『塩の像』レオポルド・ルゴーネス 牛島信明 訳(国書刊行会)

衝撃的に創造性ある面白い短篇集だが絶版となっている。作者L・ルゴーネスは、1874-1938のアルゼンチンの作家。ボルヘスの先駆者である。

巻頭の短編「イスール」は飼い猿に言葉を教えるのにとり憑かれた科学者の物語。猿に並々ならぬ関心で「説明し難い現象』と人間嫌いの紳士が人格分裂を起こしたとき、もう一人の「自分」は猿の形を示した。

イスール Yzur

火の雨 La Lluvia de Fuego

塩の像 La Estatua de Sal

アブデラの馬 Los Caballos de Abdera

説明し難い現象 Un Fenomeno Inexplicable

フランチェスカ Francesca

ジュリエット祖母さん Abuela Julieta


「アブデラの馬」は挙って馬の飼育に熱中する国で、甘やかされた馬が人間並みの知性を持ってしまい反乱を起こす。かなり寓話的・比喩的な内容で、最後の結末に驚く。

「火の雨」はゴモラの街に火の雨が降り始まり、住民が死に絶えた街で最後まで生きていた男の目から描いた終末の話。

「塩の像」はソドムの町で隠遁生活をしていた修道僧が、塩の像になったロトの妻と会う話。対となって描かれるゴモラは栄耀栄華を謳歌していた人類の滅亡の儚さを叙情的に語られ、ソドムのほうは神と人間の対立する焦点を濃厚に展開される。


J・L・ボルヘス編纂 バベルの図書館 18 レオポルド・ルゴーネス『塩の像』 1989年国書刊行会

ルゴーネス

1874-1938。アルゼンチンの詩人、小説家。ボルヘスの師。

詩集

『黄金の山々』 (Las montañas del oro) 1897年

『庭園の黄昏』(Los crepúsculos del jardín) 1905年

『感傷的な暦』 (Lunario sentimantal) 1909年

『世俗的な頌歌』 (Odas seculares) 1910年

『風景の書』 (El libro de los paisajes) 1917年

『昔からの詩』 (Poemas solariegos) 1927年

『リオ・セコのロマンセ』(Romances del Río Seco) 1938年

短編集

『ガウチョの戦い』 (La guerra gaucha) 1905年

『奇妙な力』 (Las fuerzas extrañas) 1906年 収録作に「イスール」(Yzur)など。


牛島信明

1940年生れ。東京外国語大学教授。主要著訳書--『反=ドン・キホーテ論』(弘文堂)、パス『弓と竪琴』(国書刊行会)、ガルシア・ロルカ『血の婚礼 他二篇』(岩波文庫)、セルバンテス『ドン・キホーテ』(岩波少年文庫)ほか。

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ボルヘスが編纂しイタリアのフランコ・マリーア・リッチ社から刊行された文学全集『バベルの図書館』全30巻。本の形は縦長で箱入り、瀟洒という言葉が当てはまる装丁。一冊は本棚に置きたい、書物メディアの魅力をいかんなく発揮しているシリーズだった。


絶版になっている本書の亡き訳者を敬いつつ「塩の像」訳文をWB公開されていた。

http://www.k-hosaka.com/nonbook/shionozo.html

短編「塩の像」レオポルド・ルゴーネス 
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